お値段以上の価値⁉︎ 2億円超えのアストンマーティン・ヴァンテージV12ザガート ヘリテージツインズを公開!/オートスポーツweb的、世界の自動車

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2020年04月24日 15:11  AUTOSPORT web

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19組限定で販売されるアストンマーチン・V12ザガート。左:スピードスター、右:クーペ
日々、世界各国の自動車にまつわるWEBサイトやSNSを隈なくチェックしているオートスポーツweb新車ニュース班が「これは面白い!」と感じた珍事(?)や情報をピックアップしてお届けする『オートスポーツweb的、世界の自動車』。

 今回はイギリスより、イタリアのカロッツエリア、ザガート社創立100周年記念スペシャルモデル『アストンマーティン・ヴァンテージV12ザガート ヘリテージツインズ公開』のニュースをお届けします。

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 2020年4月21日、アストンマーティンは60年に渡ってパートナーシップを築いてきたイタリアのカロッツエリア、ザガート社の創設100周年を記念して製造した『アストンマーティン・ヴァンテージV12ザガート ヘリテージツインズ by R-Reforged』の2台を公開した。

 クーペが19台、オープンモデルのスピードスターが19台、2台併せて38台が限定で販売される。お値段は日本円で2億3200万円という、超破格のプライスを引っ提げている。

 アストンマーティン・ヴァンテージV12ザガート ヘリテージツインズ by R-Reforgedは、1919年に創業したザガート社の創立100周年、およびアストンマーティンとザガート社の60年に渡るパートナーシップを記念して製造されたスペシャルモデルだ。

 このスペシャルモデルは、2011年に発表され2012年に生産されたアストンマーティン・ヴァンテージV12ザガートを現代風に“再定義”して、復刻されたもの。
 
 ベースとなったヴァンテージV12ザガートは、『DB4GTザガート』の生誕50周年を記念して限定生産されたモデルだ。

 DB4GTザガートとは、1960年代のGTレースで対フェラーリ用に製造された一台で、この系譜を持つのがヴァンテージV12ザガートという訳だ。



 ヴァンテージV12ザガートの詳細を見ていこう。ボディ骨格は、アルミとカーボンのハイブリッド構造で、職人達による手作業でつくり上げられている。

 心臓部には、最高出力517psを発生する6.0リッターV12エンジンが収まり、サスペンションは前後ともにダブルウイッシュボーンを採用。ブレーキはカーボンセラミックを搭載している。

 エクステリアは、19インチのホイールを装着。テールランプのデザインはノーマルのヴァンテージとは異なる丸型、そして大口径の“口”が最大の特徴だ。

 エレガントなイメージの強いアストンマーティンのラインアップと比べると、やんちゃさが垣間見れる1台に仕立てられている。

 ヴァンテージV12ザガートは当初150台限定生産として発売された。車両価格は33万ポンド。当時のレートで換算すると、日本円で4200万円という『超プレミアムスポーツカー』だ。(注意:実際に製造された台数は、さらに少ないとの報道もある)

 そんなヴァンテージV12ザガートが、この度、クーペとオープンモデルのスピードスター、2台に継承され、再誕する運びとなった。

■早速、2億3200万円の世界へご案内しよう

 この2台の製造は、アストンマーティンからライセンスを供給され、高性能スポーツカー、アストンマーティン・ヴァルキリーの開発も手がけるAFレーシンググループの完全子会社、イギリスのR-Reforgedが担当している。

 R-Reforgedは2018年に設立され、車両の改良や少量生産を主要事業としている。今回のヴァンテージV12ヘリテージのプロジェクトに対し「世界でもっとも特別でエモーショナルな1台をつくり上げた」とコメントしている。

 クーペとスピードスターの2台は、合計38台が手作業によってつくられる。販売は2台1組でのみ購入可能とのことだ。

 早速この2台を見てみよう。

 クーペとスピードスターの違いは、外観のみ。内装は、配色を除けばほぼ共通のもの。クーペの外観は、DB4GTザガートから踏襲されるダブルバブルルーフが採用されている。

 スピードスターのリヤフードは、フライングバッドレスと呼ばれる“コブ”が特徴的だ。

 ヴァンテージV12ザガートには、5.9リッターV12エンジンを搭載。最高出力は先代よりも83psパワーアップした600psを誇る。エキゾーストはチタン製だ。

 ボディ外装はカーボン素材がメインに使用されており、職人の手作業によってつくり込まれている。これは先代同様だ。

 また、アクティブエアロと格納式のリヤウイングも設けられ、高速走行時も高い操縦性の確保に一役買いそうだ。

 タイヤは新たにデザインされたAPP製センターロック式の19インチアロイホイールを奢る。テールランプは、先代を踏襲した大きな丸型のデザインが採用されている。

 内装は、センターコンソールやパネルがカーボン調にまとめられている。ハンドル、シート、ダッシュボードなど、ほぼすべてが革で仕立てられているのが印象的だ。

 ちなみに内装は、細部までオーダーメイドが可能で、ボディとインテリアのカラーコンビネーションも、購入者が自由に選ぶことができる。

 なお、購入者にはアストンマーティンのデザイナーと直接面会できる特典が用意されているので、自分の要望を存分に伝えられる環境もしっかりと整えられている。

 ザガートの共同経営者であるマレラ・リボルタ・ザガートのいち押しのボディカラーは、ゴールドとプラチナ。これは「ザガート100年の伝統と未来を表す象徴的な色」とコメントしている。

 最先端技術と職人技を融合させたアストンマーティンの伝統芸が見事に収まった2台に関して、アストンマーティンのバイスプレジデント、ピーター・フリードマンは「アストンマーティンとザガートの関係は60年前にまで遡り、特別なクルマを共につくり上げてきた。今回のプロジェクトは、ザガート100周年を祝うにふさわしいものだ」と語る。

 また、ザガート共同経営者のアンドレア・ザガートも「この2台は私たちの創立100周年記念のハイライトになることは間違いない」と喜びを表現している。

 肝心の車両価格だが、クーペとスピードスターの2台を併せて175万ポンド、日本円にして約2億3200万円。バラ売りには対応しないとのこと。

 ほぼ完売状態とのことだが、まだチャンスは残っている。入手できれば日本で唯一の所有者となることだろう。

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