海外ブランドは「S」なのか「M」なのか……買い物狂い、メルカリの「サイズ表記」問題に切り込む!

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2020年06月04日 00:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 「マリハ」のワンピース。それは私の憧れ……。去年の夏、雑誌で「この夏はちょっと奮発してマリハのワンピースを買いました♪」というコメントとともに、おしゃれなマダムの写真が載っていたんですよ。マリハは、「女性が装うときのときめきを形に」という想いから生まれた「花鳥風月」をテーマにしたジュエリー&ウェアブランド。誌面には、避暑地で大きな帽子を被り、マリハのワンピースを着ているマダムの姿が。ああ、こんなふうな40代になりたい!!

 そのとき、私は「マリハのワンピース欲しい、フンガー!」となって一生懸命ネットで調べました。しかし、時は8月。マリハのワンピースはどこも完売していて手に入らなかったのです。あれから時は流れ……。

 ある日、いつものようにだらだらしながらYouTube動画を見ていたら、ピコンと携帯に通知が入りました。

「ご予約の商品が届きました」

 ん……? 予約の商品……? はて。まったく身に覚えがないんだが。それはZOZOTOWNからの通知。何か買ったっけ? と思い、見に行くと……それは「マリハのワンピース」でした。

 ああ、そうだった! 3月くらいにマリハのワンピースを偶然見つけて、予約したんだった!

 私が予約したのは「草原の虹のドレス」というもの。黒とラベンダーの二色があり、散々迷った末にラベンダーのほうをチョイスしたのです、が……。商品ページを見に行ってみると、黒のほうは完売していましたが、ラベンダーのほうはまだ購入可能になっていました。その瞬間、「私、もしかしてチョイスミスった!?」と急に怖くなりました。黒が完売、と聞くと、とたんに黒のほうがよく思えてくるから不思議です……。なんだか急に黒のほうが欲しかったような気持ちになり、私は「草原の虹のドレス・ブラック」を求めて、いろんなサイトを見に行きました。しかし、完売、完売、完売、完売の嵐!! そんな〜〜!!

 洋服ジプシーがたどり着く、最後の聖地、フリマアプリ。私はついにフリマアプリへと足を踏み入れました。ごくりと、唾を飲み込み「草原の虹のドレス」で検索をかけてみました。すると……あった!!

 去年のものにはなるのですが、着用回数1回の美品を発見! Mサイズと書かれています。うーん、Mサイズねえ……それなら38かな?

 しかし、フリマアプリで何度も失敗している私は「即決はしてはいけない」ということを学んでいました。焦って買っていいことなし。商品を購入するときは、サイズ感をしっかり確かめ、色合いなどをしっかり確認し(この間、ホワイトだと思って購入したTシャツは薄ピンク色でした)、着用回数だけで判断せず、シミや穴などがないか聞かなければならないのである!

 まずは、ほかの商品も見てみることに。すると、36サイズの商品を「M」と表記している人もいれば、38サイズを「S」と表記している人もいることがわかりました。これですよ、これ!

 出品者が「Mサイズ」のカテゴリーに入れていたからといって、目当ての38サイズかどうかはわからないのです。とくにインポート商品は本当に注意が必要です! 海外ではSサイズだけど、日本ではLサイズくらいの着用感、というのはよくある話です! 出品物もMサイズのほうが売れやすいので、実際のサイズが「S」でも「Mくらいの着用感だよな」と出品者さんが独自の判断で「M」のカテゴリーに入れることはよくあることなのです。

 ああ……聞きたい。このブラックのワンピースが38サイズか聞きたい……でも。私は唸りました。コメント欄に「こちらのワンピースは38サイズですか?」と聞くことは簡単です。しかし、その行為はほかの人たちを刺激する行為でもあるのです。私のコメントは、「いいね」をしているほかの人たちにも届きます。すると、「はい、38サイズですよ!」と出品者さんが答えた瞬間に買われてしまうこともあるのです。それはなんとしても避けたい……。

 迷った揚げ句、私はブラックのワンピース以外の出品物にコメントを残すことにしました。その出品者さんが出していた商品をじっくりと見て、これなら買ってもいいかも、と思った商品に質問してみることにしたのです。

「こちらとマリハのワンピースの購入を検討しているのですが、マリハのワンピースのサイズは38でしょうか?」

 すると、すぐに返事が返ってきました。ワンピースは私が欲しい38サイズ! その瞬間、「一刻もはやく購入したい欲」がむくむくと沸いてきました。フリマアプリを眺めていると、出品者さんが出されている価格のちょい下くらいでマリハのワンピースが売れています。ハイシーズンになったら、あっという間に売れてしまうでしょう。いや、オシャレな人ならもう夏物のワンピースのチェックに入っているかもしれない……!

 普段の私なら、きっとポチっていました。絶対ポチっていました。でも、明日まで待てばラベンダーの同じ形のワンピースが届くのです。それを着てみて、サイズ感を確かめてから買うべきじゃない……?

 「どうせ入るからいいよ!」と何度も何度も悪魔が囁きましたが、「まったく伸びない綿素材」「胸の部分が苦しい」というほかサイトの商品レビューを穴があくほど眺め、ぐっとこらえました。

 明日になれば……! 明日になれば買えばいいんだから……!

 それまでマリハのブラックワンピースが残っていることを天に祈り、私は眠りについたのです……。

 翌日。マリハのワンピースが家に届きました。おおはしゃぎで鏡の前で着ると……、

「…………」

 鏡の前には、ピッチピチのワンピース姿のでかい豚が立っていました。きつい。胸がパツパツ。二の腕もムチムチ。というか、私が着ると、すごく強い人みたいに見えるのはなぜ……?

 そう、マリハのワンピースは私には壊滅的に似合わなかったのです……。昨日フリマアプリで購入していたらと思うと、ゾッとします。あたしゃ2万6,500円を捨てるところだったよ……。安く、希少な商品が手に入るフリマアプリですが、そのお祭り騒ぎ(自分の中のテンション)に釣られて高額商品もポンと買ってしまうのが怖いところです。皆さんも、フリマアプリの魔物にとらわれぬよう、気を付けてくださいね……。

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