東武鉄道「SL大樹」でオンライン乗車体験 - アテンダントと会話も

東武鉄道は、鬼怒川線下今市〜鬼怒川温泉間を走る「SL大樹」に乗車した気分が味わえるオンライン配信を6月20日に実施すると発表した。

「SL大樹」は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、4月11日から運休を継続しており、運転再開は7月になる見込み。そこで、この時期しか見られない沿線の花や新緑などの風景を遠隔でファンに見てもらい、運転再開に向けた期待感を創出しようと、オンライン配信を決めた。

配信にはウェブ会議システム「Zoom」を使い、抽選で選んだ参加者をSL観光アテンダントがもてなす。下今市駅ホーム、鬼怒川温泉駅ホーム、「SL大樹」車内、転車台広場の4カ所から配信を行うため、参加者はSLがホームに入線してくる場面から映像を視聴できるほか、車窓からの風景やSL観光アテンダントとの会話など、リアルな臨場感が味わえるという。

配信は下今市駅13時0分発「SL大樹5号」、鬼怒川温泉駅15時37分発「SL大樹6号」にて、各回1時間程度行う。定員は各回45人で、参加費は無料。参加希望者は6月11日正午までに「Zoom」アカウント名を書き添え、メールで申し込む必要がある。

「Zoom」配信と同時刻に、「SL大樹」公式Facebookでもライブ配信(申込み不要、人数制限なし)を実施。SL観光アテンダントとの会話などはできないが、入線風景や車内の様子、車窓の風景などは「Zoom」の配信と同じように楽しめる。普段は見ることのできない運転台からの前面展望映像や、鬼怒川温泉駅転車台での車掌車から見た風景も配信するという。（佐々木康弘）