トム・ハンクス、いじめに遭ったコロナ君に“宝物”を贈る ウッディが大好きな彼に「君はともだち」とも

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2020年04月26日 10:12  Techinsight Japan

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『トイ・ストーリー』でウッディの声を務めるトム・ハンクス
トム・ハンクスのもとに、8歳男児から一通の手書きの手紙が届いた。男児は新型コロナウイルスに感染したトムと妻リタ・ウィルソンの健康を心配し、自分が“コロナ”という名前でいじめに遭っていることを伝えた。トムはさっそく返事を書き、大切にしていた“宝物”も一緒に贈ったのだ。

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新型コロナウイルスに感染し、オーストラリアのゴールドコーストの病院で隔離中だったトム・ハンクスと妻のリタ・ウィルソンは、見知らぬ男の子から手紙を受け取った。オーストラリアのゴールドコースト郊外の街へレンズベールに住む8歳のコロナ・デブリース君(Corona DeVries)が綴った手紙にはこのように書かれていた。

「僕の名前はコロナです。8歳です。あなたと奥さんが新型コロナウイルスに感染したとニュースで知りました。大丈夫ですか?」

少年は“コロナ”という自分の名前が好きだが、最近は学校で「コロナウイルス」と呼ばれているという。そしてこのことはとても悲しく腹立たしい―と記されていた。手紙を読んだトム・ハンクスは病院に持ち込んでいたタイプライターを使い、さっそく返事を打ち出した。

「親愛なるコロナ君へ。君からの手紙は妻と僕を素晴らしい気持ちにさせてくれたよ。」
「良い友達でいてくれて、本当にありがとう。落ち込んでいるとき、友達の存在が気持ちを支えてくれるんだ。病気はすっかり治ったけれど、君からの手紙が僕らをもっと元気にさせてくれたんだ。」
「僕が知っている限り、コロナという名前を持つのは君ひとりだ。太陽の輪や王冠のような名前だ。」

さらにトムは、現在使用しているタイプライターをコロナ君にプレゼントすることを伝えた。“コロナ”のブランドが刻印された古いタイプライターで、オーストラリアで隔離中の病院に持ち込んだほど大切にしていたものだ。

「このタイプライターは君にぴったりだと思ったんだ。ゴールドコーストへも持って行ったよ。そして再び戻った。今度は、君の所へね。使い方は大人の人に聞いてみて。返事を書くときに使ってくれるかな。」


手紙の最後には、トムの手書きで「You’ve Got A Friends In Me!」の言葉とサインが記されていた。“You’ve Got A Friends In Me”はトムが主人公ウッディの声で出演した映画『トイ・ストーリー』(1995年米公開)の主題歌のタイトルで、邦題は「君はともだち」である。

コロナ君から返事を受け取るため、小包にはタイプライターのほか文房具とトムの自宅の住所を記した返信封筒も同封されていたそうだ。

コロナ君の父親ケビンさんは『7NEWS Australia』のインタビューに応じ、感激の言葉をこのように伝えている。

「信じられないほど親切で、予想外の行為だ。このタイプライターはトムにとって大切な宝物だろう。それを息子のコロナに贈るということは、本当に特別な意味を持つと思う。」

『トイ・ストーリー』のウッディが大好きなコロナ君は、その後トムに返事を送ったという。

なおトム・ハンクスとリタ・ウィルソンは回復後に米国へ帰国し、テレビやラジオにリモート出演するなどして夫婦ともに元気な姿を見せている。



画像2、3枚目は『Tom Hanks 2020年3月18日付Instagram「Hey folks. Good News: One week after testing Positive, in self-isolation, the symptoms are much the same.」』『7NEWS Australia 2020年4月23日付Twitter「.@tomhanks has written a heart-felt letter to a young Gold Coast boy named Corona.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

このニュースに関するつぶやき

  • ウィルスの方のコロナという名称を変えたほうがいいと思う・・他にも弊害が出ているし。なぜウィルスにこんな命名したのだろう?
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