覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。
タダ働きってサイテー
「死ぬこと以外かすり傷」というフレーズが好きすぎて、幻冬舎の編集者・箕輪厚介さんの大ファンだったのですが、出版がらみで若い女性にエッチを迫ったのがバレたそうですね。ちゅうか箕輪さんのほかに幻冬舎の社長さんとかエイベックスの会長さんとか、登場人物が多すぎて、中野にはようわかりません。会長さんは大麻疑惑もあるんですか?
「つまり被害者の女性は、『エイベックス会長の本を出そう』って箕輪さんから持ちかけられて、一生懸命に原稿を書いたのに、幻冬舎の社長に怒鳴られ、本が出ないどころか原稿料ももらえないし、さらにエッチを迫られた、という残酷物語です。会長さんの大麻の話は、その前から出ていたようですよ」と編集者さんが説明してくれました。
へえ、そんなことあるんですね、出版業界……。タダ働きってサイテーですよね。中野の場合、連載も単行本もマジメな編集者さんが担当してくださっていて、出版についてイヤな思いをしたことはないので、ちょっと驚きました。
編集者さんによれば、そもそも箕輪さんの「死ぬこと以外かすり傷」というフレーズもパクリで、これまでもいろんな方が使われていたそうです。がっかり。夢を壊さないでほしかったですね。好きやったのに……(笑)。
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それにしても、今はセクハラもメッセージに残るからええですね。こうゆう問題は、どうしても「言うた」「言わへん」てなるやないですか。それがもう箕輪さんの場合、「絶対変なことしない」とか「お城みたいなとこあったからそこ行こう!」とか、こっ恥ずかしいメッセがどんどんバラされてますからね。そのうち「先っちょだけ、先っちょだけでいいから!(挿れさせて……)」とかなるんでしょうか(笑)。
わかりやすいメッセに大笑いですが、誘われた女性は「この年になってヤリマンとか、自分で自分が好きじゃなくなります笑」とかユーモアでやんわり断っていて、たいしたものです。でも、心は泣いてますよ。
ちゅうか箕輪さんは今回が「初犯」ではないと思います。いろんな女の子に声をかけまくって、今回はたまたまめくれた(発覚した)だけでしょう。箕輪さんのようにお仕事ができる人に声をかけられれば、駆け出しの女の子たちは高確率でついてくると思います。
自己責任でモトが取れるマクラなら「アリ」?
「もともと男社会なんで、イヤな思いを一度もしたことない女性の編集者や記者はいないと思います。セクハラがイヤで辞める人も多いです」と編集者さん。
原稿を書いたり、本を出したりするのにエッチは関係ないでしょうが、そこはやっぱり男と女なんですね。箕輪さんの件で、自分のイヤな過去を思い出しへこむライターさんもいてるそうです。でも、「風俗嬢問題」のナイナイの岡村隆史さんや「ヨメのDV問題」のボビー・オロゴンさんに比べるとマイナーやから、あんまり問題になってへんようです。
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「自称天才」の超大物編集者なんですから、みんなでもっと注目してあげたらええのにと思いました。「ワタシもイヤな思いをした」とゆう人がたくさん出てくれば、また変わるかもしれませんよ。
ちなみに、夜の世界は出版とはまた違います。中野も「夜のオンナ」ですし、2軒のラウンジを経営しているので、セクハラがイヤとか言うたら務まりませんし、枕営業そのものは否定しません。「ええお客さん」と仲よくなるのは、とても重要ですしね。うちのお店の女の子たちにも、「枕営業は自己責任」「自分でプラスになりそうなら行っとけ」と言うてます。もちろん「その時は『証拠』は残しとけ」とも。うちの女の子たちにヘンなことしたら、ここでさらしますょ(笑)。