かつてカターニアでプレーしていたアルゼンチン人DFパブロ・アルバレスが、ミランに所属していた元ブラジル代表のロナウジーニョ氏について言及した。26日に、スペイン紙『マルカ』が報じている。
現在36歳のアルバレスは、2008年にカターニアへ加入。途中、ロサリオ・セントラルやサラゴサへのレンタル移籍を経験するも、セリエAで持ち前の激しい守備を武器にプレーした。
アルバレスはカターニア時代、ロナウジーニョ氏がハーフタイム中に提案してきた“交換条件”を、今でも鮮明に覚えているという。
「『サン・シーロ』でのミラン戦のことだった。前半が終わり、僕たちはロッカールームに引き上げようとしていた。すると、トンネル内でロナウジーニョが近付いてきたんだ」
「彼はユニフォームを脱いで、僕にこう言った。『これを君のものにしてきれ。それで、一つ頼みがあるんだけど……。もう僕を殴らないでくれないかな』」
ロナウジーニョ氏は、アルバレスに自身のユニフォームをプレゼントすることで、激しいマークをやめるよう懇願したという。もちろん、これはロナウジーニョ氏のユーモアあふれるジョークだったと思われるが、アルバレスが仕掛ける激しい接触プレーに閉口していたのも事実であるようだ。
「ロナウジーニョを止めるなんて不可能だった。彼は空中にいるようなものだったから。彼は間違いなく、サッカー史上最高の選手の一人だよ」と、アルバレスはブラジルの”魔術師”を称賛することも忘れなかった。