ヴィッセル神戸の元日本代表DF酒井高徳が、27日のチーム練習後にリモートでの囲み取材を受けた。
酒井は3月、新型コロナウイルス検査で陽性反応を示し、隔離対象となった。その後、酒井は入院期間を経て新型コロナウイルスを克服し、感染発覚から約2カ月が経った27日、『いぶきの森球技場』でのチーム練習を問題なくこなした。練習後に酒井は、新型コロナウイルス感染拡大防止のためにリモートで行われた囲み取材に応じた。
チーム練習が再開して、参加出来た事の感想を聞かれた酒井は「素直に嬉しいです。自粛期間も入院期間もサッカーに関われない時期が長く続いたので、仲間とボールを蹴りながらプレーできる喜びをかみしめて、幸せを感じています」と答えた。
新型コロナウイルスに感染したからこそ、分かることがある――。酒井は、入院期間中を振り返った。
「入院期間はたくさんの方に励まされ、退院後はおめでとうといった連絡をもらいました。皆さんに恩返しをしたいので、自分が元気にプレーをして活躍している姿を見せたいです。 ただ、簡単な事ではないと思っています。全てがうまくいくように考えたいです」
「自分自身、再開に向けての不安は、皆さんが思っている不安と同じようにあり、感染のリスクは誰にでもあります。一度感染して抗体を持っていても再陽性になる事もある情報も聞いているので、自分自身も安心できる状態ではありません。自分が経験してきたことを含め、感染管理は皆と同じようにやっていくつもりです」
1ヵ月の入院生活中に家族と連絡を取るなかで、印象的な出来事を尋ねられた酒井は「入院期間が長かったので早く良くなってほしいという事と、入院してからのPCR検査の時には陰性が出るといいねと励ましてくれていました。陰性がしっかり2回出た時も、自分と同じように家族も喜んでくれ、凄く力になる存在でした」と回顧。また、「家族に限らず色んな方々に支えて頂きました。医療関係者の方々にも感染リスクがある中で治療をして頂いた事を考えると、本当に色んな人に感謝の気持ちしかありません」と、自身を支えてくれた人々へ感謝を述べた。
Jリーグは、今シーズン再開の時を迎えるべく、準備を進めている。
「Jリーグの今後については、Jリーグとクラブとしっかり話していかないといけないと思います。ファンあってのJリーグだと思うので、サッカーを楽しめる場になるように、これからの事を考えて欲しいです。 サッカーが早く始まって、日本や世界のファンの人にサッカーで少しでも恩返しをしたいです」