台湾で「世界最速のプロ野球開幕」も…日本は「史上最も遅い開幕」が確実

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2020年04月13日 17:02  ベースボールキング

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写真2011年の開幕戦、勝ち越し弾を放った楽天の嶋 (C) Kyodo News
2011年の開幕戦、勝ち越し弾を放った楽天の嶋 (C) Kyodo News
◆ 世界最速の“球春到来”

 「新型コロナウイルス」の影響で全世界的に“球春到来”が延期となっているなか、4月12日に台湾でプロ野球が開幕した。

 もちろん、感染拡大を抑えるべく、球場にファンの姿はなし。完全な形での開幕ではないものの、2度の延期と雨天中止を乗り越えた台湾・CPBLが「世界一早いプロ野球の開幕」と言われている。


 一方、日本のプロ野球はと言うと、依然としてシーズン開幕の目処は立っていない。一時は「4.24」という明確な目標が立ったものの、それからすぐに選手の感染が確認されたことや、政府から『緊急事態宣言』が発出されたことなどもあり、現在は再び不透明な状況になっている。

 気が付けば4月も半ば…。日本のプロ野球の歴史のなかで、予定されていた開幕が延期となったのは、3月に東日本大震災が起こった2011年以来で史上2度目。だが、その2011年も「4月12日」にセ・パ両リーグ同日開幕を迎えており、気が付けば未曾有の大災害による大打撃を受けた9年前よりも遅い開幕となることが確定していた。


◆ 2011年は11月20日に日本シリーズが終了

 「見せましょう、野球の底力を」──。

 2011年4月2日、シーズン開幕前に急遽行われた『プロ野球12球団チャリティーマッチ −東日本大震災復興支援試合−』の日本ハム−楽天戦の試合前、楽天の嶋基宏がスピーチで語ったこの言葉を覚えている野球ファンの方は多いのではないか。

 本拠地である東北地方が大きな被害を受けるなか、被災した方々を野球を通じて勇気づけたいという決意を語ったこの言葉は、この年の流行語大賞の候補にもノミネートされた。


 それから10日後の4月12日、延期となったプロ野球のシーズンが開幕。楽天は敵地でロッテと対戦し、6−4で逆転勝ち。10日前に力強いスピーチを行った嶋が勝ち越し3ランを放つという胸が熱くなるドラマもあった。

 なお、この年は9回で決着がつかなかった場合、延長戦は12回までという制限に加え、時間による制限が出現。試合時間3時間30分を超えると、新たなイニングには入らないという新ルールの下で行われたため、例年に比べて引き分けの数が激増している。

 そんななか、レギュラーシーズンは10月22日で閉幕。クライマックスシリーズは1週間後の10月29日からセ・パ同日にはじまり、第7戦までもつれたソフトバンクと中日の日本シリーズは11月20日にソフトバンクの優勝で幕を閉じた。


【2011年のプロ野球】

<パ・リーグ>
1位 ソフトバンク(88勝46敗10分)
2位 日本ハム(72勝65敗7分)
3位 西武(68勝67敗9分)
4位 オリックス(69勝68敗7分)
5位 楽天(66勝71敗7分)
6位 ロッテ(54勝79敗11分)

▼ タイトル
・最優秀選手:内川聖一(ソ)
・最優秀新人:牧田和久(西)
・首位打者:内川聖一(ソ/.338)
・最多本塁打:中村剛也(西/48本)
・最多打点:中村剛也(西/116点)
・最多盗塁:本多雄一(ソ/60個)
・最優秀防御率:田中将大(楽/1.27)
・最多勝利:ホールトン(ソ/19勝)
・最多勝利:田中将大(楽/19勝)
・最高勝率:田中将大(楽/.792)
・最多奪三振:ダルビッシュ有(日/276個)


<セ・リーグ>
1位 中日(75勝59敗10分)
2位 ヤクルト(70勝59敗15分)
3位 巨人(71勝62敗11分)
4位 阪神(68勝70敗6分)
5位 広島(60勝76敗8分)
6位 横浜(47勝86敗11分)

▼ タイトル
・最優秀選手:浅尾拓也(中)
・最優秀新人:澤村拓一(巨)
・首位打者:長野久義(巨/.316)
・最多本塁打:バレンティン(ヤ/31本)
・最多打点:新井貴浩(神/93点)
・最多盗塁:藤村大介(巨/28個)
・最優秀防御率:吉見一起(中/1.65)
・最多勝利:吉見一起(中/18勝)
・最多勝利:内海哲也(巨/18勝)
・最高勝率:吉見一起(中/.857)
・最多奪三振:前田健太(広/192個)


◆ 2リーグ制以降、最も遅かった開幕は…?

