2021年開幕の電動SUV戦『エクストリームE』に名門、アンドレッティ・オートスポートが参戦

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2020年04月21日 15:21  AUTOSPORT web

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シリーズ6番目、そして初のアメリカ国籍チームとして参戦表明したアンドレッティ・オートスポート
2021年の開幕が予定されている電動SUVによるオフロードレース『Extreme E(エクストリームE)』に向け、ABBフォーミュラE選手権では“BMW i Andretti Motorsport”として参戦する北米の雄、アンドレッティ・オートスポートが参戦を表明。シリーズ6番目、そして初のアメリカ国籍チームとして、EVオフロード選手権の初年度シーズンに挑むこととなった。

 モータースポーツ界のレジェンド・ファミリーであり、言わずと知れたマイケル・アンドレッティ率いる名門チームは、北米最高峰のインディカーシリーズでも数々の輝かしい戦績を残しており、インディ500で5勝、4度のチャンピオンタイトル獲得など、各カテゴリーで20年以上にわたってトップチームであり続けてきた。

 そんなアメリカを代表する強豪は、アレハンドロ・アガグが創設した電動フォーミュラ・シリーズにも初年度からコミットし、現在はBMWとのタッグで優勝戦線に加わる活躍を演じている。

 このアンドレッティ・オートスポートのエクストリームEチームには、2020年の10月にシリーズのワンメイク車両『Odyssey 21(オデッセイ21)』の納入が予定されており、その後まもなくしてEVオフロードカーのグループテストに臨む計画だ。

 シリーズ創設者兼CEOのアガグは、この北米を代表するチームの参入発表に際し「レース界で真の実力を誇る名門アンドレッティ・オートスポートを、我々エクストリームEのシリーズに参加する最新のチームとして迎えられることを、本当に喜ばしく思う」と歓迎の意を述べた。

「彼らアンドレッティ・オートスポートは、我々のスポーツで長年にわたり成功を収め、どんなカテゴリーでも最高レベルで戦ってきた。チームはモータースポーツへの真の情熱を備えており、それは持続可能性への技術的挑戦や変化をいとわないチャレンジ精神を大いに後押しするものだ」と続けたアガグ。

「そんな彼らがこの初期段階でエクストリームEに加わるのは自然な成り行きだと思う。それにフォーミュラEの黎明期から培ってきたエレクトリック・レーシングの専門知識と、北米での複数のラリークロス・タイトル(GRCグローバル・ラリークロス選手権3連覇)というオフロードでのノウハウも持ち合わせている」

「これらの経験はエクストリームEへの参戦を果たす上で非常に重要な要素となる。とはいえ、このシリーズは他にはないユニークな要素が盛り込まれているがね。この大自然への挑戦はスポーツとして例外的に厳しく、技術面での革新は広範囲に及ぶ。私としても、彼らアンドレッティ・オートスポートがその新たな試練をどのように乗り越えていくか、楽しみにしている」

 アンドレッティ・オートスポートの会長兼CEOであるマイケル・アンドレッティも、このユニークな電動SUV戦に向け「このシリーズ挑戦はグローバルに成長し続けるチームにとってエキサイティングな機会になるだろう」と意気込みを語った。

「我々としても、伝統的なモータースポーツと新しい革新的なレーシングコンセプトの双方において、チームの取り組みを拡大し多様化することに専念してきた」と続けたアンドレッティ代表。

「現在の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)危機は変化する世界を象徴しており、我々の業界も伝統的な考え方から脱却し、その新たな枠組みに適応する必要がある」

「今回の参戦発表は、モータースポーツの未来への希望と持続可能性メッセージに新たな焦点をもたらすのに役立つはずだと考えている。業界全体がこれまで以上に強くなれるはずで、チームとしてシリーズに参戦し世界各地で影響力ある遺産を残す役割を果たせることを楽しみにしている」

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