中村剛也や中田翔、森友哉ら強打者がズラリ! 高校球界の横綱「大阪桐蔭」出身者でベストナイン組んでみた

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2020年05月20日 07:20  ベースボールキング

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強力・西武打線を支える大阪桐蔭OBの中村剛也と森友哉 (C) Kyodo News
◆ 名球会プレイヤーがずらり…

 多くの強豪校が聖地・甲子園を席巻してきた高校野球。しかし、甲子園で勝てるチームが、プロでも活躍できる選手を輩出できるかというと必ずしもそうではない。

 目の前の一戦一戦で勝利を収めつつ、そのうえプロ選手を多く輩出できるチームとなると、全国でもほんの一握りと言えるだろう。そんな“勝利”と“育成”を両立してきた名門校にスポットを当てるのが、『名門校ベストナイン』。前回のPL学園に続いて、第2回となる今回は大阪桐蔭(大阪)を取り上げたい。


 近年は特にその強さを発揮して、今では名実ともに高校球界の頂点に君臨する横綱的存在。なお、今回も選出基準についてはあくまでも「プロ入り後の成績」を評価対象とし、こちらで独自に選抜したメンバーになる。ファンの皆様には「わかる、わかる」や「自分ならこうする」など、それぞれで様々なパターンを考えながら楽しんでいただけたら…と思う。


◆ 「大阪桐蔭」ベストナイン

<投手>
今中慎二(中日)
[通算] 233試(1395.1回) 91勝69敗5セーブ 防3.15

<捕手>
森 友哉(西武)
[通算] 595試 率.298(1992−594) 本74 点332
☆現役

<一塁手>
中田 翔(日本ハム)
[通算] 1303試 率.253(4828−1220) 本226 点829
☆現役

<二塁手>
浅村栄斗(西武〜楽天)
[通算] 1256試 率.285(4628−1317) 本180 点737
☆現役

<三塁手>
中村剛也(西武)
[通算] 1664試 率.256(5729−1467) 本415 点1166
☆現役

<遊撃手>
西岡 剛(ロッテ〜ツインズ〜阪神〜BC栃木)
[日米通算] 1196試 率.284(4373−1241) 本61 点403 盗198
※独立リーグの成績は含まず
☆現役

<外野手>
平田良介(中日)
[通算] 1100試 率.273(3601−983) 本101 点453
☆現役

藤原恭大(ロッテ)
[通算] 6試 率.105(19−2) 本0 点2
☆現役

根尾 昂(中日)
[通算] 2試 率.000(2−0) 本0 点0
☆現役


【その他の候補】

<投手>
川井貴志(ロッテ〜楽天)
岩田 稔(阪神) ☆現役
藤浪晋太郎(阪神) ☆現役
澤田圭佑(オリックス) ☆現役

<捕手>
岡田雅利(西武) ☆現役
江村直也(ロッテ) ☆現役

<内野手>
森本 学(ソフトバンク)


◆ “大阪桐蔭”1期生の左腕

 投手では、「大阪産業大付属高校大東校舎」から現在の「大阪桐蔭」という校名になった時に3年生だった“1期生”でもある今中慎二を選出した。

 甲子園には縁がなかったものの、高卒ドラフト1位で中日に入団。早くからエース格となると、プロ入り5年目の1993年には沢村賞・最多勝・最多奪三振・ベストナインの四冠に輝くなど、一気にリーグを代表する投手へと成長を遂げた。その後は故障に苦しみ、全盛期は短かったものの、打者を圧倒するピッチングは強い印象を残している。


 また、投手で今中以上の成績を残してもらいたいのが藤浪晋太郎だ。

 2012年にはエースとして甲子園の春夏連覇をもたらし、プロ入り後も1年目から3年連続で2ケタ勝利をマークするなど怪物ぶりを発揮してきたが、近年は完全にフォームを崩してしまい低迷期に。そのポテンシャルの高さは圧倒的なだけに、一日も早い復活を期待したい。


◆ 内野陣は全員がタイトルホルダー!

