1人のドナーから精子を得た女性カップルが同時期に妊娠(ニュージーランド)

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2020年05月19日 05:51  Techinsight Japan

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先に妊娠が発覚したカットさん(画像は『Taryn&Kat 2020年4月30日付Instagram「When we found out kat was pregnant.」』のスクリーンショット)
欧州など同性婚が認められている国では、精子バンクや代理母を介して自分たちの子供を持つことができる。このたびニュージーランドのオークランドで、女性カップルが1人のドナーから得た精子によってほぼ同時に妊娠したという。『Daily Mail Online』『UNILAD』などが伝えている。

交際して2年になるニュージーランドのオークランドに住むカット・ブキャナンさん(Kat Buchanan、33)とその婚約者のタリン・カミンさん(Taryn Cumming、31)の女性カップルは、付き合った当初から赤ちゃんを授かることを望んでいた。

タリンさんは「体外受精(以下、IVF)に10000ニュージーランド・ドル(約64万円)、子宮内人工授精(以下、IUI)に1700ニュージーランド・ドル(約11万円)が必要で、同性カップルの場合は政府からIVFの公的助成金を受けるのに6サイクル分のIUIを受けなければならないの」と体外受精が2人にとっていかに高額かを明かしている。

2020年の終わり頃に赤ちゃんを…と考えていた2人だったが、年齢の問題もあって「受精可能な卵子数が減っている」と医師に告げられてしまった。しかも精子バンクの順番が回ってくるのには2年ほど要することが分かった。そこで2人はFacebookを介して精子ドナーを探し始めたのだが、2019年末にパーフェクトと言える男性が現れたのだ。

男性の病歴や家族歴はすでに提供されていたが、さらに性感染症の有無や精液検査などを経てお互いを守るために契約を交わし、2人は正式に精子提供を受けることにした。まずは2020年2月にタリンさんがIUIを受けたが上手くいかず、2週間後にカットさんが受けた。そしてその2週間後に挑戦したタリンさんはこのように話している。

「カットは排卵期中に2回IUIをしたの、すべてうまくいったわ! その2週間後に私がもう1回IUIをしたんだけどそこでカットの妊娠が判明して、その1週間後には私も妊娠したことがわかったの!」

2人は当初「どちらかが妊娠すれば片方のIUIは止める」と公言していたが、ほぼ同時期に妊娠した2人に立ち止まる時間はなかったようだ。出産予定日は12日ほどずれているが、同じ日に生まれる可能性もあるという。

なおタリンさんによると、医師からは「こんなの奇跡! 2人同時妊娠なんて宝くじが当たる確率の方が高い」と言われたそうだ。

2人は男の子ならルカとネイト(Luca&Nate)女の子ならパイパーとブレイク(Piper&Blake)とすでに赤ちゃんの名前を決めており、異母きょうだいの誕生を心待ちにしている。

画像は『Taryn&Kat 2020年4月30日付Instagram「When we found out kat was pregnant.」、2020年5月3日付Instagram「Our intro video is out!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)

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