クーポン利用時は要注意! 通販サイトの「返品対応」で九死に一生を得た、外出自粛中のお買い物事情

0

2020年05月21日 00:12  サイゾーウーマン

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サイゾーウーマン

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛により、店舗から客足が遠のき売り上げも減少したことで、アパレル界は異例のセール祭り。通販サイトではどこもかしこも10%オフ!! 乱れ撃ちまくりよ〜〜〜!! こんな状況になるなら、3月の頭に洋服を爆買いするんじゃなかった!! 25万円分も洋服につぎ込んだけど、もし10%オフで買っていたら……2万5,000円も得していたのよ、キイーーー!! 

 なんて、ハンカチを噛んでいる場合じゃないんですよね、それだけアパレル業界は新型コロナの影響で大変な目に遭っているということですから……。

 今、この原稿を書いているのは2020年4月7日。緊急事態宣言が今にも発令されようとしているところです。行きつけのスタバからは足が遠ざかっているし、高速バスに乗らなきゃ行けない都会のファッションビルにももちろん行けていない状況。どこのアパレルサイトも「勝機は通販にあり!」と見たのか、10%オフ祭りを開催している、というわけなんです。

 どこにも行けずに、おまけに財布に現金が全くなくて暇を持て余していた私は、各アパレルブランドのサイトを巡回することに。つい先日、24回払いで50万円の借金をしたばかりだというのに、もうけろりと忘れ、私は可愛い服を着た自分を夢想しながら服を選び始めました。オンラインショップって、大量の服を家の中でゆっくりとみられるのがいいですよね〜。おまけにモデルさんが着ているからその服がほんと、良く見える! よし、経済回しちゃるで!

 ショッピングを開始すること数時間、私は、トゥモローランドのとあるTシャツに一目ぼれしました。日本限定のビーチグラフィックTシャツ。背中に日本のいろんな地名が書かれていて、超クール。前から見たときにはただのVネックTシャツに見えるというのも、またよきかな。ジャケットの中のインナーとしても使えそうですし、夏にはこれ1枚でジーンズとかっこよく着こなせそう。価格も1万円弱だし、こりゃ買えるぞ!

 しかし、カートにTシャツを放り込もうとした時、MもLも売り切れていることに気づきました。残っているのはSとLLのみ。うううん……。Sは絶対に着られないだろうし……LL? LLをばさっとオーバーな感じに着るのはあり? 確か今年は「オーバーサイズの服が流行」とショップのお姉さんが言っていた気がします。ゆとりのあるデザインの服が多いおかげで通常Lしか着られない私も、Mで入るアイテムがいっぱいあって、「ワハハー! オーバーサイズブームバンザイ!」なんて思っていたのです。

 迷った挙句、私はLLサイズのTシャツをカートに入れました。そう、テーマは「彼に何気なく借りたTシャツ」。これを着て、ゆるっと肩なんて出しながらコンビニへ行くの! ぐふふふふ。Tシャツをカートに入れたことで、俄然購買意欲が沸き上がった私は、夏に向けてノースリーブブラウスや、テロテロ生地のチュニックシャツ、レースのブラウスを景気よくカートインすることに。しめて9万6,800円也!!

 しかし、「10%オフだと1万円近く安くなるんだ〜わはははは!」と大喜びでカートに突っ込んだものの、9万円という額を見た瞬間、はたと我に返りました。9万円弱もどうやって払うんだ……? ていうか、私。月に何万ローンで持っていかれるんだっけ……?

 ぶるぶる震えながら計算機を片手に、ポチポチと入力していった結果――少なくとも、月16万円はローンの代金に消えることがわかりました。これにプラスして私のお小遣い3万円と母へ渡す生活費も欲しいんだけど……。あたしゃ、9万円の服代をどう捻出するんじゃい!!

 悩んだ末に、数着の服を戻し、その代わりに6,000円のタンクトップを入れ、購入ボタンを押しました。改めまして、クーポンとポイント込みで1万3,000円ちょっと也。これくらいならなんとか払えるわ……うん。それにしても、分割払いをしない場合、ほんとケチくさくなるよなあ私……(それが正常な思考なのかもしれないけれど)。

 そんなわけで幾多の葛藤の末、商品が家に届きました。このときばかりは支払いのことも忘れ、大はしゃぎで試着しまくる私だったのですが……。

「で、でかすぎる……」

 大本命のTシャツのサイズがあまりにも大きくて、乳首が見えそうな状態でした。しかも生地に透け感があるので、乳首見えそうだし透けてるよ状態。こ、こんなの恥ずかしくて着れないいいい!!!!

 がっくりとうなだれながら、今度はタンクトップを着てみたのですが、こちらはちょっと……いやだいぶパツパツ。私は自分が小太りの女だということをすっかり忘れていたようです……。試着もせずに「9号」を購入したのは無謀でした……。

 モデルさんが可愛らしく着こなしていた服たちでしたが、私が着るとむっちむちの田舎の農夫の娘にしか見えない。せっかくのアースカラーも台無し。それに、のっそりとはみ出た脇の肉が憎い……。こりゃあ返品だあ〜〜!! 経済回すとか言って、迷惑かけただけでした!! すみません!!!!

 私はダンボール箱の中にそっと服を戻すと、ダッシュでコンビニへ走り、そのまま送り返すことにしました。そして、トゥモローランドのカスタマーサービス宛てに返品したい旨のメッセージを送りました。

 それから、数日後。トゥモローランドさんから1通のメールが届きました。

「平素よりTOMORROWLAND オンラインストアをご利用いただき誠にありがとうございます。誠に恐れ入りますが、クーポン利用商品の返品交換はお受けしておりません」

「……………」

 瞬間、私の血の気が引きました。待って。待ってよ!! 私、もう商品送っちゃったよ!! ていうか、ウソ。クーポンを使ったら返品はしてもらえないのか〜〜〜!!

「ご事情をお伺いいたしましたので、今回に限りではございますが、返品にて承らせていただきたく存じます」

 ……へ?

 なんと、びっくり。今回限りではありますが、返品を受け付けてもらえました。トゥモローランドさんは良心的なサイトでしたよ……。私のようなバカカスタマーのために……ありがとう、ありがとう、日本はなんていい国なんだ!!

 そんなわけで私は九死に一生を得ました……。いやあ、「クーポンを使えば2万5,000円得したのにィ!」なんて思っていましたが、もしクーポンを使って、買い物に失敗していたら、着られもしない25万円分の服が家に積まれるということですからね……。できるだけ通販は定価で購入しようと思った次第です。

    ランキングライフスタイル

    前日のランキングへ

    ニュース設定