F1新カレンダー案:英シルバーストンで3戦開催というプランも。逆回りレイアウトは却下

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2020年04月20日 09:01  AUTOSPORT web

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2019年F1イギリスGPスタート
FIAとリバティ・メディアは、1、2週間後をメドに、2020年F1カレンダーを大幅に見直した最新改訂版を発表したい意向だ。

 世界規模に拡大した新型コロナウイルス禍は、いっこうに終息の気配を見せない。そのためF1でも、開幕戦オーストラリアGPから第9戦カナダGPまでの少なくとも9戦がすでに延期あるいは中止の措置が取られている。さらに第10戦フランスGP、第14戦ベルギーGPも、それぞれの国の感染悪化の状況から開催が危ぶまれている。

 16日に行われたビデオ会議には全10チームの関係者も参加して、今季のカレンダーについて議論が交わされた。7月上旬の第11戦オーストリアGPを無観客で開幕戦として実施したいというのが、出席者たちの総意だった。

 今年中にできるだけ多くのレースを詰め込みたいリバティ・メディアとしては、本来7月5日に予定されている同GPの開催前倒しを提案したという。しかしこれは、サーキットオーナーでもあるレッドブルが拒否した模様だ。

 オーストリアの2週間後には、イギリスGPが予定されている。全10チーム中7チームのファクトリーが同国にあり、移動やロジスティックが容易なことから、シルバーストンサーキットで無観客レースを立て続けに3回開催する可能性も議論された。ただし当初出されていた逆方向で走行するレースは、安全性の懸念から却下されている。

 シルバーストンでの3GP開催が実現すれば、イタリアとスイスに本拠地を構えるフェラーリ、アルファタウリ、ザウバーの3チームは、その間の約1カ月間、レーススタッフをサーキット近くのホテルに滞在させ続けることになる。

 リバティ・メディアは会議終了後、「コロナウイルスの世界的蔓延によって、2020年F1カレンダーは根底から見直さざるを得ない。現在その作業を精力的に行っており、できるだけ早く最新改訂版を発表する」と発表した。

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