白人の父トーマス・マークルさんとアフリカ系の母ドリア・ラグランドさんとの間にバイレイシャルとして生まれたメーガン妃は、自身のアイデンティティーに悩みながら成長した。アンドリュー・モートン氏の著書『MEGHAN - A Hollywood Princess』には、女優を志すようになってからも白人の役には「肌の色が濃すぎる」、アフリカ系の役には「肌の色が薄すぎる」という理由で、なかなか仕事が決まらなかったことなどが記されている。
そんなメーガン妃は動画の中で、自身は一見するとどのような人種の親なのかが分かりづらいため、妃の素性を知らない人達は本人を前にして平気でアフリカ系の人々を罵るジョークを放ったり、母ドリアさんのことを“Nワード”(nigger-黒人に対する軽蔑的な呼び方を表す単語)で呼んだりすることがあったという。“I won’t stand for racism.”(人種差別反対)と書かれた白いTシャツ姿で自身の体験を語るメーガン妃は、オハイオ州にいた自身の母方の祖父が日常的に受けていた人種差別にも言及、オハイオ州からカリフォルニア州へ移動中、スーパーで食料を調達する際は正面ではなく裏口からしか入店が許されなかったことなどを赤裸々に語っている。