稲垣吾郎の日々のルーティーンが伝える律する心の大切さ 心地よい暮らしを継続していく秘訣とは?

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2020年05月25日 06:01  リアルサウンド

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リアルサウンド編集部

 稲垣吾郎がパーソナリティを務めるラジオ番組『編集長 稲垣吾郎』(文化放送)5月20日放送回にて、STAY HOME中のモーニングルーティーンを語った。きっかけはリスナーから届いたお便り。「寝る時はパジャマ、部屋着とは別とお話をされていますが、今のようにおうちにおこもりしているときは、起きてからどのタイミングで着替えていますか?」という質問に、「そんなことまで答えなきゃいけないんですか、僕は(笑)」と戸惑いながら、丁寧におうち事情を明かした。


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 「基本的にはすぐ着替えます。ベッドを出て、お手洗い行くなり、歯を磨くなり……まあ、そのタイミングで、ね」と語りだした稲垣。「あ、シャワー結構浴びるからね。朝起きて。それでパジャマを1回脱ぐじゃないですか。シャワーなり、朝風呂なり、出てから、またパジャマ着ることはないので、そのタイミングで間違いないと思うんですけれど」と記憶を1つひとつたどっていく。その言動からは、ウソのないように説明しようとする稲垣の誠実さが伝わってくる。


 朝から軽くシャワーを浴びるだけではなく、タイマーで湯船をためてお風呂に浸かるなんて、さすが美意識の高い稲垣。そう感心していると「たまーに、パジャマ忘れて、そのまま部屋着で寝てしまうことも、やっぱり吾郎編集長もあるんでね」という親しみを感じられる告白も飛び出す。「そういう日はちょっとショックを受けますよね、朝起きたとき。そんな自分に対して。“言ってることとやってることが違うじゃないか!”、“キチッとした生活をしてるんじゃないのか、オイ! 稲垣吾郎!”って思っちゃうんですけどね」。


 季節の気持ちのいい空気を感じながら公園を散歩し、ときにはベンチに座って台本に目を通し、部屋には美しい花を飾って、色鮮やかな新鮮野菜と厳選ワインに舌鼓を打つ……これまでオフィシャルブログにて優雅な生活を綴ってきた稲垣。そんな稲垣にも、つい怠け心や誘惑に負けてしまう日があるのかと思うと、グッと近い存在のように思えてくる。


 このSTAY HOMEをきっかけに、私たちの意識は自分の内側へと向いた。どうしたら、自分がより心地よく過ごせるか。「時間がない」と言って目をつぶってきた部分にも、一度立ち止まって考えた貴重な時間だったのではないだろうか。


 部屋を美しく保つこと、手間暇をかけて食生活を充実させること、ウォーキングなど身体を動かして健康を維持すること、好きな作品をじっくり鑑賞すること、時間を取って自分自身のケアをすること……多くの人がこの期間中に目覚めたものの多くは、すでに稲垣が日常的に取り組んできたことだ。


 稲垣が言う部屋着も、「上質な気持ちのいいカシミヤの部屋着とか着ることもあるんですよ。ま、自慢してるわけじゃないんですけど」としっかり選びぬいたもの。自分にとって気持ちいいものに囲まれた生活を見失わない。稲垣の美意識はそこにある。


 「カシミヤの部屋着でそのまま寝ちゃった日には、朝、結構毛玉になってるんですよね。そんなときは、朝反省しながら、毛玉取り器で毛玉を取ってる」と、稲垣も日々自分を律しながら理想的な生活を目指し続けているというのだ。


 この先、社会が動き始めれば、また忙しい日常が戻ってくるだろう。このSTAY HOMEで見つけた“自分にとって大事にしたいこと”が、ついうっかりないがしろになってしまうこともあるかもしれない。そんなときには、稲垣の部屋着についた毛玉を思い出したい。自分の中のモヤモヤと一緒に、脳内で毛玉を取り除き、気持ちを新たにするのだ。失敗も反省も含めて日々のルーティーンであることを稲垣は教えてくれた。理想を目指しながら、完璧じゃないところも受け入れる余裕を持つこと。自分にとって心地よい暮らしを続けていくために。(佐藤結衣)


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