藤原紀香は地球ともタメ口の関係。ノリ姐のブレない“おうち時間”をホメゴロス!

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2020年05月30日 19:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

テレビ・芸能ウォッチャー界のはみ出し者、佃野デボラが「下から目線」であらゆる「人」「もの」「こと」をホメゴロシます。

【今回のホメゴロシ!】その通常運転ぶりにニヤニヤ、藤原紀香の“ステイホーム・デイズ”

 梅と桜の花期を経て、眩い新緑の時期へ。1年でいちばん景色華やぐ春が、今年は新型コロナウイルスのせいですっぽりと抜け落ちてしまった。未曾有の国難に日常が奪われ、日本中が戦々恐々とするなか、藤原紀香はどう過ごしていたのだろうか。ブログを覗いてみれば、実に、まったく、藤原紀香であった。

 とにかくブレない。身長も威圧感も含めた彼女のデカさを形容する単語である「空母」(※註1)のごとくどっしりと、変わらぬ佇まいでそこにいた。こんな非常事にも、いや、非常事だからこそ、持ち前の“正義感”と謎の“使命感”、そして「藤原主義」(※註2)を胸に抱き日々を過ごしていた。ブログに登場するものといえば、高級食材を用いて美と健康に心を砕きまくる食生活、絵と見紛うほど“滑らかに”補正された自撮りフォト、宝石水や月などのスピリチュアル・トピック、部屋を彩るラグジュアリーな花々、「庶民感覚も忘れてへんよ」な、お好み焼きetc.……コロナ禍以前となんら変わらない。こうした彼女の「通常運転」が、なんと我々の平常心を取り戻させてくれることか。そんな我らがノリ姐の「ステイホーム」な3カ月をブログとともに振り返ってみよう。

 初めてノリ姐がブログで「コロナ」の文字を記したのが、2月26日のエントリー。《コロナなど、いま、本当に怖いですね…免疫、あげて頑張りましょう》と時候の挨拶程度に冒頭に置くも、《さて》と話題を切り替え、神宮前のビンテージ・サングラス店で親友・はるな愛と共にショッピングしてキャッキャする様子が綴られた。この頃はまだどの店も通常営業していたのだった。

 3月13日には、徐々に厳しくなる状況を《たくさんの愛と優しさを携えて、乗り越えていこう》と読者に呼びかけ、《神社やお寺に行くたび、たくさんお祈りします》と、折に触れコロナの終息を神仏に祈っていることを知らせた。いつ何時も民衆を導く女神気取r……いやさ、人類の平和と安寧を願ってくれるノリ姐。熊本地震の際には《火の国の神様、どうかどうか もうやめてください》と、神様とカジュアルに連絡がつく様子をうかがわせたノリ姐。本当にありがたい。

 3月19日、中止になったTAE ASHIDAの秋冬コレクションを惜しんで関係者数人で《残念会ならぬ激励会を 個室でしっぽり》行った。参加者の一人、Mattとともに写ったツーショットに、例の二次元イラストばりの“Matt補正”をかけた写真を掲載。《わあ! 目も大きく、お肌も白くなりましたね Matt化、初記念の一枚です うふふ》とご満悦だったが、普段ノリ姐が自撮りでブログに載せている写真とそんなに変わらないように見えるのはなぜだろう。不思議だ。

 首都圏に外出自粛要請が出た翌日、3月27日の投稿では、自然界と人間の関係性に話題が及び、《これまで自然や動物の声を、人はちゃんと聞いてきたのだろーか…共存の道を、ジコチューにしてきたんじゃないか…なんて》《地球よーごめんね、そして、ありがとう》と綴った。地球とタメ口の関係のノリ姐。畏怖の念を禁じ得ない。

 東京・大阪はじめ7都道府県に緊急事態宣言が出る前日、4月6日には「おうちトレ〜掃除しながら引き締める方法」と題したエントリーにて、家での鍛錬の大切さを説きつつ、トレーニング・グッズを紹介。その次の行で、自身が経営する美容健康&スピリチュアルグッズの通販サイト「紀香バディ!コム」へ誘導するという商魂のたくましさも見せている。4月23日には、4食4,860円の汁なし担々麺の通販も紹介してくれた。「担々麺にそのお値段はちょっと……」という読者の声は、もちろんブレないノリ姐には聞こえない。

 5月7日、《今夜は、蠍座の特別な満月とのこと。私も、想いをこめようと思います》と、お得意のスピリチュアルな導入から、コロナの終息と世界平和を月に願ったことを報告。は〜ありがてぇありがてぇ。

 5月20日には、外出自粛を余儀なくされる子どもたちのために国際組織セーブ・ザ・チルドレンが立ち上げた絵本の読み聞かせ運動「#SaveWithStories」に応じ、グリム童話『ラプンツェル』の朗読を動画で披露した。岸谷五朗、木村多江、尾上松也、神木隆之介、黒木華など、同じ企画に参加したほかの芸能人たちのほとんどが派手さを抑えた普段着姿で語り部に徹し、自分が映るのは二の次で、あくまでも絵本、もしくは絵を映すタブレットが主役になるよう動画を撮影していた。そんな中、ノリ姐は、胸元の開いたピンクのサテンドレスを纏い、前髪をギンギンに盛り、自慢の富士額を際立たせたマンキンのヘアメイクでカメラの前に立つ。ラプンツェルに恋した王子様が彼女に会いにやってくるクライマックス、「もちろん魔女には内緒です」というくだりで、興に乗ったノリ姐がタブレットを押しのけ思いっきりカメラ目線で唇に人差し指を当て「ナイショ」のジェスチャーをしてみせたのには参った。涙が出るほど笑わせてもらって、感激ひとしおである。「お話」そっちのけで前面に押し出してくる「自我」。そう、ノリ姐はこうでなくっちゃ。

 そして驚くことに、このエントリーの前後に、ノリ姐らしさ全開でウォッチャーたちに大評判だったブログタイトル「氣愛と喜愛でノリノリノリカ」をなんの告知もなしに「藤原紀香 徒然はんなり日記」に突然変更してしまった。なんなんだ、京都出身でもないのに京都弁をテキトーに織り交ぜつつ三歩下がった、このタイトルは。読み聞かせという子ども向けコンテンツを掲載するにあたり威圧感を消したかったのか。それとも、「せや、梨園の妻たるもの、ブログタイトルは旦那さんの(片岡愛之助のブログタイトル「つれづれ愛之助日記」)にトーンを合わせるべきやない?」と、結婚5年目にして今さらひらめいたのか……真相は誰にもわからない。しかしこの謎の改題タイミングと、どさくさ紛れ感が実にノリ姐らしくていいじゃないですか。

 そんなこんなで、たとえ世の中がクライシスに面していてもノリ姐はノリ姐。その尊容を拝してニヤニヤする楽しみを変わらず提供してくれる藤原紀香の、懐の大きさに感謝せずにいられない3カ月であった。

註1:過去に付き合っていた彼氏に「『デカっ! 空母みたいや』と言われた」という逸話を、「ノリ姐のすべらない話」として何度もこすり続けている。
註2:2001年に幻冬社から出版された藤原紀香の“美の哲学”を満載した面白エッセイの著書名から転じて、ノリ姐のライフスタイルを表すワード。藤原喜明のプロレス人生を記した本かと誤解されがちだが、そうではない。

※《 》内、改行と絵文字の省略以外は本人による文章ママ。

このニュースに関するつぶやき

  • 藤原紀香って、トンチンカンな人なんだな。ま、嫌いでは無い。好きでも無いけど(笑)
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