東方神起はオンラインでも“パフォーマンスの皇帝”だった 『TVXQ! – Beyond the T』での挑戦を振り返る

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2020年06月04日 18:02  リアルサウンド

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写真東方神起
東方神起

 東方神起が、また新たな扉を開けた。5月24日、「Beyond LIVE」の一環として、『TVXQ! – Beyond the T』と題した自身初となるオンラインライブを行ったのだ。


参考:東方神起 チャンミン=MAXの“今”が込められたソロ作『Chocolate』 表現力とパワフルさ兼ね備えた魅力


 「Beyond LIVE」とは、彼らが所属するSM ENTERTAINMENTがNAVER「V LIVE」と立ち上げたコンサートプログラム。3DやAR(拡張現実)など、最新技術を取り入れてリアルのステージとはまた異なる演出でライブパフォーマンスを盛り上げる。リアルタイムで世界129カ国最大60億人とつながることが可能で、ライブチャットでアーティストと直接コミュニケーションも取れるという。


 さらに専用グッズ、公式ペンライトの販売もあり、ライブ会場さながらの興奮を、好きな場所からアクセスすることができる画期的な取り組みだ。初日の4月26日より、SuperM、WayV、NCT DREAM、NCT 127と続き、満を持して東方神起の登場となった。


 東方神起のライブで見られる、好きな景色がある。それは開演前から広がる会場を埋め尽くす赤いペンライトの光。通称「レッドオーシャン」だ。“オンラインコンサートでは難しいのでは?“と思いきや、画面には抽選で選ばれた200名のファンの映像がスクリーンいっぱいに映し出されていた。


 赤いペンライトに加えて、これまでの作品やグッズを背後に飾った賑やかな画面がずらりと並ぶ景色は、これまで見てきたレッドオーシャンの光一つひとつに、これだけの愛情が詰まっていたことを再認識させられるものだった。


 そんなオープニングからグッとくる光景を目の当たりにして、胸が熱くなっているところにVCRが映し出される。まるでファンが照らす真っ赤な光に満たされたような部屋で目を覚ます東方神起の2人。“時は来た“と言わんばかりに立ち上がる姿に、新たな形のライブに挑む彼らの意気込みを感じる。どんなパフォーマンスを見せてくれるのかと気持ちが高まってきたところに、ステージの映像と切り替わった。


 白×黒のタキシード姿で登場し、「呪文 – MIROTIC-」を披露する2人。まず、その独自のカメラワークに度肝を抜かれた。ライブ会場とはまた異なる至近距離で、彼らの一挙手一投足を追っていく。ユンホの絞られた美しい身体の動きは遠目で見るよりもさらにキレを感じ、チャンミンの気持ちよく伸びる歌声を支えている喉の震えまで確認できる。激しい振りに揺れる髪、次第ににじみ出してくる汗、狙いすましたようなまなざし……少し手を伸ばせば触れられそうな距離感は、オンラインコンサートならではの醍醐味だ。


 続く、「運命 (The Chance of Love)」では歌詞の表示さえも、ライブを盛り上げる演出として登場。ファンの掛け声も、タイムラグを感じることなく聴こえてくる。それは先ほど確認したファンたちの声でもあり、また同時にあの笑顔の先に何万人というファンがいることも実感する。これまでのステージでは見えなかったものを、見えるようにしていく。「Beyond LIVE」の持つ可能性の広がりを感じずにいられない。


 MCに入ると、「本当に久しぶりですね」と韓国語で話す彼らの言葉が即時に選択した言語に翻訳されるサービスも。ユンホとチャンミンも世界中のファンに向けて、日本語、中国語、英語、タイ語……と様々な言語で挨拶をする姿が印象的だった。リアルタイムで流れるコメントの速さにも驚く2人。NCT 127のライブではユンホがライブチャットにゲスト参加するなど、他のグループのライブを見ていたが、実際にやるのは手探りな部分も多いようだ。


