『KING OF PRISM』寺島惇太が『キンプリベストテン』を語る「充電期間がないと続編は難しそう」

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2020年04月08日 17:02  マイナビニュース

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●「テレビシリーズでいったん終わりかな?」と

2016年1月公開の劇場アニメ『KING OF PRISM by PrettyRhythm』から約4年、今年1月、シリーズ4作目となる『KING OF PRISM ALL STARS -プリズムショー☆ベストテン-』が全国公開された。

『キンプリ』シリーズの歴代プリズムショー全29曲から、ファンが選んだ上位10曲を一挙に上映する最新作。インパクトを残したプリズムショーが上位に並び、一条シンの新作プリズムショーも初お披露目となった。今回はそのシンを演じた寺島惇太にインタビュー。『ベストテン』制作時のエピソードはもちろん、2月に開催されたライブイベント「KING OF PRISM SUPER LIVE Shiny Seven Stars!」についても振り返ってもらった。
○●漠然と抱えていた思いに反して、新作の制作が決定

――まずは『KING OF PRISM ALL STARS -プリズムショー ベストテン-』の制作が決定したときのお気持ちから。

「みんなプリズムショーを連続で観たいだろうな」と考えていたのできっと喜んでもらえると思いましたし、新作パートをつけてまた劇場版を作れることがすごく嬉しかったですね。『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』でシンとルヰを取り巻く謎が説明されましたし、最終回に「生まれ変わっても22世紀でハグしよう」というセリフがあるので、漠然と「今回のテレビシリーズでいったん終わりかな?」という思いがあったんです。

――確かに『Shiny Seven Stars』で物語のゴールを迎えたというか。

そうなんです。1、2作目のときは「ふたりの関係性を明かさずして終われないだろう」っていうことで続きを信じていたんですけど、今回は新しくテーマを打ち出さないと続編を作るのが難しそうでしたし、続編があるにしても今までと違ってある程度の充電期間を置かないとリスタートは切れないだろうな、と。

――続編について、菱田正和監督とは話されました?

僕、監督に一度要望を出したことがあって。シャインの正体がなんとなくわかって、封印して……みたいなところでアニメは一段落ついたんですけど、シンくん自身はシャインを認識していないから、自分に何が起こったのか全く知らない状態なんですよね。だから、「シンくんが自分の中にいるシャインの存在を自覚するお話をやってみたいです」ってお伝えしたんです。

そうしたら監督が「まあまあ、そのあたりはちゃんと考えてあるから心配するなよ」みたいなことを。でも、考えてあるだけで実際に作るかどうかは……わからないですよね(笑)。第4章の予告パートを見たときには「次はストリートの大会をやるんですか?」って聞いたんですけど、そのときも「あれはノリでつけたおふざけの予告編なのでやるかどうかはわかりません」と言われました(笑)。

――そのシャインについて、『ベストテン』でのシンの新作プリズムショー「ダイスキリフレイン」では印象的な演出がありましたよね。瞳が一瞬光って、それをウインクして抑えるという。

アフレコの段階ではああなることを知らなかったので、本編を見てびっくりしました(笑)。監督から聞いた話だと、シャインを完全に封じ込めているわけではなくて、ちょっとしたことで封印が解けて表に出てきてしまうような危うい状態。だから「ダイスキリフレイン」でも一瞬出てきちゃったんですよ。僕としては、完全にシャインを切り離してしまうと、またシンくんのきらめきが失われてしまうかもしれないので、なんとかシャインと共存していく……っていうお話があってもいいのかなと思っています。今だってすきあらば乗っ取ろうとしていますから。
○●ぶっ飛んでいるプリズムショーが投票の上位に

――今回はファン投票によってプリズムショーが選出されましたが、その結果をご覧になっていかがでしたか?

キャラクターじゃなくて、純粋にプリズムショーの内容で選んでくださったのかなと感じましたね。やっぱりぶっ飛んでいたり、名言を残したりしたショーが上位に来ていて。

――プリズムショー中に天然ガスが出るカケルとか。

そうですね。あとはカツオに乗って歌うミナトとか。アフレコのときも、レオくんやユキノジョウ、タイガは「頑張れ!」「すげー!」ってみんな感動しつつ応援していたんですけど、カケルとミナトに関しては必死で笑いを我慢していました(笑)。

――ミナトのショーは、2月に上演された舞台『KING OF PRISM -Shiny Rose Stars-』でもすごい演出でした。

いやー、すごく見たかったです。そういう噂は伝わってきていたんですけど、Twitterを見たら「本日で千秋楽公演となりました」ってツイートされていて、「え!? 明日観に行く予定だったんだけど」みたいな(笑)。パッケージ化されたら見ます!

