”ひとり4連覇”の巨人・丸佳浩 高卒ドラ3から歩む理想的なキャリア

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2020年04月28日 16:04  ベースボールキング

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巨人・丸佳浩
◆ 丸の成長=広島復権の歴史

 2018年11月に広島から巨人へFA移籍した丸佳浩外野手(31)。新天地1年目の2019年シーズンも、打率.292、27本塁打、89打点、OPS(出塁率+長打率).884の好成績を残し、巨人を5年ぶりのリーグ優勝へ導いた。

 広島時代には2016年からリーグ3連覇を経験しており、自身、4年連続となるビールかけを堪能。重圧がある中で優勝請負人としての責務を果たし、優勝決定後に「本当にうれしい気持ちもありましたし、ほっとしている気持ちもあります」と話した。

 千葉経大付高から、2007年のドラフト3位で広島入り。高校時代は投手としても活躍したが、プロでは野手として勝負することを選んだ。入団当初はファームで鍛え、3年目の2010年に一軍デビュー。翌2011年には一軍で131試合に出場し、打率.241、9本塁打、50打点、OPS.678の成績を残した。

 2012年は出場機会を減らしたものの、6年目の2013年は140試合に出場し、打率.273、14本塁打、58打点、OPS.801をマーク。さらに、29盗塁で初となる個人タイトルを獲得するなど、チームを16年ぶりとなるAクラス(3位)に導いた。

 2014年は全144試合に出場し、初3割となる.310、19本塁打、67打点、OPS.901をマーク。四球数はリーグ最多の100を数え、「丸=選球眼」のイメージが定着したのものこの頃だ。背番号を『63』から『9』に変更したのもこの年。『63』はその後、田中広輔、西川龍馬と引き継がれ、出世番号として認知されている。

◆ 14年から4年連続フル出場、17、18年は2年連続MVP!

 2015年は打率が.249に沈むなど低調。チームも2年ぶりのBクラスとなる4位に終わった。それでも2016年、打率.291、20本塁打、90打点、OPS.870と復活。3番打者として、1番・田中広輔、2番・菊池涼介と不動の“タナ・キク・マル”を形成し、チームを25年ぶりとなるリーグ優勝へ導いた。

 連覇に貢献した2017年は、打率.308、23本塁打、92打点、OPS.903をマーク。171安打で最多安打のタイトルを獲得し、リーグMVPにも選ばれた。3連覇を達成した2018年は、故障による途中離脱があったものの打率.306、39本塁打、97打点、OPSは驚愕の1.096を記録。さらに、130四球はNPB歴代4位タイ、タイトルを獲得した出塁率も歴代8位の.468と球史にも名を刻んだ。

 巨人1年目の成績は上述の通りで、2014年以降の6シーズンで4年連続含む5度の全試合出場。その間、ベストナインに5度選ばれ、ゴールドグラブ賞は2013年から7年連続で受賞している。

 2015年など不調のシーズンもあったが、一軍デビューした2010年以降、順調にキャリアを重ねている丸佳浩。13年目のシーズンはなかなか幕を開けないが、2020年代も大活躍が期待される。

【丸佳浩:年度別の打撃成績】

10年(広):打率.158、出塁率.227、 0本塁打、 1打点、 1盗塁、OPS.385
11年(広):打率.241、出塁率.319、 9本塁打、50打点、 9盗塁、OPS.678
12年(広):打率.247、出塁率.353、 4本塁打、22打点、14盗塁、OPS.707
13年(広):打率.273、出塁率.376、14本塁打、58打点、29盗塁、OPS.801
14年(広):打率.310、出塁率.419、19本塁打、67打点、26盗塁、OPS.910
15年(広):打率.249、出塁率.361、19本塁打、63打点、15盗塁、OPS.777
16年(広):打率.291、出塁率.389、20本塁打、90打点、23盗塁、OPS.870
17年(広):打率.308、出塁率.398、23本塁打、92打点、13盗塁、OPS.903
18年(広):打率.306、出塁率.468、39本塁打、97打点、10盗塁、OPS1.096
19年(巨):打率.292、出塁率.388、27本塁打、89打点、12盗塁、OPS.884

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  • 名前はまるやのに裏金に目がくらみ広島もロッテも見捨てたから�Х�佳浩やな
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