コロナ禍で「4年間の不倫生活」に終止符……「セックスが合う彼氏」を断捨離した女性の告白

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2020年06月07日 19:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

 新型コロナウイルスの影響により日常生活が劇的に変わってしまった。筆者が特に強く感じた変化は「娯楽が奪われた」ことだ。

 ライブなどのイベントは軒並み自粛、居酒屋で恋人や仲間と酒を楽しむことはもちろん、カフェでお茶をすることすらままならなくなった。現在は非常事態宣言が全面解除となったが、いまだに不自由な生活を強いられている。

 今回話を聞かせていただいた彩音さん(仮名)も、「婚外恋愛」という娯楽を奪われた一人である。しかし、それを「よかった」と捉えているそうだ。

「不謹慎かもしれませんが、今回の自粛生活は私にとって本当に良い機会でした。家族と向き合うきっかけになりましたし、4年間の不倫生活にようやく終止符が打てましたから」

 彩音さんは、3年前に知人からの紹介で今のご主人と知り合い、半年の交際を経て結婚した。

「年齢が年齢だったので、当時『次に付き合う人とは結婚する』と決めていました。夫は私より4歳年下ですが、ちょうど私と同じ気持ちだったそうです。価値観が合うところもポイントが高かったですよ。例えば、インドアなところとか、食にあまり興味がないところとか……お互いミスチルが好きなのでライブに一緒に行けるところも良いですね。お互いファンクラブに入っているので、今でも足を運んでいますよ」

 そんな相性は抜群な二人であったが、セックスだけは合わなかった。もともと性欲の薄い彩音さんは、ご主人の頻繁に求めてくるところが苦痛だったのだ。

 そして彩音さんは、誰にも打ち明けていない秘密を教えてくれた。

「夫と付き合う前から付き合っている人がいました。前の会社で知り合った同僚で、彼とは4年間関係を続けていました」

 彩音さんより少し年上の「彼」とは、社内サークルで仲良くなったという。

「彼は、とにかく一緒にいて楽しい人でした。ノリが良くて楽しくお酒を飲む人で……当時、彼には恋人がいたけれどお構いなしに体の関係を持ちました。奪うつもりだったので」

 しかし彼は当時交際していた恋人と結婚してしまう。

「その後も何だかズルズルと体の関係を持ち続けていました。彼との時間は『セックス半分、おしゃべり半分』っていう感じで。ラブホテルでお酒飲みながら他愛のない話をする時間がすごく楽しくて……でもこれじゃダメだと思って夫と結婚したんですけど、結局、彼とも離れられないまま関係を続けていました」

 彼とご主人のセックスは「真逆」だと彩音さんは打ち明けてくれた。

「彼のセックスには余裕があるんです。きっと彼にとって私はセフレ感覚なんですよね、だから余裕がある。夫のセックスは濃いんです……年が離れているので『頑張らないと』っていう気持ちがあるんでしょう。『そんなに頑張らなくてもいいよ』って言いたいんですけど、私を大切に思ってくれているからこそなので、何も言えないじゃないですか。逆に『ありがとう』って思わないと」

 月に一度か二度の彼との「娯楽」も、コロナ禍の自粛によって奪われた。空いた時間で、家のものをあれこれ断捨離するようになったというが、その一つが彼の存在だったそうだ。

「お互いの会社でテレワークが導入されて、自由な時間がなくなってしまいました。夫も同じように、終日自宅にいますので、お互い自宅で真面目に仕事をしています。そんな状況下で、あらためて、彼のいない生活を考えるようになりましたね……彼との楽しいセックスとおしゃべりの時間がなくなっても、私、生きていけるんだなあって」

 今の彩音さんは、ご主人と二人きりの生活をなるべく楽しくするように努力しているという。

「二人で家飲みとか、カフェっぽいランチを作ったりとか、ミスチルのライブ映像を見たりとか……あれこれ楽しんでいますよ。この前は、夫がチューリップを買ってきてくれました。花を買ってきてくれたことなんて今までなかったからうれしかったです。1日一回、連絡を取り合っていた彼とは、もう2週間連絡していません」

 あらためて、ご主人と向き合う機会を持った彩音さんだが、やはり「夫とのセックスはいまだに苦手」だという。しかし「お互いに気持ちいいところを探っていきたい」と、前向きな発言をしていた。

この異常事態は、彩音さんにとって必要なものは何かに気付ける機会になったのだろう。自粛明け、婚外恋愛相手の関係が激変するという人は多いのかもしれない。
(文・イラスト/いしいのりえ)

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