メルセデスF1のシートを狙うラッセル「彼らは理由なくドライバー育成をしているわけではない」

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2020年06月04日 10:31  AUTOSPORT web

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2020年F1プレシーズンテストでのラッセル
ウイリアムズF1のジョージ・ラッセルは、近年はトップチームが若手の才能に賭ける傾向にあり、それは次のレベルへとステップアップするためのチャンスが、彼自身にも巡ってくる予兆ではないかと期待している。

 2019年に21歳のシャルル・ルクレールを起用したフェラーリは、2020年末に去るセバスチャン・ベッテルの後任として、現在25歳のカルロス・サインツJr.を迎え入れることを発表した。
 2021年のルクレールとサインツJr.のコンビは、フェラーリにおいては1968年以来最年少のラインアップとなる。

 レッドブル・レーシングのラインアップも、22歳のマックス・フェルスタッペンと24歳のアレクサンダー・アルボンという組み合わせであり、フェラーリ同様に若いエネルギーに満ち溢れている。

 メルセデス傘下のドライバーであるラッセルは、当然ながら、メルセデスも他のトップチームが若いドライバーを採用しつつある傾向に倣うことに期待している。

「メルセデスは、理由なくジュニアプログラムを運営しているわけではない。レッドブルとフェラーリと同じだ」」とラッセルは『Sky F1』に語った。

「全体的な目標は、ドライバーを育成してメインのシートに据えることにある」

 ラッセルは、安定性を保つことがチームにとって利点になることも理解している。メルセデスは、2016年末でニコ・ロズベルグが引退した際にその後任としてバルテリ・ボッタスを迎えたが、2014年に世界選手権タイトル獲得への快進撃を始めて以来、その一度しかドライバー変更を行っていない。

「当然だけどタイミングも重要だと思う」とラッセルは付け加えた。

「F1には1チームあたり2シートしかない。メルセデスではもちろんルイス(・ハミルトン)が素晴らしい仕事をしていて、バルテリもいる。この優秀なペアで、この数年、タイトルを獲得してきたんだ」

「『なぜ変える必要がある?』と言う人たちもいる。一方でフェラーリのカルロスとシャルルに目を向ければ、彼らが今後4年から6年にわたってペアを組む可能性は高い」

「マクラーレンのダニエル(・リカルド)とランド(・ノリス)や、レッドブルのアレックスとマックスも同様だ。どのような業界やビジネスでも、そうした安定性は本当に重要なことだ」

「過去のF1を振り返ってみれば、フェラーリには(ミハエル・)シューマッハーと(ルーベンス・)バリチェロがいて、そのペアが長く続いたことがとても役に立ったと思う。チームが将来を見据えようとしているのは素晴らしいことだ。次に何が起きるかに、目を向けていよう」

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