バラク・オバマ氏の役柄に支持者達は… バラク・オバマ元大統領(58)が、元バスケットボール選手マイケル・ジョーダン(57)のドキュメンタリー番組にサプライズで出演した。現地時間4月19日から放送を開始した番組『The Last Dance』は、1990年代にマイケル・ジョーダンが所属したチーム「シカゴ・ブルズ」に焦点をあてたストーリーである。オバマ氏は同番組に「元シカゴ住民」という立場で登場しているが、オバマ支持者達はこの役柄に違和感を覚えたようで、Twitterには批判的な声が殺到している。
確かにバラク・オバマ氏はかつてシカゴに在住していたことがある。しかし熱狂的なオバマファン達にとって、尊敬する偉大なオバマ元大統領がただの「元シカゴ住民」という役柄で番組に出演したことに納得がいかないようだ。
「一体だれがどうやって、オバマ元大統領に『元シカゴ住民』という役を与えたのか説明が欲しい。」
「オバマ氏に『元シカゴ住民』という字幕を添えた人にぜひお目にかかりたいたいね。」
「バラク・オバマ氏をただの『元シカゴ住民』と表現するのは…なんとも面白い。」
といった皮肉交じりのツイートが数多く見受けられた。
一方の「元住民」役を担ったオバマ氏本人はシカゴ・ブルズの一ファンとしてマイケル・ジョーダンがシカゴにもたらした影響を、インタビューで次のように語っている。
「マイケルが街にやってきた時、ブルズの試合観戦チケットを買うお金がなかったんだ。」
「僕は本当に金欠で、ディスカウントチケットさえ手に入れられなかった。でも突然マイケルはスポーツ界の英雄となり、みんなが集まってくるような場所としてシカゴの地名を地図に残した。」
また同番組の監督を務めたジェイソン・ヘーヒル氏は、オバマ元大統領を起用した理由について次のように説明した。
「これはマイケルが決めた采配です。オバマ氏は私が普通に電話をしたり、メールをできるような方ではありません。したがってマイケルの人脈によるものです。」
「マイケルはとても有名な人物ですから、物語の中にできるだけ多くの著名人を出演者として集めようと思いました。そして彼らを一般人のように取り上げ、『このチームを作り上げた人物は誰か』『どうやって彼らが有名になったのか』『どのようにその名声を扱ったのか』という部分を伝えたいのです。」
加えてジェイソン氏は、物語に根本的な関わりのない人物は一切起用していないことも強調した。
なお同ドキュメンタリーには、第42代大統領を務めたビル・クリントン氏も「元アーカンソー州知事」という立場で出演しており、これにもオバマ氏と同様、皮肉的な反応が見られた。クリントン氏はアーカンソー出身で同じくシカゴ・ブルズの一員であるスコッティ・ピッペンと関わりがあり、州知事時代にスコッティの試合を実際に観戦した経験があることから起用されたという。
(TechinsightJapan編集部 MIE)