“ドリキャスを遊び続けている人”に聞くあのころの思い出「夜中、家族に隠れてネット接続」「本体より先にVMを購入」

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2020年05月29日 21:03  ねとらぼ

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写真黒鉄侑斗さん所有のドリキャス本体
黒鉄侑斗さん所有のドリキャス本体

 2001年、ゲーム機戦争(各社の販売競争)に破れたセガはドリームキャストの製造を中止。約20年にわたるセガハードの歴史は幕を閉じた―― 長年のゲームファンの方ならば、こんな文章を目にしたことがあるのでは? 確かに今、ゲーム“会社の歴史”を書こうとするとこうなってしまうのかもしれませんが、ゲーム“ファンの歴史”はどうやら違うようです。



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 本記事は“ドリームキャストを現在でも遊んでいる人”にその魅力などを伺うインタビュー企画。今回は、長年のプレイヤーに「ドリームキャストの魅力」「発売当時の思い出」などを伺ってみました。



●良い意味でも悪い意味でも「セガだなあ」 ぽなかさん



―― ドリームキャストはいつからプレイしていますか?



 1999年4月からから21年間プレイ。遊ぶ頻度は数カ月に1〜2回と下がりましたが、今でも「MAGIC:The Gathering」を中心に起動させています。



―― 発売当時と今のドリームキャストの印象は?



 ネットワーク機能については漠然とワクワクし、家庭向けのネット利用ゲームシステムの成長促進剤だと思えました。本体性能と併せて時代の先取りが「(順当に)セガだなあ」という印象でしたね。発売したての段階で本体の製造が間に合わなかったり、一部ローンチタイトルの準備が整わなかったりとコケた点は「(悪い意味で)セガだなあ」と思いました。



 個人的には本体よりもビジュアルメモリ(以下VM)の印象が強かったですね。本体に先行して「あつめてゴジラ」というソフト内蔵のハードとして発売されていましたし、私も先にVMだけ購入して、東京ゲームショウで「あつめてシェンムー」というデータをもらった覚えがあります。



 現在ではネットワーク機能の利用はほぼ不可能で、“移植されていない専用ソフトを楽しむ3Dレトロ”という位置づけになると思います。3D描画の性能はニンテンドー3DSあたりに近い印象で、現行の家庭用ゲーム機と比べると見劣りしてしまいますが、プレイ上さしたる問題とは思いません。



―― オススメのタイトルは?



 いろいろありますが、その1つは飯野賢治という天才が生み出したRPG「Dの食卓2」。



 2000年問題などが起こった、あの世紀末の時代の空気感を抱えたタイトルで、発売された1999年末から2000年正月のあいだにクリアをするのが適切とされていました。2020年とキリもいいですし、平成から令和に変わったこのタイミングに改めてプレイしてみると時代の変化が感じられるかもしれません。



 前作「Dの食卓」をプレイしている必要はないので、「2」だけでもいいので触れてみてほしいですね。



●“ゲーセンでヒットしたタイトルの完全移植”に期待していた 黒鉄侑斗さん



―― ドリームキャストはいつからプレイしていますか?



 買ってから22年。途中で数年のブランクがありますが、まだドリキャスやってますよ!



―― ドリームキャストの魅力は何だと思いますか?



 セガハードの中では一番の完成度。具体的には故障や不具合の少なさです。



 「THE TYPING OF THE DEAD」というタッチタイピングソフトの良作があるのですが、タイピングの練習はキーボードが傷みます。それでドリームキャストの生産終了後、たたき売りされていた中古の専用キーボードを5台くらい購入したのですが、全然壊れていません。



 あの時代のネットワーク機能は、ユーザーを選ぶものだったと思います。例えば、私はあのころ自衛隊にいたのですが、基地内にネット回線を引くことなんてできませんでした。セガハード全般に言えることですが、ドリームキャストも「早過ぎる名機」だったと思います。



 セガは任天堂やソニーと違い、ゲームセンターで強かった。僕としては「ゲーセンでヒットしたタイトルを完全移植する」という戦略をもっと前面に押し出してほしかったですね。



●「夜中、家族に隠れて電話回線につなげていた」 O2PAI☆VTuberさん



―― ドリームキャストはいつからプレイしていますか?



 バーチャルYoutuberのO2PAIと申します。



 発売日に近所のコンビニで購入したドリームキャストが、まだ現役です。いつ壊れてもおかしくない年代物なので互換機などが出てくれるとうれしいんですが、いろんな問題があって難しいみたいですね……。



―― 発売当時のドリームキャストの印象は?



 PS2より1年ちょっと早く発売され、PS、SSに続く最初の次世代機だったので、ハイスペックなハード性能、独自規格のGD-ROMで表現されたビジュアルには度肝を抜かれました。



 現代のゲームに引けを取らない魅力的なタイトルも多く、例えば、セガサターンで人気だったブルー三部作(「機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY」から始まる三部作)の流れをくむ「機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で」、ファンタジー版「アーマードコア」といわれる「フレームグライド」。いずれも現行機には移植されていないロボゲーですが、色褪せない名作だと思います。



 自分にとってはインターネットを初めて体験したハードでもあって、ゲームの追加コンテンツをダウンロードするために、夜中、家族に隠れて電話回線につなげていたことを思い出します。「ダイヤルQ2みたいに接続時間でお金がかかる」と聞いていたので使うときは恐る恐る。目的のデータを手に入れたら、すぐに回線を引っこ抜いていました。



―― それが今ではバーチャル世界の住人ですから、時代ですねえ



●おまけ:ドリキャスあるある



・「僕以外も同じことを言う人が多いと思いますが、ビジュアルメモリがすぐに電池切れを起こしてしまい、そのまま本体の電源を入れるとピーという音がうるさい」



・「電池が切れたビジュアルメモリをコントローラーに挿したままDCを起動して、『ピーーーッ!』は“あるある”ですね。自分はこの音が鳴らないとDCをプレイしているという気分にならないというほど、当たり前の現象になってしまいました」



・「VM(ビジュアルメモリ)の『ピーッ』の次に多そうな“あるある”は『ファンがうるさい』ですね。3DSのカスタムテーマとしてDCが扱われた際にも、VMとファンの音が収録されるほどでした」「おそらく家庭用ハードで初めてファンを搭載した機種だと思うのですが、友人宅では部屋の外に漏れ聞こえてしまい、本体をタオルでくるむというファン台無しの行為までしたそうです」


このニュースに関するつぶやき

  • モデムユニットの代わりにLANオプション(実証実験の試作はあった)とDVD対応にしたなら、もっと売れただろう。 -->
    • イイネ!0
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  • DCのPSOで初めてのネトゲの面白さを味わった…そしてサービス終了日にロビーで皆が「さようなら、ありがとう」と言いながら切断されて逝ったのが一番いい思い出だな
    • イイネ!28
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