WTCR:2020年ポルトガル市街地戦はキャンセルへ。改訂版カレンダーはまもなく公開

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2020年04月23日 14:21  AUTOSPORT web

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2020年シーズンの大会キャンセルを決断した、ポルトガルのビラ・レアル市街地コース
ポルトガル国内のASN(モータースポーツ統括団体)は、世界的に蔓延する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を考慮し、WTCR世界ツーリングカー・カップの名物イベントでもあるヴィラ・レアルでの市街地レースをキャンセルすると発表。6月19〜21日に予定されていたお祭りイベントは2021年のシリーズ復帰を目指すこととなった。

 WTCRプロモーターのユーロスポーツ・イベントは、この難しい環境に置かれた2020年に向け「コンパクトでアクション満載のシーズン」を維持するべく、今週に入り改訂版カレンダー案をFIAに対して提出した。

 代表を務めるフランソワ・リベイロは、モータースポーツ専門サイト『TouringCarTimes.com』に対し、現状を次のように説明する。

「2020年のヴィラ・レアル市街地戦を残念ながらキャンセルしなくてはならない決定を完全に理解している。地元主催者側と解決策を模索してきたが、COVID-19の危機に直面する状況下にあって地元の人々を支援するべく、都市全体がほかの優先事項に直面していることを認めざるを得ない」と語ったリベイロ代表。

「このヴィラ・レアルでのイベントにまつわる精神は、街を挙げたFesta da Cidade(フェスタ・ダ・シダーヂ/感謝祭)の週末にモータースポーツでお祝いすることであり、人々が街に繰り出し通りに集うことにある」

「ただ明らかに、このまま6月を迎えてもお祭りの雰囲気からは遠く離れた現状がある。そのため市長とともに2020年大会のキャンセルを決断し、ヴィラ・レアルを祝うためのレースを来年、力強く開催することを確認した。このお祭りの90周年記念に華を添えるべくね」

■キャンセルは無念だが、2021年の確実なレース再開を目指す
「改訂版カレンダーはすでに準備ができ、承認のためFIAに対して申請を行う計画だ。我々のプロジェクトチームは常に情報を得ており、ユーロスポーツ・イベントとFIAはWTCRのコミュニティが安全に開催できるカレンダーシナリオに基づき、8月末から11月までを目処にコンパクトでアクション満載のシーズンを提供するべく取り組んでいる。前代未聞、異例の2020年シーズンになるだろう」

 現在、ポルトガルASNの代表を務める元レーシングドライバーのニー・アモリムは、キャンセルの無念を抱えつつ「2021年の確実なレース再開を目指す」と語った。

「イベントがキャンセルされたことは本当に残念だが、ポルトガルのみならず世界の活動を制限し続けているパンデミックの副作用には屈するほかなかった」と続けたアモリム代表。

「ヴィラ・レアルの自治体とWTCRプロモーターは、この都市を世界有数の魔法のようなストリート・サーキットに復元するため、良い妥協点を見つけ出すと確信している」

 WTCRは前回のカレンダー改定に際し「年間20レース(10戦)を維持したい」との意向を示していたが、すでにハンガロリンク、ニュルブルクリンクでのイベントも、COVID-19パンデミックの影響により失う形となっている。

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