F1フランスGPの開催が困難に。政府が大規模イベントを7月半ばまで禁止

新型コロナウイルス感染拡大を抑えるため、フランスの厳しい外出制限期間が延長され、7月半ばまでは大規模イベントが禁止される見通しとなった。そのため、6月26日から28日に予定されているF1フランスGPの開催が困難になるものと考えられている。

　フランスでは現在、COVID-19による1日あたりの死者数が数百人に上っている。フランスのエマニュエル・マクロン大統領は4月13日に会見を行い、3月17日から行っているロックダウンを5月11日まで延長することを発表。その後は状況を見ながら制限を緩めていくことを考えているものの、パブ、レストラン、劇場は引き続き閉鎖、大規模なイベントは7月半ばまでは開催を許可しない見通しだという。

　そのため、現時点では、6月26日から28日に予定されているF1フランスGPは開催できない可能性が高いということになる。F1は最初の9戦を延期あるいは中止しており、スケジュール変更が行われていない最初のレースはフランスGPだ。フランスGPが延期あるいは中止になれば、シーズンは最も早くて7月3日から5日のオーストリアGPからスタートということになるが、この時期にヨーロッパでの渡航制限が解除されていなければ、オーストリアの開催も難しくなる。

　先週、F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターのロス・ブラウンは、できるだけ多くのグランプリを開催することを目指しており、序盤のグランプリを無観客で行う可能性もあると明かした。