PS5対応コントローラー「DualSense」海外の反応は? 「クールなロボットに見える」や「醜い」との声も

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2020年04月09日 07:01  リアルサウンド

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PlayStation Blog「PlayStation®5用 新ワイヤレスコントローラーDualSense™公開」より

 今年後半にリリースされると予想されているPS5に関して、新たな情報が発表された。今回明らかになったのは、PS5対応コントローラー「DualSense」の基本仕様だ。DUALSHOCK 4を継承するというよりは刷新している同コントローラーを見ると、PSVR2の仕様も垣間見える。


(参考:PS5の明かされたスペックに、海外メディアは「表面をひっかいているだけ」と批判


・目指したのは「プレイヤーの手の一部」
 日本語版PlayStationブログは8日、PS5対応コントローラー「DualSense」の基本仕様を解説する記事を公開した(トップ画像参照)。同記事を執筆したソニー・インタラクティブエンタテインメントでシニアバイスプレジデントを務める西野秀明氏によると、同コントローラーが目指したのは「ゲームの世界に入り込んだかのような没入感をもたらすことであり、ゲーム中にそれを持っていることすら忘れさせるような、あたかも手の一部になったかのような、そんな一体感を感じていただける」ことである。


 同コントローラーの最大の特徴は、「触覚」を重視した体験を提供することにある。ゲームにおける触覚体験を強化するハプティックフィードバックを搭載することによって、例えば「車が泥道を走るときの重いずっしりとした感触」を体感できるようになった。


 DUALSHOCK 4で好評だった「SHARE」ボタンは「Create」ボタンと改称される。このボタンは名称の通り、ゲームプレイのシェアを超えてプレイヤーが自らコンテンツを作成することもサポートする。Createボタンの詳細は後日発表される予定だ。


 また、同コントローラーにはマイクが内蔵され、ヘッドセットがなくても気軽にチャットできるようになった。もちろん、ヘッドセットの使用にも対応している。


 デザインも刷新され、単色の背景色から2色を基調としたものとなった。さらにライトバーの位置もコントローラー上部からタッチパッドの両脇に配置換えされた。


・サプライズはまだある?
 DualSenseに関しては、多数の海外メディアが批評記事を公開した。例えばUS版TechCrunchが8日に公開した記事では、「DualSense目当てに、次世代ゲーム機であるPS5を購入する気にさせる」と絶賛している。


 テック系メディア『Ars Technica』の批評記事も、DualSenseを「クールなロボット」のように見える、と好意的な批評を寄せている。しかし、既報のような心拍数を検知する機能が実装されていないことを嘆いている。もっとも、PS5がリリースされるまでにはまだ時間があるので、さらなるサプライズが期待できるだろう。


 テック系メディア『techradar』の批評記事は、DualSenseの新デザインを「醜い」と評している。というのも、DUALSHOCK 4では背景色と各種ボタンの色が異なっていたので視認性が高かったのに対して、DualSenseでは背景色とボタンが同色で視認性が低くなっているというのだ。また、PSボタンが押下しやすい円形から変更されたことにも不満を表明している。とはいえ、総合評価としてはDualSenseが機能的にコントローラーとして満足に動作するのであれば、デザイン上の欠点は重要ではない、とも述べている。


・ライトバーの変更が示唆すること
 DualSenseの仕様は、PS5だけではなく開発中と推測されるPSVR2の仕様にも関係してくる。VR専門ニュースメディア『Upload VR』は、DualSenseの仕様からPSVR2の仕様を予想する考察記事を公開した。同記事では、ライトバーの位置変更に着目している。


 PSVRは、PlayStation Cameraを使ってVRヘッドセットとDUALSHOCK 4をトラッキングしている。DUALSHOCK 4をトラッキングする場合、PlayStation Cameraはライトバーを目印にしている、とのこと。PlayStation Cameraは通常テレビの近くに設置されるので、DUSLSHOCK 4上部に配置されたライトバーはトラッキングするのに好都合な位置にある。


 しかし、DualSenseではライトバーがタッチパッドの両脇に配置される。この配置だと、テレビ付近にあるPlayStation Cameraからのトラッキングが難しく可能性がある。こうした可能性に対して、Upload VRの記事は、PSVR2ではコントローラーとVRヘッドセットのそれぞれにセンサーを実装する「インサイドアウト型」のトラッキング方式が採用されるのではないか、と推測している。


 インサイドアウト型のトラッキングは、Oculus Questに代表されるようなスタンドアロン型のVRヘッドセットで採用されており、今後のVRデバイスにおいて主流になると考えられている。DualSenseにインサイドアウト型トラッキングが採用されると、もはやPlayStation Cameraが不要になるというメリットがある。もっとも、実際にインサイドアウト型が採用された場合、PSVRとの後方互換に問題が生じる可能性がある。


 以上のように今回の発表でDualSenseの概要は判明したわけだが、不明点も残されている。それゆえ、PS5本体の新情報とともにDualSenseに関する続報にも注意を怠らないようにすべきだろう。


(吉本幸記)


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