室井佑月「穿ちすぎだろうか」

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2020年06月04日 07:00  AERA dot.

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写真室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中
 作家の室井佑月氏は賭け麻雀による黒川弘務・前東京高検検事長の処分について「うやむやにしてはいけない」と警告する。

【この記事のイラストはこちら】

*  *  *
 5月25日の共同通信の記事によれば、「賭けマージャンで辞職した黒川弘務前東京高検検事長(63)の処分を巡り、事実関係を調査し、首相官邸に報告した法務省は、国家公務員法に基づく懲戒が相当と判断していたが、官邸が懲戒にはしないと結論付け、法務省の内規に基づく『訓告』となったことが24日、分かった」

 黒川氏の処分の仕方を官邸が決めたのか。ふうん。

 黒川氏は安倍政権の守護神と呼ばれていた。なので、検察庁法改正案をむりくり通して、彼の定年延長を正当化しようとしたことが問題だったわけである。

 それについて、安倍首相と森雅子法相は、「誤解してる」とかなんとかいっていたけど、今回の黒川賭け麻雀辞任騒動でも、検察へは官邸の意向が多分に入った。いいや、もっとはっきりいうならば、独立していなきゃならない検察はすでに官邸の下に置かれてる、ということなのではないか。

 共同の記事には、黒川氏の処分に関して、安倍首相、森法相、法務・検察関係者が発言した、それぞれの内容が載っていた。

 長くなるのでその発言については省くが、安倍首相は、検事総長が決めたといっている。森法相は、内閣と話し合って決めたといっている。でもって、法務・検察関係者は、官邸の判断で訓告になったといっている。

 このことをうやむやにしてはいけない。誰が嘘(うそ)をついているかはっきりさせなくてはいけない(誰が嘘をついているのかは明らかだけど)。でないと、先に述べた政治権力と検察の不適切な関係を正せない。

 そもそも、安倍首相や森法相は黒川氏の定年延長を、野党の議員からなぜなのかと問われると、「余人をもって代え難い」とかなんとかいっていた。それほどひいきしていた男の身体検査はしていなかったのか。

 黒川氏の賭け麻雀は、コロナの時期からはじまったわけではない。記事によると約3年前から続いていたとか。

 あたしは今回の騒動に対し、頭の中に疑問符がいっぱいついてしまうのだ。

 検察庁法改正案に反対する世論の声が高まり、安倍首相は強行採決を断念した。世の中の人々は、安倍首相が検察人事に手を突っ込み、自分たちの傀儡(かいらい)を長に据えたいという思惑を感じ取り、そこまでやるかと声をあげたのだ。

 すると、安倍首相が推していた黒川氏の賭け麻雀がスクープされ、黒川氏が辞任することになった。

 黒川氏が表舞台から消え、ほら、もめ事はなくなった、とでもいいたいかのようだ。

 しかし、騙(だま)されてはいけない。黒川氏の辞任で今回の騒動に対し留飲を下げるのは違う。黒川氏は、あの人がもっとやりたい放題にしたいがための駒の一つだったにすぎない。

 黒川氏の処分が訓告だけで、それを官邸が決めたのであれば、退職金は余計なことを言わせないための口止め料にさえ感じる。穿ちすぎだろうか。

※週刊朝日  2020年6月12日号

このニュースに関するつぶやき

  • 謝って済む問題じゃないよな?パヨ�ܥ����äȤ����� 室井佑月の事務所が日の丸マスク騒動で御詫び状を送付、メーカー社長も声明「3か月以上に渡り業務に支障出た」 | KSL-Live! https://ksl-live.com/blog32638
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  • 日の丸マスクの件ですが、やはり室井佑月がデマを拡散して誹謗中傷していた模様。完全に名誉毀損や業務妨害ですよ。真面目な人が損をする社会を許すな! https://bit.ly/3766Tbm
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