台湾・雲林県にある雲林科技大学の学生寮に野生のサルが乱入する珍事件が起きた。サルは室内に学生がいるにもかかわらず窓を開けて侵入し机の上を物色後、空になった紙パックの紅茶をくわえて立ち去ったという。『ETtoday新聞雲』『TVBS新聞網』などが伝えた。
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雲林科技大学付近では最近、野生のサルが頻繁に出没している。このほどサルが学生寮に侵入し、その様子を男子学生が撮影した動画がネット上にアップされた。
大学付近にある学生寮の2階に住むこの男子学生は朝に物音で目を覚まし、窓の外に2匹のサルがいるのに気付いたそうだ。窓を閉めていたので気にせずにいると、なんとサルが窓を開けて入ってきたという。
カーテンを開けて室内を覗いたサルは学生に気付いても動じる様子はなく、2匹のうち1匹が侵入。もう1匹はまるで見張り役のように窓の外で周囲を見回していた。学生が「出て行きな。何もないよ」と追い返そうとするも、サルはお構いなし。机の上を物色してカーテンで遊んだ後、飲み終えたまま置いていた空の紙パックの紅茶をくわえて立ち去った。
大学周辺で目撃されているサルはいつも2匹で、同じサルではないかと見られている。同大学の学生や付近の住民に対し、動画を撮影した男子学生は「家にいるときでも窓は閉めて鍵をかけた方がいい」と呼びかけた。
なお雲林県政府によれば、サルは10キロほど離れた場所にある古坑山から川沿いに山を下り、市街地に食料を探しに来た可能性があるという。関連当局は「すぐに追い返せたらそれでもいいが、できれば通報してほしい」と語っている。
画像は『ETtoday新聞雲 2020年5月9日付「影/彌猴大鬧雲科大學生宿舍 離去還會「隨手關窗」學生又氣又好笑」(圖/記者蔡佩旻翻攝)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)