 捕手・内野手は全員がプロの世界でタイトルを獲得した実績を持っている豪華な顔ぶれとなった。

 森友哉は下級生の時から正捕手として活躍を見せ、2012年には藤浪とバッテリーを組んで甲子園春夏連覇に大きく貢献。ドラフト1位で西武に入団すると、プロ6年目の昨季は打率.329をマークして首位打者に輝き、リーグMVPにも選出されている。パ・リーグの捕手で首位打者獲得は、あの野村克也さん以来で54年ぶりという快挙。現役最強の打てる捕手として君臨している。


 中田翔は高校通算87本塁打の看板を引っ提げ、ドラフト会議では4球団が競合した末に日本ハムへと入団。一軍定着までは少し時間を要したものの、4年目からは中軸として活躍を見せて計2度の打点王に輝いている。今では球団の顔と言うべき存在だ。

 浅村栄斗はドラフト3位でのプロ入りだったが、3年目には早くもレギュラーの座を確保。強力・西武打線の一角を担い、こちらも通算2度の打点王を獲得。昨季からはFAで楽天へと移籍し、新天地でも中軸打者として活躍を見せている。


 そして、野手でNo.1の実績を誇る選手と言えば、三塁手の中村剛也だろう。

 甲子園の出場経験こそないものの、3年夏の大阪大会では6本の本塁打を放つなど持ち前のパワーを発揮。プロ入り後もその長打力に磨きをかけ、歴代3位となる通算6度の本塁打王を獲得している。

 36歳となった昨季も123打点をマークして自身4度目の打点王に輝くなど、その打棒はいまだ健在。本塁打・打点ともにさらなる積み上げに期待がかかる。


 内野手ラストは遊撃手の西岡剛。こちらもドラフト1位でロッテに入団し、早くからトップバッターに定着した。

 球界屈指のスピードスターとして2005年からは2年連続で盗塁王に輝き、2010年には首位打者と最多安打のタイトルを獲得。チームの2度の日本一に大きく貢献している。

 また、OBで唯一のメジャーリーグ経験者でもある。残念ながら不運なケガもあって結果を残すことはできなかったが、伝統的に野手はスラッガータイプが多い大阪桐蔭出身者のなかで、貴重なリードオフマンタイプの出世頭と言えるだろう。


◆ 外野手は今後に期待を込めて…

 内野陣が超豪華なラインナップとなった一方、外野手に関してはやや手薄感が否めないか。実績のある選手は平田良介だけで、残りの2枠は今後に期待を込めての選出となった。

 外野の柱にあたる平田は、3年夏の甲子園で1試合3本塁打を放った大暴れが印象的。ドラフト1位で中日に入団すると、度重なる故障もあってシーズン通しての稼働というと少ないものの、攻守両面で存在感を発揮。しっかりと定位置を築いている。


 藤原恭大と根尾昂の2名については、2年前の甲子園での躍動が記憶に新しい。ともに下級生の頃から中心選手となり、3年時の春夏連覇を含む3度の甲子園優勝を達成。まさに“最強”大阪桐蔭の申し子と言える存在である。

 ともに昨年のルーキーイヤーはプロの壁に苦しんだものの、ファームでみっちりと実戦を積んだうえに一軍での出場も経験。当然ながら将来の中心選手として大きな期待を受けている。


 こうして見ると、ベストナインの9人のうち7人が現役というところからも、やはり現在の勢いというものを感じる。しかも、多くは現在もチームの中心選手として活躍している選手たちで、今後も日本野球界を引っ張っていくはたらきに期待がかかる。

 また、現役の大阪桐蔭生はもちろん、大学や社会人でプレーしている大阪桐蔭OBの有望選手も多く、近い将来、PL学園に匹敵する顔ぶれとなる日が来るかもしれない。


☆記事提供:プロアマ野球研究所

このニュースに関するつぶやき

  • むしろ「意外にいねーな」だよなこれでは。これからなのかもしれないけどね。藤浪晋太郎とか、ドラ1で「あれれ?」が出てくればね。
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