F1オランダGP、2020年の開催中止を正式に発表。無観客でのレース開催を回避へ

マックス・フェルスタッペンがザントフォールトで初走行。チェッカーフラッグを振るのは元F1ドライバーのヤン・ラマース

5月28日（木）、F1公式サイトにて、F1オランダGPの開催中止が正式に発表された。

　1985年以来となるカレンダー復帰を果たしたオランダGP。F1開催に向けて、グランプリの舞台となるザントフォールト・サーキットでは改修工事も行われていた。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響により、3月の時点で延期が決まっていた。

　F1は7月からのシーズン開幕に向けてレースのスケジュールを組み直しており、多くのレースが無観客レースとして開催される見通しだ。だがオランダGPは無観客レースの開催に否定的であり、最終的には中止が決まった。

　オランダGPのスポーティングディレクターを務める元F1ドライバーのヤン・ラマースは、グランプリの中止について声明を発表した。

「我々は（カレンダー復帰後）最初のレースに向けて完全に準備ができていたし、今でもそうだ」

「我々とF1は、今年は観客を入れずに新しいスケジュールでレースを開催する可能性を検討してきた。しかしザントフォールトでのF1復活の瞬間を、オランダのファンとともに祝福したい。皆さまには我慢していただきたい。私はそれを35年間にわたって我慢してきたので、もう1年待つことができるだろう」

　なおオランダGPの主催者は、2020年のチケット購入者について、2021年のグランプリ開催時に今年のチケットを使用できると明らかにしている。

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