大手飲食店グループ、アルバイトに「休業手当」払わず…従業員が団交申し入れ

118

2020年05月25日 16:42  弁護士ドットコム

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

弁護士ドットコム

記事画像

「紅虎餃子房」や「万豚記」などの飲食店を経営する「際コーポレーション」(東京都目黒区)で働くアルバイトの男性が5月7日、10割の休業手当を求めて、団体交渉を申し入れた。会社側は「アルバイトには休業手当を行わないし、検討もしていない」と回答したという。


【関連記事:37歳彼氏「ごめん。オレ、本当は50歳」 年収&年齢を大幅サバ読み、絶対に許さない!】



男性は5月25日、東京・霞が関の厚労省記者クラブで会見を開き、「常に人手不足の会社や店舗を支えて来たのは、非正規労働者だ。今まで会社のために頑張って来たことを否定されたように感じる」と訴えた。



●「アルバイトは明日から出勤しなくて良い」

男性は2015年11月に正社員として入社。自己都合でアルバイトに転向し、都内のイタリアンで週5〜6日勤務していた。



新型コロナウイルスの影響で、2月末からシフトが削減。3月末に別の店舗でアルバイトの感染が確認され、会社側から「アルバイトは明日から出勤しなくて良い」と言われたという。



男性が加盟する「飲食店ユニオン」は5月7日、(1)全アルバイトに対する全額の給与補償、(2)雇用調整助成金の活用、(3)会社の命令を受けて消化した有給休暇の回復、の3点を求めて団体交渉を要求。



会社側は5月19日、アルバイトに対する休業手当の支払いを拒否し、雇用調整助成金も活用する予定はないと回答。有休消化分の賃金については支払う意思をみせたという。



男性は「会社は一刻も早くこうした悪質なことをやめて、非正規労働者にも休業手当を支払ってほしい」と話した。



●会社側の見解は

「際コーポレーション」から回答があり次第、追記します。


このニュースに関するつぶやき

  • フルタイムの従業員以外には労働法関係が適用されないと思っている事業者は多いように思います。「アルバイトだから有給休暇はない」とか「残業の割増はない」なんてね。
    • イイネ!23
    • コメント 4件

つぶやき一覧へ(84件)

ニュース設定