THE RAMPAGE 山本彰吾は“ブレーン”的存在 グループの快進撃に貢献する一方でファンを翻弄する小悪魔な一面も?

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2020年05月26日 10:31  リアルサウンド

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THE RAMPAGE from EXILE TRIBE

今やJr.EXILE世代を牽引する16人組ダンス&ボーカルグループ、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE(以下、THE RAMPAGE)。ワイルドなビジュアルやアグレッシブな楽曲、大人数で繰り広げるダイナミックなパフォーマンスが印象的な彼らだが、1人1人のキャラクターやメンバー同士の関係性を探ってみると、そこには意外な魅力が溢れている。そんな彼らの魅力を伝える、THE RAMPAGEメンバー分析。第14回目は、パフォーマーの山本彰吾について紹介していく。


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 山本彰吾は、1995年10月6日生まれで岡山県出身。後に“岡山のテクニカル桃太郎”とキャッチフレーズがつく彼がダンスに興味を持ったのは、10歳の時。テレビでEXILEの「Choo Choo TRAIN」のMVを観たのがきっかけだったという。しかし、ダンスの基礎だけ習うと、後は独学でスキルを磨き上げ、地元・倉敷でストリートダンサーとして活動。高校時代には飲食店でバイトをしつつ、「ダンススクールでキッズレッスンも受け持っていた」(引用:アルキタ)そうで、2011年、16歳の時にはシャリースの一般公募のバックダンサーに選ばれて、イベントやMVに出演した経験もある。そして、2014年3月に母親の勧めで「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」に挑戦。そこでは惜しくも落選したが、THE RAMPAGEの候補生に選出され、武者修行を経て正式メンバーに。THE RAMPAGEには、同じく“しょうご”という名前の岩谷翔吾がいるが、山本はオーディション時に世界(EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE)が命名したニックネーム“やましょー”(正式表記は不明)と呼ばれている。


 得意なダンスジャンルは、ヒップホップ。とくにフリースタイルやニュースクールを得意としており、メンバーの長谷川慎は山本のダンスについて「クランプ、ポップ、R&B、何をオーダーされてもできるのは才能だと思います」(引用:THE RAMPAGEが『HARD HIT』で示す、グループの成長と個性「ここが一つの勝負という感覚」)と称賛。16人の中では小柄で可愛らしいイメージの山本だが、体幹を活かしたキレのあるダンスと自信に満ち溢れた立ち振る舞いで、大所帯グループでも一際目を惹く存在となっている。EXILE TRIBE随一の色白美肌と、意外と逞しい胸筋のギャップは、THE RAMPAGEの冠番組『てっぺんとるぞ THE RAMPAGE』(GYAO!オリジナル)の第4回でぜひチェックしていただきたい。


 また、コレオグラファーとしての才能もあり、4thシングル『100degrees』のカップリングでファンからの人気も高い「Can’t Say Goodbye」や、最後の一本締めがポイントの8thシングルタイトル曲「WELCOME 2 PARADISE」、アルバム『THE RIOT』のリード曲「Move the World」(与那嶺瑠唯、後藤拓磨、藤原樹との共作)、2ndシングル『FRONTIERS』に収録されているダンストラック「13 SAVAGE Introduced by AK-69」(鈴木昂秀との共作)など、さまざまな楽曲の振付を担当。たとえば「WELCOME 2 PARADISE」は、ファンも一緒になって踊れるダンスを目指しつつ、当時海外のダンサー達の間で流行っていた「サークルを作って、1人が1つの動きをやったら、他のみんなも同じ動きをする」(引用:『OUT of MUSIC vol.63』)という遊びを盛り込んでおり、メンバー達のダンス愛が伝わるグルーヴィな振付となっている。


