次期iPad Proは5Gに対応? iPad AirはUSB-Cポート対応&黒いApple Pencilも登場か

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2020年06月06日 07:01  リアルサウンド

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Apple公式サイトのiPad Pro概要ページより

 コロナ禍が世界中で深刻化した今年3月、Appleは新しいiPad Proをリリースして世間を驚かせた。そして、コロナ禍が一部で和らいできた現在、早くも次期iPad Proに関するリーク情報が拡散した。あの薄型モデルやアクセサリに関する新情報も明らかになった。


(参考:iPhone 12、新たなデザインがリーク 5G対応のため“SIMスロット周辺”の設計変更か?


・次期iPad Proは5G対応でミニLED採用
 テック系メディア『The Verge』は3日、次期iPad Proに関するリーク情報をまとめた記事を公開した。この記事では、Apple製品に関するリーカーのひとりであるツイッターアカウント「有没有搞措」のツイートが引用されている。このリーカーはiPhone SE 2020のカラーバリエーションをリークしたことで知明度が上がったのだが、引用されたツイートによると、次期iPad ProにはQualcommのSnapdragon X55 5Gモデムが実装されるので、sub6とミリ波の両方の5G帯域に対応する、というのだ。


 また次期iPad ProにはiPhone 12シリーズに搭載されると噂されているA14Xチップが搭載されるようだ。さらに、ディスプレイにはミニLEDが採用される。ミニLEDとは、iPhone X以降に採用された有機ELを凌駕する性能をもつ次世代ディスプレイ素材だ。ミニLEDを使えば、有機ELと同等以上の色表現が可能なうえに、より薄くて軽い設計も実現できるようになる。


 次期iPad Proのリリース時期については、2021年第1四半期から2021年第2四半期のあいだ、とされている。この予想は、Apple製品に関する著名アナリストMing-Chi Kuo氏がミニLEDの製造開始時期として予想した「2020年第3四半期から2021年第1四半期のあいだ」と整合する。こうした整合も考慮すると、次期iPad Proは2021年前半に登場する可能性が高いだろう。


・次期iPad Airは今年後半登場か
 テック系メディア『tom’s guide』は4日、次期iPad Airの新情報について報じた。Ming-Chi Kuo氏の予想によると、同製品は2020年後半にリリースされる、とのこと。もっとも、新型iPhoneの発表をメインイベントとする毎年9月開催の発表会とは別日程で発表されるようだ。3月に発表された新しいiPad Proのようにイベントを開催しないという可能性も少なからずあるだろう。


 次期iPad Airの価格は、499ドル(約54,000円)前後と見られている。この価格は、エントリーモデルに相当するiPadとハイエンドモデルであるiPad Proにあいだに位置するミドルレンジモデルというiPad Airシリーズの特徴から見て妥当なものだろう。


 次期iPad Airの予想仕様でもっとも注目されるのが、Lightningポートの廃止とUSB-Cポートの採用だ。USB-Cポートの採用により、拡張性に関してはiPadよりiPad Proに近くなる。また、新しいiPad Proと同時リリースされたMagic Keyboardにも対応する。


 次期iPad AirではFace IDが廃止され、代わってディスプレイ内蔵型Touch IDが採用されるかも知れない、という予想もある。Face IDに関しては、コロナ禍により外出時にマスクが欠かせなくなったことで、期せずしてその不便さが露呈した。ディスプレイ内蔵型Touch IDが実装されれば、ディスプレイの広い専有面積とTouch IDの利便性が両立できるだろう。


・黒いApple Pencilは次期iPad Proと同時リリース?
 Apple製品専門ニュースメディア『MacRumors』は2日、Apple Pencilに関するリーク情報を報じた。iPadのアクセサリとしてお馴染みとなった同製品に、黒いカラーバリエーションのバージョンが追加されるというのだ。現在、同製品のカラーバリエーションは白のみとなっている。


 黒いApple Pencilのリリース時期について、MacRumorsの記事は今年ではないだろうと述べている。今年でないとすると、前述した来年の次期iPad Proと同時リリースが有力だろう。


 現在、第2世代までリリースされているApple Pencilにカラーバリエーションが導入される可能性は、多くのApple製品でカラーバリエーションがあることを考えると非常に高いと言える。もっとも、新しいiPad Proにはシルバーとスペースグレイの2色が用意されていることを考慮すれば、Apple Pencilのカラーバリエーションはホワイト系の色とブラック系の色の2色にとどまるだろう。


 以上のようにiPadシリーズとそのアクセサリに関して、今後も着実に進化するようだ。数ヶ月前にはApple傘下の中国工場が操業停止したり、Apple Storeが閉鎖したりして、同社の業績は危ぶまれていた。しかし、今年前半にリリースしたiPad ProやiPhone SE 2020を加えて、今年後半にiPhone 12シリーズとiPad Airをリリースすれば、結果的に同社の業績は記録破りのものになるかも知れない。


(吉本幸記)


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