 ちなみに、過去にさかのぼって探してみたところ、開幕が延期となった2011年の「4月12日」よりも後にシーズン開幕を迎えた年というのもあった。

 2リーグ制となった1950年以降、最も開幕が遅かったのが1973年シーズン。巨人が伝説のV9を達成する年で、そのシーズンは「4月14日」に両リーグ同日開幕を迎えている。


 この年から、パ・リーグは年間130試合を65試合に分けた前・後期2シーズン制を採用。前期と後期で違うチームが優勝した場合はその2チームによるプレーオフを行い、日本シリーズ進出チームを決めるという流れに。この年は前期に南海、後期は阪急が優勝、プレーオフを突破した南海が巨人の連覇阻止に挑んだ。

 迎えた決戦は10月27日に開幕。初戦を南海が取るも、そこから巨人が4連勝で11月1日に決着。リーグ9連覇につづき、日本一の9連覇という大偉業を成し遂げている。


 ということで、NPBにおける“史上最も遅い開幕”は「4月14日」。当然ながらあす開幕ができるはずもなく、2020年がその記録を更新することは確実だ。

 1973年はクライマックスシリーズがなく、試合数も年間130試合だったため11月1日でシーズンの全日程が終了しているが、2011年は143試合制にポストシーズンを合わせて11月20日にシーズン終了。もし今年も予定されたシーズンをフルで消化しようと思ったら、それが現実的かどうかはさておき、12月までプロ野球が行われるという可能性も現実味を帯びてくる。

 果たして、2020年シーズンはいつ開幕の日を迎えるのか。また、シーズンはどのような形で行われるのか…。今後の進展から目が離せない。


【1973年のプロ野球】

<セ・リーグ>
1位 巨人(66勝60敗4分)
2位 阪神(64勝59敗7分)
3位 中日(64勝61敗5分)
4位 ヤクルト(62勝65敗3分)
5位 大洋(60勝64敗6分)
6位 広島(60勝67敗3分)

▼ タイトル
・最優秀選手:王貞治(巨)
・首位打者:王貞治(巨/.355)
・最多本塁打:王貞治(巨/51本)
・最多打点:王貞治(巨/114点)
・最多盗塁:高木守道(中/28個)
・最優秀防御率:安田猛(ヤ/2.02)
・最多勝利:江夏豊(神/24勝)
・最高勝率:倉田誠(巨/.667)
・最多奪三振:高橋一三(巨/238個)


<パ・リーグ>
1位 南海(68勝58敗4分)※前1位/後3位
2位 阪急(77勝48敗5分)※前3位/後1位
3位 ロッテ(70勝49敗11分)※前2位/後2位
4位 太平洋(59勝64敗7分)※前4位/後5位
5位 日拓(55勝69敗6分)※前5位/後3位
6位 近鉄(42勝83敗5分)※前6位/後6位

▼ タイトル
・最優秀選手:野村克也(南海)
・最優秀新人:新美敏(日拓)
・首位打者:加藤秀司(阪急/.337)
・最多本塁打:長池徳二(阪急/43本)
・最多打点:長池徳二(阪急/109点)
・最多盗塁:福本豊(阪急/95個)
・最優秀防御率:米田哲也(阪急/2.47)
・最多勝利:成田文男(ロ/21勝)
・最高勝率:八木沢荘六(ロ/.875)
・最多奪三振:成田文男(ロ/178個)

このニュースに関するつぶやき

  • 世界最速、市場最遅、とは言え、一体世界の何か国が野球やってんですかね。因みに私は殆ど全世界でプレイされていると思っておりました。played in all over the world, I think.
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  • 中継してくれんかな。リアルタイムの野球を見たいぞ����
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