コロナ収束後に訪れたい、世界の魅力的な“B級”サーキット10選【前編】

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2020年04月28日 07:41  AUTOSPORT web

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メインストレートから最終コーナー方向を望む
自動車レースファンであればその名前こそ知っているものの、実際に現地を訪れる日本人はドライバーや関係者だけというサーキットは少なくない。今回は筆者が取材で足を運んだ中から、「一度は行ってみたい魅力的な“B級”サーキット10選」をお届けする。今回はその前編。

■サーキット・パーク・ザントフールト(オランダ)
 今季35年ぶりにF1オランダGPの舞台として復活するはずだったザントフールト。それまではDTMドイツ・ツーリングカー選手権の一開催地というくらいで、世界選手権水準のレース開催はご無沙汰だった。
 
 アムステルダム中央駅や交通の要衝アムステルダム・スローテルダイク駅から電車で一本とアクセスの良さが光る。最寄り駅で終着駅のザントフールト海岸駅からは、美しい浜辺を遠回りしても徒歩で約30分。
 
 アムステルダム市内は名所旧跡が多く、日本人が腕を振るう日本料理屋も少なくないので、海外レース観戦初心者にはうってつけだ。

■ドニントン・パーク・サーキット(イギリス)
 1993年にF1ヨーロッパGPの舞台となった。東隣にはイースト・ミッドランズ空港があるものの、イギリス国外からの訪問は難しい。

 また、このサーキットで唯一の“売り”でもあった博物館“ドニントン・グランプリ・コレクション”は2018年11月に閉鎖。展示物が所有者へ返却されるようになってからは、さらに自動車レースファンの足が遠のく結果となってしまった。

 近隣にはダービーやノッティンガムといった中規模の街があるとはいえ、多くのファンや関係者を受け入れるには心もとない。物好きな自動車レースファンにだけお勧めしたい。

■バーレーン・インターナショナル・サーキット(バーレーン)
 2004年よりF1世界選手権のカレンダーに載り始めた(バーレーン騒乱のあった11年を除く)。そもそも、「中東のどこ?」というくらいの個人的な認識で、島国とはっきり知ったのはF1開催地になってから。
 
 首都マナーマは高層ビルあり、ショッピング・モールあり、リゾート・ホテルありと都会の印象だが、市内からクルマで30分ほど離れたサーキット周辺は荒涼とした土地が広がるだけ。
 
 同じ中東のF1であれば、周辺にホテルやショッピング・モールやアクセスしやすさからいっても、ヤス・マリーナ・サーキット(UAE)に軍配が上がる。

◆英雄の名が冠されたサーキットは“モータースポーツのオリンピック”の舞台に

■珠海国際サーキット(中国)
 AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズの一開催地として有名。澳門特別行政区とは地続きで、港珠澳大橋の2018年10月竣工に伴い香港特別行政区からも、いずれも入国手続きは必要とはいえ訪れやすくはなった。
 
 珠海市内はホテルも飲食店も豊富な大都市。ただ、約20km離れた現地周辺はまったく期待できない。
 
 珠海市内からサーキットへは、珠海駅始発広州南駅終点の高速電車でひとつめの唐家湾駅で下車するのが近いようだが、筆者はタクシーを調達。しかし、コミュニケーションの問題があり、往路はよいが復路は手配しにくく苦労した記憶がある。

■ACIバレルンガ・サーキット(イタリア)
 フィウミチーノ空港からクルマで北へ約1時間。イタリア・ローマ出身で1950年代のF1で活躍した英雄の名が2006年に冠され、アウトドローモ・バレルンガ・ピエロ・タルフィとも呼ばれる。
 
 イタリア国内選手権レースには欠かせない舞台で、2019年10〜11月にはFIA国際自動車連盟とSROモータースポーツ・グループが主催した新たなモータースポーツイベント『FIAモータースポーツ・ゲームス』の舞台にもなった。
 
 サーキット周辺は絵に描いたド田舎だが、程近い観光・保養地ブラッチャーノ湖の周辺に宿泊施設や飲食施設がある。

【後編】に続く

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