WTCR:全6戦改訂版カレンダー対応の年間エントリー再受付。コロネル擁するComtoyouも体制発表

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2020年06月09日 12:51  AUTOSPORT web

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2020年はComtoyou Racingに復帰し、トム・コロネルの僚友となることが決まったナサニエル・ベルトン(左)
先日、2020年の改訂版カレンダーをアナウンスしたWTCR世界ツーリングカー・カップは、シーズン開幕が延期されている現状を受け年間エントリー申請の受付を今月後半から再開すると発表。それに先立ち、今季はアウディRS3 LMSを投入するComtoyou Racingが、トム・コロネルの僚友にナタナエル・ベルトンを起用するとアナウンスした。

 本来のスケジュールでは3月末日で年間登録申請の締め切り日となっていたWTCRだが、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックに対応してレース開催が長期にわたって見合わされる不確実な情勢により、多くのチームやドライバーは年間プログラムを確定することができないままでいた。

 この問題に関してFIAツーリングカー・コミッションの委員による投票の結果、欧州域内のみでの開催が決まった全6戦の2020年改訂版カレンダーに対応し「予定されている6戦のイベントスケジュールにおいて、シングルカー体制でのエントリー登録を許可する」との案が採択された。

 さらに既存チームにはルーキードライバー向けの追加エントリー申請も認められ、チャンピオンシップ対象外のレース・バイ・レース参戦が考慮される見込みだ。

「我々としても、当初からCOVID-19が及ぼした既存チームへの影響と、将来的なWTCR参戦チームに与えた困難を認識してきた」と語るのは、WTCRプロモーターのユーロスポーツ・イベント代表を務めるフランソワ・リベイロ。

「だからこそ、FIAとともに彼らを支援するため多くのコスト削減策を導入した。これら施策とヨーロッパ圏内限定のカレンダー、およびシリーズのマーケティングとプロモーションへの投資を削減しないという我々の誓いを組み合わせることで、昇格や参戦を検討してきた潜在的なチームやドライバーからの問い合わせが増えている」

「しかし既存チームに対する公平を期すため、シングルカー・エントリーの登録のみを提出することができ、これらの新規参加者は2020年のWTCRチーム・スタンディングスには参加できない」

「しかしドライバー自身はポイント獲得が可能とし、FIAのワールドタイトルを賭けてレースに挑むことが可能となる。また既存チームが追加エントリーを提出したい場合は、新人登録のステータスとなるルーキードライバーのみが対象となる」

 この決定に際し、FIAツーリングカー・コミッションの委員長を努めるアラン・ゴウは「こうした施策が導入されることを支持したい」とコメントした。

「WTCRの安定性を強化し、多くのコスト削減策を実施することで、シリーズ参戦への間口を広げるためにかなりの労力が費やされた」と続けたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権の運営責任者でもあるゴウ。

「この決定がシリーズ参戦登録の需要増に繋がり、エントリー申請再開に向けた動きが賢明な行動方針であることを示してくれることだろう」

 一方、こうしたアナウンスに先立つ格好で、シリーズに参戦するComtoyou Racingは、2018年まで同チームに所属したナタナエル・ベルトンの復帰をアナウンス。2台目のアウディRS3 LMSを託すことを決めた。

「アウディスポーツ、DHL、アウディ・フランスの助力とサポートを得て、こうしてWTCRにカムバックすることができて本当にうれしい」と、喜びを語ったフランス出身のベルトン。

「もちろん、シリーズ開催サーキットのトラックも、RS3 LMSのこともよく知っている。ゲームに戻るのにそれほど時間は掛からないだろう。Comtoyouのメンバーと再会できて本当にハッピーだ。ここには勝つためのすべてが揃っているからね」

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