川口春奈「はーちゃんねる」はなぜ面白い? 100万人登録を機に“YouTubeに最適化された企画”の妙を分析

3

2020年05月31日 07:11  リアルサウンド

  • 限定公開( 3 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

リアルサウンド

動画サムネイルより

 人気女優・川口春奈の公式YouTubeチャンネル「はーちゃんねる」がこのほど、チャンネル登録者数100万人を達成した。


(参考:川口春奈、YouTuberデビュー即ブレイクの理由は“方言動画”の破壊力にあり?


 1月31日に一人しゃべりの生配信からスタートした「はーちゃんねる」。その後、コンスタントに動画が投稿され、初投稿から約4か月、のべ19本の動画をもって、チャンネル登録者数100万人に達した。


 「はーちゃんねる」は、開始から5日後に登録者数24万人、1ヶ月後に70万人へ到達するという、江頭2:50の「エガちゃんねる」(登録者数206万人)や佐藤健のYouTubeチャンネル(登録者数184万人)と同様、初動で大成功を収めた芸能人のYouTubeチャンネルだ。


 スタートダッシュを決めた大きな要因は、チャンネルのオープニング・コンテンツにあたる、2月2日、9日、16日に投稿された「実家でお母さんに会ってきた!」「実家でまったり過ごしてます!」「この島で私は育ちました」からなる“帰省三部作”がバズったからに他ならない。


 2019年末、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の帰蝶役に抜擢された川口。戦国時代の姫君を演じる現役大河女優が、ふるさとの長崎県・五島で、1人の島娘に戻ったかのように母親と方言で談笑し、親戚の子どもと戯れるというギャップが持つ魅力は計り知れず、動画は3本合計で1,296万再生(5月30日時点)を記録した。


 芸能人のYouTubeチャンネルは、最初に大きな注目を集めた後に、伸び悩むケースが少なくない。「はーちゃんねる」も最初の1ヶ月でチャンネル登録者数70万人到達後、伸びが鈍化した。しかし、オフモードの表情にフォーカスした多彩なコンテンツを一定のペースで投稿し続け、チャンネルのテンションをキープしていった。


 川口の素の表情を引き出すために実施される企画は様々だ。YouTubeで人気のジャンル「激辛」&「食事動画」をフィーチャーし、激辛料理の名店へ訪れるシリーズ企画「これ、辛くできますか!?」や、馴染みのヘアメイク担当が川口にメイクを施す模様を公開する「メイクのしかた、スッピンから全部見せます!」、“料理は目分量”を合言葉に、肉じゃがやたこ焼き作りに挑戦する「はーちゃんクッキング」など、シンプルながらツボを心得た動画で、軒並み高い再生回数をマークした。


 いずれも、YouTube上で多くの実績がある、人気企画のメソッドをうまく取り入れており、“演者”が川口春奈とあれば視聴されないはずがない、とも言える。優秀なブレーンの存在も感じられるところで、動画が公開されるたびにじわじわと登録者数も増えていき、そしてこの度、大台へ到達したというわけだ。


 はーちゃんねるの動画には、基本的に川口一人しか登場しない。これまで登場した唯一の著名人のゲストは、3月15日に公開された動画「女優ふたりのマル秘女子会!」における、仲の良い女優・モデルの岡本あずさだけだ。


 チャンネル登録者数100万人達成は一つの節目。演者も製作スタッフも150万、200万到達をモチベーションにして、新たなフェーズへ入っていく可能性もある。引き続き、川口のオフモード感溢れる企画と共に、「ゲスト」のカードをどらくらい積極的に切っていくのかにも注目していきたい。


(こじへい)


    ニュース設定