 「パフォーマンスの皇帝」と称される彼らが、また「挑戦者」となる新たなフィールド。そんなシチュエーションに、こちらも胸が高鳴る。映像やスモークと連動して魅せていく「Before U Go」、MVの世界観を切り取ったような雨の街並みを映し出した「Truth」と、次々にオリジナリティ溢れる表現に挑戦。床面もビジョンになっており、真上からのアングルも、足もとに広がる雨の波紋を確認することができて面白い。


 また赤×黒の衣装に着替え、日本語歌詞で披露された「ANDROID」「Trigger」は日本デビュー15周年イベントの見送りを受け、ファンへのサプライズプレゼントだ。ユンホの掛け声も「行くぜ」「みんな一緒に」と日本語で、より情熱的に響いた。直後のMCでは、そんなユンホの乱れた前髪をさり気なく直すチャンミンの姿も。


 研ぎ澄まされたパフォーマンスと、こうしたほのぼのとする2人のやりとり。そのギャップに悶えたファンが続出。オンラインでつながっていると、東方神起に魅了される人が世界中にいるのだとより強く思える。遠く離れていても、同じものを愛でる人がこれだけいるというのは、間違いなく希望だ。


 ビデオチャットでつなぐINTERACTIVE Q&Aでは、アメリカのファンから「東方神起といえばどういう風に思われたいか」という質問が飛び出したときも、「自分たちの価値観を共有できる人」と答えたユンホ。チャンミンも「ファンのみなさんに良い印象を与えられるようにユンホさんと常にベストを尽くすのみ」と加えた。より良いものを発信していこうと自己研鑽し続ける人、そんな価値観を共有する仲間、その心意気に共感したファンが集って、彼らの長い活躍が実現できているのだ。


 後半は、さらに東方神起×最新技術で、ファンを魅了していく。巨大なクジラが空間を泳ぐ「明日は来るから」、マルチビュー機能で全身・アップ・全景・サイドを同時に映し出した、それぞれのソロ曲「FOLLOW」(U-Know=ユンホ)、「Chocolate」(MAX=チャンミン)。NCT DREAMのジェノ、ジェミン、チソンも参加したINTERACTIVE CHALLENGEでは、おなじみの「We are 」「T!」で心を1つに。そのまま「Always With You」をファンたちが微笑む映像を前に歌う。そして、「Dream」ではカメラと共にステージを降りて舞台裏も披露するなど、驚きの演出が続く。


 そしてクライマックスの「MAXIMUM」「Why? (Keep Your Head Down)」「Rising Sun」は、オリエンタルな雰囲気を醸し出すモチーフが浮かんだり、リアルな炎やヘリコプターが飛び出したりと、彼らのダイナミックなダンスを引き立てる。非現実的で幻想的な風景に、彼らのパフォーマンスもより神がかっていく。


「短い時間でしたが、皆さんと楽しむことができてすごく嬉しかったです。会えない時間が長くならないようにお祈りしたいと思います」(ユンホ)


「大変な時期ですが、先ほど歌ったように必ず明日は来るから、健康に気を付けて、みんなで一緒に乗り切りましょうね。皆さんにまた会える日を心待ちにしています」(チャンミン)


 そんな温かなコメントで締めくくられた初のオンラインコンサート。世界中のファンと共有する時間は、まさに新感覚だった。なかなか会場に足を運ぶことが難しい方や人気のチケットが手に入らない場合にも、こうして彼らのライブを楽しむことができるのは嬉しい限り。オンラインにはオンラインの、そしてオフラインにはオフラインにしかできないものがある。今後、東方神起のライブはオンラインとオフライン、どちらも“ならでは“の魅力に溢れるものに進化していくのではないかと期待してやまない。(佐藤結衣)


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  • 東洋のマイケル・ジャクソン三浦大知のダンスと歌のほうがアメージング
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