F1ベルギーGP開催に黄信号。政府が8月末まで大規模イベント開催を禁止

ベルギーが大規模イベント開催を8月末まで禁止したことで、8月28日から30日に予定されているF1ベルギーGPの開催が危ぶまれている。

　ベルギー安全保障会議は、新型コロナウイルス感染者数がわずかに減少しつつあるものの、ロックダウンを5月3日まで延長すると、4月15日に発表した。15日の段階で、ベルギーでの感染者数は約33000人、死者の数は約4400人に上っている。

　また、ソフィー・ウィルメス首相は、15日の会見で、スポーツや文化関連の大規模イベントの禁止を8月31日まで延長すると発言した。しかし、夏に予定されているサッカーの試合を無観客で行うことを検討すると述べており、ベルギーGPにも同様の措置が認められる可能性もある。

　スパ・フランコルシャン・サーキットは次のような声明を発表した。
「安全保障会議（CNS）が、8月31日まで公開イベントを禁止するという決断を下した。我々のサーキットは、CNSからの次の連絡に注意を払っていく。今後、進展があり次第、お知らせする」

　現時点で序盤9戦が延期あるいは中止となっており、ベルギーGPの前にはフランス、オーストリア、イギリス、ハンガリーでのレースが予定されている。6月26日から28日の第10戦フランスGPは、政府が大規模なイベントは7月半ばまで許可しない見通しであることから、延期される可能性が高いとみられており、いつ2020年シーズンの開幕が可能になるのか、不透明な状況だ。