ダービーは2強が断然も一角崩しなるか。注目馬は皐月賞未出走組にいる

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2020年05月30日 06:31  webスポルティーバ

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ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 世代の頂点を決めるGI日本ダービー(5月31日/東京・芝2400m)がいよいよ行なわれます。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、競馬も普通どおりとはいかず、無観客での開催となっています。当初は、「このまま開催が続けられるのか」「一生に一度のクラシック競走を行なうことができるのか」といった不安もありましたが、ここまでおよそ3カ月、細心の注意を払って開催を続けることができました。JRAや関係者の方々には、大いに感謝をしつつ、今年も無事に行なわれる”競馬の祭典”を見届けたいと思います。

 クラシック第1弾となるGI皐月賞(4月19日/中山・芝2000m)は、コントレイル(牡3歳)とサリオス(牡3歳)の、無敗のGI馬同士がマッチレースを展開。最後は、コントレイルがサリオスを半馬身突き放して、一冠目を手にしました。

 この争いから3馬身半差遅れて、3着のガロアクリーク(牡3歳)が入線。上位2頭と、3着以下の馬たちとの差は決定的だと感じました。コースと距離が変わっても、そう簡単に埋められる差ではないでしょう。

 そうなると、ダービーでも中心となるのは、コントレイルとサリオスの2頭ということになります。とりわけ、先週のオークスを勝ったデアリングタクトに続いて、無敗の二冠制覇がかかるコントレイルは、最有力のダービー馬候補と考えていいと思います。

 皐月賞では中山最終週の荒れた馬場を気にしてか、コントレイルはスタート後、スムーズに前へ進んでいきませんでした。そのため、これまでとは違って、後方からの競馬となってしまいましたが、3コーナー過ぎから大外を進出していって差し切り勝ち。結果的に、これまで以上の強さを見せつけるとともに、2400mを走るダービーへの目処が立つ、勝ち方ができたと言えます。

 今回、気をつけるべきは、皐月賞でああいう競馬ができたからといって、安易に後ろから進める競馬をしないことでしょう。ダービーは、コースが替わって馬場がいいという面もありますが、世代屈指の18頭が集結するレースです。直線まで後方に位置する追い込み競馬では、なかなか勝ち切ることができないからです。

 ともあれ、コントレイルはこれまで、楽に好位につけるスピードを見せていました。前走こそ、馬場を気にして後方からの競馬となりましたが、今回は本来の好位につけるレースに徹するでしょう。最低でも中団、道中10番手以内で運べれば、問題ないと思います。

 鞍上の福永祐一騎手は、2年前にワグネリアンで悲願のダービー制覇を遂げました。あの時も、8枠17番枠から好位を取りにいくという、一世一代の勝負がかかった乗り方をしました。今回も、位置取りへの抜かりはないでしょう。

 ダービーというレースは、一度勝っているのと、勝っていないのとでは、プレッシャーや緊張感がまったく違います。有力馬の手綱を取ることになれば、なおさらです。

 かつては、そうしたプレッシャーに何度か潰されたことがあった福永騎手。しかし、ワグネリアンで勝利を飾って、ついにダービージョッキーとなり、今年の皐月賞をコントレイルで勝って、クラシック完全制覇ジョッキーにもなりました。今なら、ダービーで1番人気の馬に乗っても、過度な緊張はしないはず。自信を持った騎乗で、コントレイルをダービー馬の座に導いてくれるのではないでしょうか。

 片や、サリオスも勝ち負けできる存在です。皐月賞では、距離への不安を完全に払拭する、強い競馬を披露。これまでのレース内容からしても、速い時計が出る東京コースなら、2400mの距離にも十分に対応できるでしょう。

 鞍上は、今年も大活躍のダミアン・レーン騎手。昨年のダービーでは、クリストフ・ルメール騎手の騎乗停止によって、現4歳世代の主役だったサートゥルナーリアの騎乗機会が巡ってきましたが、人気に応えられず4着でした。

 サートゥルナーリアの敗戦は、レース前のイレ込みや出遅れが響いたもので、レーン騎手に非があったとは思いません。ただ一方で、やはりダービーは特別なレースで、強い馬に偶然乗せてもらえたとしても、簡単に勝てるレースではないんだな、とも感じました。

 しかし今年は、新馬戦、皐月賞でも騎乗しているサリオスで参戦。堀宣行厩舎所属で馬とのコンタクトもしっかり取れており、レーン騎手としても、今年のほうが気持ちも入っていることでしょう。チャンスは大いにあります。

 ほかの皐月賞出走馬に関しては、この2頭を逆転するのは難しいと思われます。そうなると、「2強」の一角崩しを期待するなら、皐月賞には出走していない、「2強」との勝負づけが済んでいない馬、ということになります。

 ただ、トライアルのGII青葉賞(5月2日/東京・芝2400m)を勝ったオーソリティが骨折で回避。ほかの前哨戦、GII京都新聞杯(5月9日/京都・芝2200m)、オープン特別のプリンシパルS(5月9日/東京・芝2000m)と、いずれも皐月賞出走馬が勝利したため、皐月賞に出ていなかった馬となると、5頭しかいません。

 その中から、コントレイル、サリオスと互角の競馬ができる可能性があるとすれば、ワーケア(牡3歳)でしょうか。同馬を今回の「ヒモ穴馬」として取り上げたいと思います。

 ワーケアはGII弥生賞(3月8日/中山・芝2000m)で2着となって、皐月賞への出走権を獲得しましたが、同レースの出走を見送って、ダービーへ直行という形を選択しました。それは別に、一昨年のダノンプレミアムのように脚元に不安があって、レース間隔を空けざるを得なかった、というわけではないようです。

 皐月賞を回避した詳しい事情はともかく、疲労なくダービー一本で調整されてきたことは、プラスに捉えていいでしょう。

 手綱を取るのは、ルメール騎手。皐月賞ではサトノフラッグ(牡3歳)に騎乗しましたが、今回はずっと主戦を務めてきたワーケアとのコンビ復活です。昨年は、サートゥルナーリアとともに挑む機会を逸してしまったダービーですから、その士気は相当高いと思います。

 ワーケアを管理するのは、手塚貴久厩舎。先週のオークスでは3頭出しで、最初からオークス狙いだったというウインマリリンが2着に好走しました。

 ワーケアも、GIホープフルS(3着。12月28日/中山・芝2000m)や弥生賞の時から、あくまでも大目標はダービーと公言していた馬。2戦2勝の東京で、過去最高の走りを見せてくれる可能性は十分にあると思います。

このニュースに関するつぶやき

  • 今朝、三郷線と常磐道を下ったんだけど、競走馬を運ぶトラック計21台とすれ違った。あんなに多くの馬を運ぶの?。それとも1台に1頭だけ?。
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  • 常々思うけどこういう記事を書く恥ずかしさって無いのかな?
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