“オバマの再来”と期待される若者を熱演『ルース・エドガー』ケルヴィン・ハリソン・Jr.新写真

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2020年06月02日 18:32  cinemacafe.net

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写真『ルース・エドガー』 (C)2018 DFG PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.
『ルース・エドガー』 (C)2018 DFG PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.
17歳の黒人の高校生の知られざる内面に迫り、人間の本質とアメリカがいまも直面する現実をえぐるサスペンスフルなヒューマンドラマ『ルース・エドガー』。この度、主人公ルースを演じたケルヴィン・ハリソン・Jr.を捉えた新場面写真6点が解禁された。



本作の最もユニークな特徴は、全編出ずっぱりの主人公ルースが真意不明のミステリアスな存在であること。成績優秀なスポーツマンで、誰とでも分け隔てなく接するオープンな人柄の持ち主。アフリカ系の移民であり、白人の養父母の愛に育まれてトラウマを克服したルースは、若きバラク・オバマの再来とも称され、まさに現代のアメリカン・ドリームそのものだ。


だが、J・C・リーの戯曲「Luce」を映画化した本作は、観る者に強烈な問題提起を突きつけてくる。ルースの“完璧な優等生”というイメージは、彼に期待する両親や校長らが一方的に押しつけたものではないのか。それとは真逆の“恐ろしい怪物”という見方も、極端に偏った思い込みなのではないか。人種、容姿、性別、階級、学歴、思想、信仰…いったい人間の“価値”とは、何によって決定されるのか。アメリカという国の歴史や政治をも取り込み、その理想と現実をあぶり出した本作の奥深さに、誰もが感嘆せずにいられないだろう。

注目の次世代スター、ケルヴィン・ハリソン・Jr.圧巻の演技力

そんなルース役に抜擢されたのは、終末スリラー『イット・カムズ・アット・ナイト』における迫真の演技で注目されたケルヴィン・ハリソン・Jr.。同作品のトレイ・エドワード・シュルツ監督と再び組んだA24配給『WAVES/ウェイブス』でも主演を務めている。

奇しくも『ルース・エドガー』と『WAVES/ウェイブス』ではどちらも成績優秀のスポーツマンという高校生を演じているケルヴィンだが、黒髪と金髪の違いもあり、別人のように演じ分けている。


本作のルースは陸上部で活躍する一方、討論部の代表として全米大会に出場したこともある、いわゆる“文武両道”の高校生。戦火の国エリトリアで生まれ、7歳の時にアメリカへ渡ってきた彼は、養父母となったエイミー(ナオミ・ワッツ)、ピーター(ティム・ロス)のエドガー夫妻から現在の名前を授かり、幼少期に戦場へ駆り出された悲惨なトラウマを克服。聡明な若者に成長し、将来を嘱望されるルースは、人種のるつぼであるコミュニティの希望の星となっていた。


そんなルースがある課題のレポートをきっかけに、同じアフリカ系の女性教師ウィルソン(オクタヴィア・スペンサー)と対立し、彼の順風満帆の日常が大きく揺らぎ出す。優等生のルースが、実は危険な過激思想に染まっているのではないかというウィルソン教師の衝撃的な“告発”は、ルースの養父母である白人夫婦エイミーとピーターの胸にも疑念を生じさせていく。


果たして、ルースは本当に“完璧な優等生”なのか、それとも世間を欺く“恐ろしい怪物”なのだろうか。いままさしくブレイク中の新星ケルヴィンが、まだアイデンティティが確立されていない少年の葛藤を生々しく体現する。

『ルース・エドガー』は6月5日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。

(text:cinemacafe.net)

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