アメリカのモータースポーツ界各シリーズが黒人男性死亡事件と全米に広がった暴動に悲しみの声明

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2020年06月03日 13:41  AUTOSPORT web

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2019年インディ500のスタート前の様子
アメリカ合衆国ミネソタ州で、警察官に首をおさえつけられ亡くなったジョージ・フロイドさんの死亡事件、そしてそれに端を発し全米に広がった抗議デモ、さらに一部が暴動と化している状況に対し、NASCAR、インディカーなど、アメリカのモータースポーツ界から相次いで声明が出された。

 現在全米に広がっている抗議デモは、一部が暴動と化し略奪なども行われている状況だが、これに対し、まず6月1日にアメリカで高い人気を誇るNASCARから声明が出された。NASCARからの声明は下記のとおりだ。

「他の多くの人たち同様、NASCARファミリーはここ数週間に我が国全体で起きた非常に困難な出来事に対し、傷つけられ、怒りを感じている。我々が国家として自らを癒やし、前に進むためには、すべての人々がもっと周囲の声に耳をかたむけ、人種差別や憎しみ、無意味な暴力、命を失うことに対し団結しなければならない。我々はみな、物事を前向きに変化させるための責任を負わなければならない」

「我々のスポーツは長年に渡って進歩を遂げてきたが、まだなさねばならないことは数多くあり、我が国に依然として残っている人種の壁を乗り越えるための責務を果たすことを受け入れる。我々はより良い行動をとり、平等と融和を推進する取り組みを継続し、それが揺らぐことは決してない」

 また、これに続きNTTインディカーシリーズと、インディアナポリス・モータースピードウェイは6月2日付けで同様の声明を発表した。

「インディカーとインディアナポリス・モータースピードウェイは、ここ数週間に我が国で起きた悲劇的な事件と、暴力に深く悲しんでいる。影響を受けたすべての人々、特にジョージ・フロイドさんの家族や友人たちにこの思いは向けられている」

「国としてなすべきことは数多くある。そして我々が携わるこの業界は、障壁を打ち破り、より包括的で思いやりある社会に貢献するために、さらに進歩が必要だと感じている。今こそ他者の声に耳をかたむけ、学び、反省し、平和的に立ち上がり、人種差別と偏見に立ち向かうときだ」

「この困難で悲しいときが去り、我々のスポーツの世界と国全体が前向きな変化を起こし、永遠に続く架け橋をかけるための強い決意が生まれることこそが、我々の切なる願いだ」

 これらの声明に対し、IMSAもNASCARの声明をSNSでシェアするかたちで反応した。またアメリカ中でNFLやNBA、MLBなど数多くの団体が声明を発表したり、SNSのアイコンを黒くするなど、大きな反応を示している。

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