ヤクルト・西浦直亨が「しっかりアピール」弾! 開幕スタメンへ「集中」

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2020年06月03日 18:42  ベースボールキング

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中日との練習試合の3回、左越えに本塁打を放つヤクルト・西浦=神宮
◆ 先発候補・スアレスは4回6安打2失点

 ヤクルトは3日、神宮球場で中日との練習試合に臨み、3−5で敗れた。先発はローテーションの一角を狙うスアレス。4回を投げて6安打2失点という内容だった。

 「低めに投げたいという意識もあって、とにかくアウトを取りたいという考え方で投げた」というスアレスは、「体のバランスや上から投げるという意識があった。今日はそこまで満足していない」と振り返り、次回以降の登板については「三振を取りにいくより、攻撃的に打者を打ち取れるピッチングをしたい」と意気込んだ。


◆ 西浦が4安打の猛アピール

 一方の打線はこの日、青木や坂口といったベテランがスタメンから外れ、二塁にも山田ではなくルーキーの長岡が入る若手主体のメンバー構成。その中で躍動したのが、「3番・ショート」で出場した西浦直亨だ。

 この日は4打数4安打1打点という結果を残し、先頭打者として迎えた3回には、無人のレフトスタンドに高々と放物線を描く本塁打。西浦は自身の活躍を振り返り「しっかり自分のスイングができた」と手ごたえを口にした。

 開幕スタメンに向けアピールしたい29歳。今季からは同じ内野のポジションに、新外国人のエスコバーが加入。し烈なレギュラー争いを制するため、「自分の立場的にしっかりアピールして、開幕のポジションを取りにいかないといけない。1打席1打席、集中してやりたい」と力を込めた。

 「とにかく良い準備をして、チームの勝利に貢献できるように」と話す背番号「3」。昨季は下半身のコンディション不良や、7月17日の巨人戦(神宮)で走者と接触して左肘を骨折するなど、44試合の出場に終わった。悔しさを味わっただけに、残りの練習試合でしっかりアピールし、開幕スタメンを勝ち取りたい。

 14年にはプロ野球史上初となる開幕戦・プロ初打席初球本塁打を放った「持っている男」。開幕からも当面は無観客試合で行われることが決定しているが、西浦のバットが再びファンの胸を熱くしてくれることに期待したい。


取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)
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