 山本のキャラクターを一言で表すとしたら、“THE RAMPAGEのブレーン”。本人も「これは理想なんですけどTHE RAMPAGEの“GO出し”になりたいです! たくさんのアイデアを吸い上げてまとめて、16人で一斉に攻めることのできるタイミングを見極めて「GO!」といえる、そんな存在になりたい」(引用:THE RAMPAGE、16人全員集合インタビュー バラードでの新たな挑戦とグループ内での個々の役割を語る)と語っており、THE RAMPAGEの振付はリーダーのLIKIYAが中心となって考えることが多いが、山本もLIKIYAを補佐する役割を担っている。ツアーを開催する際も山本が率先してライブの構成を考えているそうで、その姿はまさに“参謀”といった風格。メンバー同士で飲み会をやる時なども、基本的には山本が幹事を担当しているという。しかしその実態は、ニコニコ微笑んでいたと思いきや、不意に狂気じみた表情をしたり、奇行に走ったりと、予想外の言動でファンを翻弄するミステリアスキャラ。昨年、THE RAMPAGEがLINE LIVE(『THE RAMPAGE from EXILE TRIBE スペシャルLINE LIVE』)を行った際には、話の流れで「人格を間違えてました」と口走り、RIKUから「何人いるの!?」と突っ込まれる場面もあった。さらに、「人がちょっと困ってるところが好き」(引用:M-ON! )という小悪魔な一面もあり、“やましょへ”(山本彰吾&浦川翔平)コンビのミニコントを始め、山本の愛のあるいじりがメンバー達の魅力を引き出している。


 パフォーマー以外の活動に関しては、2018年からは、持ち前の頭の回転の速さとトーク力を活かしてラジオ『やましょ〜の作業用BGMにでもどうぞ。』をEXILE TRIBE mobile内で配信中。また、ラジオ番組『RMPG DOPE STATION』(block.fm)のレギュラーパーソナリティも務め、現在はラップユニット「MA55IVE THE RAMPAGE」の一員としても活動している。だが、じつはステージ上でマイクを持ったのはこれが初めてではなく、小学生の頃には「(ステージ上で)EXILEさんの「EVOLUTION」を姉貴と2人で歌った」(引用:TOKYO HEADLINE)経験や、ミュージカルに出演した経験もあるとのこと(参照:フリーペーパー『JAPAN MOVE UP WEST vol.42』)。昨年公開された映画『HiGH&LOW THE WORST』とDHCがコラボしたショートコメディ(現在は公開終了)では、2016年よりHiGH&LOWシリーズで演じているヒカル役としても歌やダンスを披露した。メジャーデビュー当時は「自分はこの世界に入って本格的に夢を追い始めた」(引用:モデルプレス)と語っていた山本だが、幼少期から人前でパフォーマンスしてきた経験があったからこそ、何事にも臆することなく挑戦できているのだろう。最新シングルのタイトル曲「INVISIBLE LOVE」のMVでは、電話越しに別れを告げられた切ない役どころを演じ、俳優としてもポテンシャルの高さを見せつけている。


 ちなみに、その美白具合からも察するように、プライベートはインドア派だという山本。最近は自炊をしたり、絵を描いて過ごすことが多いそうで、今週も「#やましょーからの挑戦状」と題して自分の似顔絵を募り、絵を通じてファンとの交流を楽しむ姿が見られた。過去の『THE RAMPAGEのガチTV』(LDH TVで配信中)で後藤拓磨と巨大スプレーアートを完成させたことや、今後やってみたいこととして「(地球温暖化を抑制するために)絵を描いて、それを日用品として使えるトートバッグやエコバッグにしたい」(引用:TV fan)と語っていることからも、引き続きアート方面への展開が期待される。


 まるでカメレオンのように柔軟に色を変え、ダンス、ラップ、ライブ構成、演技、アート、料理……と、どんなこともスマートにこなす、できる男“やましょー”。THE RAMPAGEが快進撃を続ける裏には、虎視眈々と攻撃のチャンスを窺う彼の姿がある。(斉藤碧)


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