DeNA・ラミレス監督も新打線に手応え 引き続き「新たな形」の模索も…

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2020年06月07日 19:10  ベースボールキング

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ベースボールキング

DeNAのオースティン
◆ 練習試合初勝利!

 DeNAは7日、本拠地・横浜スタジアムで日本ハムと練習試合を戦い、4−0で快勝。ここ数戦で試している“新上位打線”がこの日も活発だった。


 まずは初回、トップバッターの梶谷隆幸が相手先発のニック・マルティネスに襲い掛かり、初球ヒッティングの安打と盗塁で無死二塁のチャンス。

 2番のネフタリ・ソトも四球を選んで出塁すると、つづくタイラー・オースティンは右飛も、この間に梶谷が三塁に進塁。二死となった後、5番に入るホセ・ロペスの適時打で幸先よく先制点を挙げた。


 その後は攻めあぐねる展開が続くも、再び試合を動かしたのも上位打線。

 6回、吉川光夫に対して先頭の梶谷がフルカウントから四球をもぎ取ると、つづくソトは142キロの速球をジャストミート。「スゴイ!感触よくとらえることができた」とご満悦の一撃で追加点を挙げれば、さらにオースティンも144キロのまっすぐを完ぺきにとらえ、左中間の照明塔付近まで飛ばす衝撃の一発。「ヤッター!1・2打席とタイミングが合っていなかったので、しっかりとアジャストできた」と、こちらも手ごたえを口にした。


 この日は新たに組んだ1〜3番のトリオがそろい踏みで大活躍。練習試合6試合目にして初めての勝利を掴んだ。

 前日も敗れはしたものの、初回の攻撃を振り返ってみると、先頭の梶谷が四球で出て、ソトの一発で先制。3回にも梶谷が二塁打でチャンスを作り、そこからオースティンが適時打と、新たな攻撃の流れができつつある。

 足も使えて長打もある梶谷が出て、外国人コンビで還していく。この形を理想形として、開幕後も続けていきたいところだろう。

 指揮官も、1番を任せている梶谷については、「スタンスがよくなっているので、スイングもよくなっている。引き付けて逆方向にも打てていることが結果につながっている」と好調の要因を分析。自慢の助っ人コンビの前を任せる存在として、大きな期待を寄せている。


◆ 「来週は逆」で…?

 機能している上位打線に目を細めた指揮官だったが、6月19日に向けて今後も“ベスト”な選択を考えていくというスタンスは変わらない。

 今季のDeNA打線の目玉となりそうな2番・3番については、「今週は2番・ソト、3番・オースティンで」と話しているように、「来週は逆でやってみて、ベストな形を考えていきたい」と、次戦での入れ替えも示唆。どんな反応が起こるのか、引き続き注視していく必要がありそうだ。

 ラミレス監督は「1番〜6番で多くの得点を生み出していく」ことを理想として掲げながらも、「ソトとオースティンはパワーがあるので、そこで80%くらいを叩き出してくれたら」と、両外国人にかける期待は大きい。

 そのためには、やはりトップバッターの出塁というのが不可欠。新たな1〜3番トリオで序盤に得点を稼ぎ、優位な形でゲームを進めていく。これが2020年のラミレスDeNAにおける理想の形になる。


取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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