頭角を現すソニー・ピクチャーズ・アニメーション 『スパイダーバース』以降の展開を探る

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2020年04月09日 08:01  リアルサウンド

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写真『Connected』トレーラー
『Connected』トレーラー

 2020年3月、アメリカで9月に公開予定の映画『Connected(原題)』のトレーラーが公開された。映像での情報公開はこれが初だ。日本では聞きなれないタイトルだが、現在のアニメーション界を追う上では、見逃せない作品だ。


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■アニメーション業界で頭角を現すソニー・ピクチャーズ アニメーション
 『Connected』を製作しているのは何を隠そう、『スパイダーマン:スパイダーバース』を製作したソニー・ピクチャーズ アニメーションだ。スパイダーマンという人気ヒーローを最新の3DCG技術でアニメーション化しただけでなく、アメリカン・コミックをフィーチャーした新鮮な演出。そしてカートゥーン調のキャラクターや日本のアニメーションを模したキャラクターなど、全くタッチの異なるキャラクター群が一堂に会する映像は、全世界に衝撃を与えた。


 ソニー・ピクチャーズ アニメーションはこれまでも『スマーフ』や『モンスター・ホテル』といった作品で、アメリカの有力アニメーション製作会社の一つとして君臨していたが、『スパイダーマン:スパイダーバース』で2019年のアニメーション映画賞を総ナメにしたことで、その頭角を現したばかりだ。そんなソニー・ピクチャーズ アニメーションの新作というだけあって、『Connected』には期待がかかる。


■『Connected』はどんな映画なのか?
 では、『Connected』とは一体どんな映画なのか。主人公は、映画学校への入学を控えたケイティ。そんなケイティとコミュニケーションがうまくいっていない父親リックが、家族の絆を深めようと、家族でケイティを映画学校まで送るために、アメリカ横断を決行するというロードムービーだ。それだけ聞くと、ごく普通の家族映画にも聞こえるが、一味違うのは、そんな旅行の最中に、最新型ロボットPALが人間たちへの反乱を始めるということだ。トレーラーでは、主人公のケイティが空中で戦闘を繰り広げるシーンが明らかになっており、リックたち家族がロボット軍団に立ち向かっていくといったストーリーとなっている。


 『Connected』の製作陣には、『スパイダーマン:スパイダーバース』のメンバーが多数参加するということで注目がかかるが、なんと言っても製作総指揮にフィル・ロード&クリストファー・ミラーがクレジットされていることは見逃せない。フィル・ロード&クリストファー・ミラーといえば、製作に関わっていれば間違いないと声が上がるコンビだ。『スパイダーマン:スパイダーバース』では脚本・製作に名を連ねており、これまでにもアニメーション作品では、『くもりときどきミートボール』や『レゴ(R)ムービー』といった作品で監督・脚本を務め、実写作品では『21ジャンプストリート』や『ブリグズビー・ベア』の製作に携わるなど、いずれもカルト的な人気を誇っている作品ばかりに参加している。


 さらに『Connected』の監督には『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』のクリエイティブディレクターを務めたマイケル・リアンダを起用している。こちらもヒットシリーズを生み出した1人として、その力量には期待したい。


■『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編も動き出している
 そして、気になるのは『Connected』だけではない。『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編の製作がすでに動き出していることが明らかになっているのも、忘れてはいけない。すでに発表されている10秒ほどのティザー映像には、様々なデザインのロゴが登場しており、続編にも新たなスパイダーマンたちが登場することを予感させる。


 中でも日本人として気になるのは、東映版スパイダーマンの登場だ。東映版のスパイダーマンといえば、巨大ロボット・レオパルドンを駆使するなど、日本の特撮ヒーローを思わせる設定が特徴のシリーズだが、その特異性から、日本だけでなく海外でもカルト的な人気を誇っている。ぜひとも続編に登場してほしいところだが、なんとフィル・ロードはTwitterにて、東映版スパイダーマンはすでにデザインを起こしていることを公言しているのだから、期待するなという方が無理な話だ。


 『Connected』の全米公開は2020年9月18日、『スパイダーマン:スパイダーマンバース』の続編は2022年4月8日をそれぞれ予定している(2020年4月8日時点)。どうしてもディズニーグループの強さが目立つアメリカのアニメーション業界だが、その勢力図を変えようとしているソニー・ピクチャーズ アニメーションの今後の動向からは目が離せない。


◼️ネジムラ89
缶バッジ販売専門店「カンバーバッチ」のオーナー兼ライター。『FILMAGA』『SPICE』他にてアニメ映画の話を中心に執筆中。


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