12歳少女がコイン型リチウム電池を誤飲、食道に停滞したまま死亡(露)

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2020年06月02日 21:52  Techinsight Japan

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亡くなった12歳の少女と母親(画像は『Daily Star 2020年5月28日付「Girl, 12, dies in agony coughing up blood after swallowing tiny lithium battery」(Image: VK.com)』のスクリーンショット)
玩具、腕時計、電子ゲームなどの小型機器に使われているコイン型リチウム電池は、誤飲すると食道や胃などの粘膜を短時間で損傷させ、重症化することも多い。このたびロシアで、12歳になったばかりの少女がこの危険な電池を誤飲し、1週間後に死亡していたことが明らかになった。『The Sun』『New York Post』などが伝えている。

ロシア西部ブリャンスク州ジューコフカ(Zhukovka)に住むヴァレリア・マカロワちゃん(Valeria Makarova、12)は先月、腕時計のコイン型リチウム電池を誤飲してしまった。両親はすぐに娘を地元の病院に連れて行ったが、医師は「自然に排出されますから問題ないでしょう」とだけ伝えて帰宅させていた。

数日後、ヴァレリアちゃんは吐血して苦しみ出したことから驚いた両親は別の病院へ連れて行った。医師はレントゲン検査を行ったが誤飲した電池を発見することができず、ヴァレリアちゃんの容態は悪化。この時すでにコイン型リチウム電池は食道に癒着しており、ヴァレリアちゃんは誤飲してから1週間後に心停止で亡くなってしまった。

一家の友人によると、ヴァレリアちゃんは腕時計の電池を交換していた際に、反射的にコイン型リチウム電池を口に入れて飲み込んでしまったという。酷く苦しんだ末に死亡したことも分かっており、「速やかな摘出ができていればと悔まれる。これはあまりにも悲劇的な事故だ」と語っている。

コイン形リチウム電池は、食道に停滞すると約2時間で重度の化学やけどを引き起こし、食道に穴をあけたり重篤な合併症を引き起こすことがある。ロシアの捜査当局は現在、「ヴァレリアちゃんは医師の怠慢の犠牲になった可能性が高い」として捜査を進めている。

ヴァレリアちゃんはタチアナさん(Tatiana、31)とセルゲイさん(Sergey、33)の一人娘で、5月5日に12歳の誕生日を迎えたばかりだった。タチアナさんは誕生日の写真をSNSに投稿し「あなたが誕生した瞬間は、私たちの人生の中で最も喜ばしい日だったわ。あなたの父と母になれて本当に良かった」と綴っており、多くの人の涙を誘っている。

ちなみに2017年にはイギリスで、2歳児が車のカギに組み込まれていたコイン形リチウム電池を誤飲し重症を負っていた

画像は『Daily Star 2020年5月28日付「Girl, 12, dies in agony coughing up blood after swallowing tiny lithium battery」(Image: VK.com)(Image: 22-10.ru)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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