中国・四川省に住む50歳の女性の耳から、生きたクモが摘出された。女性は1週間ほど耳に異常を感じており、クモは耳の中で糸を張り活発に動いていたようだ。『ETtoday新聞雲』『LADbible』などが伝えている。
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四川省綿陽市塩亭県在住の50歳の女性が、耳鳴り、耳の痒みや刺すような痛みを訴え「綿陽市中医医院」を受診したのは今月22日のことだった。女性を診察したのは、耳鼻咽喉科副主任のリュウ・ジュン医師で、女性の耳の中に綿の塊のようなものがあるのを確認した。リュウ医師はその後、内視鏡検査を行ったが彼女の耳の中に生きたクモが巣くっているのを発見し仰天した。
白い綿の塊のように見えたのはクモが張り巡らせた糸で、リュウ医師が女性の耳の中に光を当てると小さなクモが糸の間から顔を出したそうだ。クモは内視鏡を避けるように姿を消したが、この時カメラはクモの黒くて丸い目やシマシマの脚をしっかり捉えており、口から伸びる2本の牙も映し出されていた。
耳の中に生きたクモがいるのを確認したリュウ医師は、クモを確実に摘出するため女性の耳の中に麻酔液を垂らして大人しくさせ、約1分後にピンセットで摘まみ出した。摘出されたクモは体長3〜4ミリで、リュウ医師は「クモが小さかったのが幸いして、女性の鼓膜を破ることなく留まっていたようです。もしクモが鼓膜を破って動き回っていたら、女性の聴覚に影響が出ていたでしょう」と述べている。
女性はクモが摘出された後は生理食塩水で耳の洗浄を受けて帰宅しており、「約1週間前にブドウ畑で作業をしていて、おそらくその時にクモが耳に侵入したのでしょう。耳に違和感があったけど、そのままにしていました。でも耳鳴りや痛みに耐えられなくなって受診したのです」と明かしている。
ちなみに耳の中に異物が発見されることは決して珍しくない。昨年7月にはタイで、
耳の中から6ミリのマダニが摘出されている。またイギリスでは、男性の外耳道から長さ約2.5センチの巨大な耳垢が除去されて話題になった。
画像は『ETtoday新聞雲 2020年4月26日付「她耳鳴一周檢查驚見「白色棉絮狀」 光一照還到處爬…醫曝真相」(圖/翻攝《綿陽晚報》)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)