波瑠、武正晴監督作『ホテルローヤル』主演に決定 ラブホテル経営者の一人娘に

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2020年06月02日 08:01  リアルサウンド

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(c)桜木紫乃/集英社 (c)2020 映画『ホテルローヤル』製作委員会

 女優の波瑠が、2020年冬公開の映画『ホテルローヤル』で主演を務めることが発表された。


参考:詳細はこちらから


 本作は、2013年に第149回直木賞を受賞し、累計発行部数85万部を超える桜木紫乃の同名小説を映画化するもの。原作は七編からなる連作小説で、北海道の湿原に立つラブホテルを舞台に、現在から過去へ時間軸を遡り、ホテルの盛衰とそこを訪れる人々の生と性を、切なくも瑞々しいタッチで描いた。


 映画では、ホテルローヤルの扉を開く男と女、問題を抱える経営者家族・従業員のそれぞれの人生模様を、ホテルの経営者家族の一人娘・雅代を主軸として描く。


 『百円の恋』『嘘八百』シリーズで監督、Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』で総監督を務めた武正晴監督がメガホンを取り、現在放送中のNHK連続テレビ小説『エール』を手がける清水友佳子が脚本を担当する。


 波瑠は、北海道・釧路湿原を背にして建つ小さなラブホテル「ホテルローヤル」の経営者の一人娘・田中雅代を演じる。田中は、美大受験に失敗し、どことなく居心地の悪さを感じながら、家業であるホテルの仕事を手伝うことになっていく。原作者の桜木は「波瑠さんに、ホテルローヤルのひとり娘、雅代を演じていただいた。誰にも心を見せず開かず、無表情を貫き、黙々とラブホテルの掃除をする彼女の姿は、苦しくなるほどリアルでした」と語っている。


 主演が決定した波瑠からは、コメントが寄せられている。


波瑠 コメント
ラブホテルで働く人と訪れる人がいて、そこにうまれる微妙な温度差を役者さんたちがどんな風に表現するのかととても楽しみになる脚本でした。
撮影期間は、素敵な共演者のみなさんでとても楽しかったです。私が演じた雅代はちょっと周りに馴染めないところがあるので、もっと皆さんと仲良くなりたいなと思いながら我慢していました。
雅代はどこかいつも傍観者というか、起こる状況の中心にはいない人で。それも自覚していてどこかコンプレックスだったりもして。いつも所在なさげで可哀想にも思えるけど、悲劇のヒロインにはなりきれないような曖昧さだったり、中途半端にも見えるところが彼女の人間味になればいいなと思って演じていました。 (文=リアルサウンド編集部)


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