コロナ休校で「朝起きられない」「疲れやすくなった」子どもたち 専門家に聞く「親子で不安を解消する方法」

9

2020年04月10日 08:00  AERA dot.

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AERA dot.

写真休校中の体調管理のため、健康チェックカードが配られた学校もあった (c)朝日新聞社
休校中の体調管理のため、健康チェックカードが配られた学校もあった (c)朝日新聞社
 新型コロナウイルス感染拡大の防止のため実施された一斉休校。生活のリズムの乱れや疲れやすくなるなど、子どもたちに弊害をもたらしている。AERA2020年4月13日号は、そうした不安を抱える親子がとるべき対策を紹介する。

【図を見る】新型コロナウイルスはケタ違い? 判明した世界の感染者数はこちら

*  *  *
 卒業式は次のステップに進むための節目だ。ところが、実施されなかったり、縮小する学校が全国で相次いだ。

「娘の中学で卒業式がなくなり、泣いた子もいたそうです。記念写真も撮れず、最後の登校日に自分たちでスマホで撮ったようです」(39歳女性)
「小6だった娘は、卒業式の呼びかけ役になっていて一生懸命練習しましたが、式は縮小され、卒業証書の授与も、呼びかけもなくなりました」(41歳女性)

 ロスを抱えた子どもたちは、気持ちに区切りをつけ、中学や高校などの新生活にうまく切り替えられるのか。カウンセリングを多く手がける、明治大学の諸富祥彦教授は言う。

「こういうときは親のほうから『かわいそうだね』『残念だった』と言ってはいけません。『やはり、私はかわいそうなんだ』『私たちの世代は損している』と子どもの気持ちが増幅されます。自分から言ってきたときに初めて『大丈夫だよ』と受け止めてあげることです」

 諸富教授は、入学式がなくなるケースのほうが心配だという。中1ギャップという言葉があるように、うまく移行できない子はもともといる。通過儀礼ではずみをつけ、新しい世界に入っていくのが難しくなるからだ。

 生活面の不安の声もあがる。大阪市の男性(41)は小学3年と保育園児の「生活リズムの乱れ」が心配だ。夜型になり、朝、なかなか起きられなくなった。北海道に住む中学1年生も、親と一緒に夜のドラマを見るようになり起床時間が遅くなった。4月から通う中学は遠方で早起きが必要だ。

 諸富教授は「生活リズム」はなにより大事と言う。不登校は心理的要因がきっかけでなるが、直接的には「生活リズムの崩れ」から来る。

「体が家にいることに慣れきって、学校に行けなくなるのが不登校です。子どもたちは『強制不登校状態』を強いられたわけですから。コロナリスクは不登校リスクです」(諸富教授)

 もし子どもが学校に行けなくなったら、教員やカウンセラーに相談することだ。

「久しぶりに登校したら、ひどく疲れて帰ってきた」「週4日のサッカーも休みになり、子どもの体力の低下を感じる」

 子どもが疲れやすくなっている、と感じる親も多い。教育評論家の親野智可等(おやのちから)さんは、運動不足に加え「コロナ疲れ」もあると言う。日々、不安をかきたてる情報が大量に押し寄せ、「漠然とした不安」がストレスを呼ぶ。取るべき方法は二つある。

 一つは、親子でこの際、徹底的にコロナウイルスについて研究することだ。ウイルスとは何か。なぜ手洗いが必要なのか、など知り尽くせば、いい加減な情報に翻弄されず安心感が得られる。加えて、ポジティブな状況を作ることだ。親子で過去の楽しかったことや達成感を振り返り、「夢」を語り合う。

 諸富教授も、ネガティブな状況を避ける心がけが必要だという。親はイライラしたら5分でもいいから子どもから離れる。コンビニに行くでも、家の近くを歩くでもいい。気持ちが落ち着いたら戻って、子どもと接するようにする。

 不確定で、先の見通せない状況だからこそ、日常の平穏と安心がより重要になる。(編集部・石田かおる、フリーランス記者・宮本さおり、大楽眞衣子)

※AERA 2020年4月13日号より抜粋

このニュースに関するつぶやき

  • 親子で不安を解消する方法???ほんまかぁぁぁ親は、ともかく子供は、学校に行かなくてよいので気楽にしているのいてないのか
    • イイネ!0
    • コメント 0件
  • いやだから小学生は外遊びしなきゃ。公園で人と密にならなきゃいいじゃん。マスクして遊んでもいい。犬の散歩と一緒。必須。ないと免疫力も落ちるし…
    • イイネ!3
    • コメント 4件

つぶやき一覧へ(4件)

あなたにおすすめ

ランキングライフスタイル

前日のランキングへ

ニュース設定