――ちなみに、寺島さん的プリズムショーのベストスリーを挙げるとしたら何でしょうか。

アレクVSタイガの「EZ DO DANCE -THUNDER STORM ver.-」と、レオくんの「Twinkle☆Twinkle」が大好きです。でも一番はやっぱり、シンくんがオバレ(Over The Rainbow)と一緒に踊った「Over the Sunshine!」です。アフレコのとき、初めてのプリズムショーだったから正解がわからなくて、一番苦しんだというか。何回も「違う、そうじゃない」「もう1回」って言われながらやったショーなので、とても印象に残っています。

――プリズムショーの幕間にはミニアニメやトラチとドラチによる語学講座など、新規パートが盛りだくさんでしたね。

尺が限られている中であの語学講座入れるっていう、贅沢な時間の使い方がさすが『キンプリ』ですよね(笑)。英語のチョイスも面白かったですし、津軽弁のほうはもっといっぱいいいセリフがあったはずなのにPRイベントのスタッフさんのセリフという……。チョイスが独特だなと思いました。

――公開時には恒例の舞台挨拶にも登壇されて。川崎、横浜、名古屋、梅田と、寺島さん&五十嵐雅さんの組み合わせが多かった印象があります。

そこに永塚(拓馬)くん、(畠中)祐が入ったりもしていましたけど、二人で回らせていただくことは多かったですね。五十嵐さんが出てくるとみなさんが「まさしー!!」って呼ぶので、マスコットみたいになっていたのが面白かったです。"トラチ、ドラチ、まさし"みたいな(笑)。

――そういえば『Shiny Seven Stars』放送前のインタビューでは、五十嵐さんが第一印象から一番変化したキャストだとおっしゃっていましたね。

ほかのキャストが大人になっていく中で、五十嵐さんはどんどん元気になっていって、最近はもうすごいですからね。何を言っているのか全然わからない! でも、慣れてきました(笑)。

●今あるのは大きな仕事を終えた満足感
○●ステージ経験を積んで、余裕も見せられたライブイベント

――2月には2年4カ月ぶりのライブイベント「KING OF PRISM SUPER LIVE Shiny Seven Stars!」「KING OF PRISM SUPER LIVE Shiny Seven Stars!」が開催されました。

盛り上がりましたね。始まっちゃうと止まれないので開演前は緊張していたんですけど、MCを挟まずノンストップだったおかげで、逆に本番中は緊張しなかったです。MCパートがあると言うことを考えないといけないので、「合間のMCパートで緊張が蘇る」っていうのが意外とよくあるんですよ。

――なるほど。いつも以上にパフォーマンスのほうに集中できた、と。

はい。みんなこの4年間でステージ経験を積んできた分、視線を送り合ったりお客さんにアピールしたりする余裕も見せられたかなと。バックステージでは、出番を終えた人が帰ってきたらハイタッチしてお互いに励まし合って、次の人はそれで気合いを入れて「じゃあ俺も行ってくる」って出ていく感じで。とても楽しかったです。

――「ダイスキリフレイン」もフルで初披露されましたが、いかがでしたか?

皆さんが振り付けやコールをやってくださったんですけど、あれだけ広い会場であれだけのお客さんから一斉に「ダイスキ!」って言われて、すごい圧を感じて感動しました。

――最後はちゃんと6人も出てきて、セプテントリオンが集結するという。

そうそう。みんなノリノリでやっていましたけど、振り付けを覚えるのが大変そうでしたね。自分の曲にプラスで「ダイスキリフレイン」を覚えなきゃいけなかったので。僕だけ覚える振り付けが1曲分少なくて、ちょっとズルをしています(笑)。

――印象的なシーンはありますか?

武内(駿輔)くんの「survival dAnce 〜no no cry more〜」ですかね。めっちゃいい声で「Yeh, Yeh, ……」「Wow, Wow, ……」って言っていて、しかもあのパート、結構長いじゃないですか。ステージ裏でもみんなで一緒に歌っていたんですけど、武内くんの美声が轟いていたので改めて「アレクすげーな」と思いました。
○●常に次の目標に向かって走り続けてきたその先は……

――劇場版最新作もライブイベントも大盛況を収めた今、シリーズとして今後やってみたいことをぜひお聞かせください。

やりたいことはいっぱいあって……。たとえば、舞台版って基本的にはアニメのストーリーをベースにしているんですけど、最新の『Shiny Rose Stars』はアプリゲームに出てきたストリートデュオ大会を再構成した、オリジナル脚本をやっているんですね。それをアニメに逆輸入したら面白いんじゃないかなと思います。あとは、聖と仁の兄弟喧嘩問題。いちファンとして仁さんがどうなるのか見てみたいです。

――プリズムショーについてはどうでしょう?

ストリート系はやってみたいですね。シンくんとかルヰくんとか、いわゆるアカデミー系のショーをやっていた子たちがゴリゴリのダンスソングをやるっていうのはすごく興味があります。

――ありがとうございます。最後に、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

これまでの4年間、常に『キンプリ』とともに歩み続けてきて、今は一つ大きな事を終えた満足感があります。みなさんは絶対にもっと『キンプリ』を見たいだろうし、僕もシンくんの新しい一面を演じたい。監督も、まだやりたいことがたくさんあるんじゃないかなと思うんですけど、作り続けていると人間って疲れちゃうので……。いったんお休みをあげてください(笑)。監督には英気を養っていただきましょう。みんなが充電したパワーを次があったときに全部ぶつければ、また面白い作品ができるはずです。みなさんが「もっともっと見たいよ!」っていう気持ちを届けてくださったら、何かしらの形でそれが実現するかもしれませんし、それまではグッズやゲームなどで愛を育んでいただければと思います。いつの日かまたそのお返しができるように頑張ります!

○●「LOVEグラフィティ」

価格:1,500円(税抜)
・収録楽曲
01 LOVEグラフィティ
02 ドラマチックLOVE -ALLSTARS THANKS ver.-
03 LOVEグラフィティ inst.
04 ドラマチックLOVE -ALLSTARS THANKS ver.- inst.(友安美琴)

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