ママ友LINEの“子ども自慢”にうんざり! 「かわいいでしょ」とタイムラインに写真連投、「スルーしづらい」と苦悩

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2020年06月14日 21:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 ネットではよく、子どものいない人が、子どもの写真入り年賀状や、子どもに関するSNS投稿について、「自慢をされているようで嫌だ」と吐露するシーンを見かける。一方、ママ友付き合いの中では、ともに子持ちであることから、そういった行為は「特に気にならない」人がほとんどなのではないかと思いきや、ママ友からの過剰な「自慢」に、困惑するケースがあるようだ。

LINEのタイムラインに連投、「いいね!」が欲しいママ

 留美子さん(仮名)は、都内にある幼稚園に3歳になる女児を通わせている。同じ園のママ友Sさんが、LINEのタイムライン投稿に反応を求めてくることが気に障るそうだ。

「Sさんの娘とうちの子は仲が良いので、個人的にもLINEでメッセージのやりとりをしています。Sさんは、まだ30代になったばかりで、ママ友グループの中では一番年下なのですが、LINEを使いこなしており、よくタイムラインに写真を投稿をしているんです。休みになると、車で観光地やテーマパークに行ったとか、Sさんと仲が良いという男友達と、Sさんの夫、娘の4人で出かけたとか。そういった写真が大量にアップされています」

 LINEのタイムラインは、Twitterやインスタグラム、Facebookと比べると、利用者は少ないように思えるが「ママ友とのグループチャットで、タイムラインの投稿が話題に上がることがある」と留美子さん。

「タイムラインの投稿は非表示にできるのですが、Sさんは幼稚園の夏まつりや、子どもたちも一緒にみんなでランチに出かけた写真などもアップするんです。それがグループチャットで話題になるため、気になって見てしまいます」

 Sさんはグループチャットで「タイムラインに載せたけど、この前の休みに〇〇に出かけたんだ」とアピールしてくるそうだ。

「『みんな見てるよね』とチェックされているようで、なんだかなぁと思ってしまいます。Sさんの投稿には、同じ園に通っているママ友以外からも、いつも『いいね!』が大量についています。正直、私は『いいね!』する心理がわからないので、同じ感覚のママさんと、『Sさんの投稿って、なんであんなに「いいね!」がつくの?』と話題にしたこともあるんです。どうやらSさんは、ママ友含め、みんなの投稿に全部『いいね!』をつけているらしく、そのお返しのような感じで、みんなSさんの投稿にも『いいね!』しているのではないかと。別のママ友が『Sさんの投稿はスルーしづらい』と漏らしていましたよ……」

 子どもの写真や遊んだ記録をタイムラインにアップすることが、イコール自慢というわけではないと思うと話す留美子さんだが、Sさんの場合、「自慢ポイント」をあらかじめ誇示して、周りにそれを認めさせようとしてくるのが面倒だと、ため息を吐く。

「Sさんは、娘の画像を上げると、必ず『かわいいでしょ?』という言葉を添えるんです。それに対して『将来が楽しみだね』や『すごい美人になりそう』っていうコメントがつくんですが、私は半分お世辞だと思いますよ。なかには『Sさんと娘さん似てるね』と言う人もいて、Sさんは大喜びしているみたい。Sさんは子ども自慢を通して、自分も褒めてもらいたい、女性として見られたいという気持ちが強いのかなって感じますね」

 都内にある認可保育園に、3歳になる息子を通わせている琴美さん(仮名)は、地域の支援センターが企画したイベントで知り合った、男児のママAさんとの付き合いに疲れているという。

「Aさんとは、ベビーマッサージのイベントで出会ったんです。同じくらいの月齢の子どもを持つ、同い年のママだったので意気投合しました。その時に知り合ったママたちとは、今も定期的に集まったり、子ども食堂や図書館で会ったりと、ご近所付き合いをしています。Aさんは、料理が趣味で面倒見がよいタイプ。よく『ご飯を食べにおいでよ』って家に誘ってくれるんです」

 しかし、Aさんの言葉の端々に、「ん?」と思うことが増えたと琴美さんは言う。

「Aさん夫婦は、有名大学を出ていて、一緒に観光関連の仕事をしているらしいのですが、Aさんがふと『よい遺伝子だと、子どもも優秀になる』と言ったことがあるんです。ほかにも、Aさんとは保活の情報交換をしていて、向こうは希望通りの園に入れたのですが、『うちの子は、保育園の中でも特に良い子で、保育士さんからいつも「かわいくて一番好き」って言われるの』と、自分の子どもがいかにすごいかという発言をよく口にしています」

 そんなAさんは、ママ友のグループチャットでも、浮いてしまっているそうだ。

「グループチャットで、息をするように『うちの子のほうが上』というニュアンスの発言をするんです。子どもだけでなく自分の自慢をすることもありますよ。以前、居酒屋で子連れ飲み会を企画したとき、Aさんが参加予定だったにもかかわらず、直前で『とっても大事なプロジェクトが入ったんです』と、さも自分は仕事ができるとアピールするようなメッセージとともに、欠席の連絡がきました。自己評価が高い人は、周りも自分のことを認めて当たり前という態度なので、付き合いづらいですね」

 琴美さんとAさんの息子は、保育園は別々だが、小学校は同じ学区なので同級生になる予定だという。

「Aさんの自慢グセは、どうも無意識の様子。グループチャットには、別の小学校に進学予定のママもいるんですが、意識的にAさんとあまり関わりならないようにしているようです。私は今後も付き合いが続くので憂鬱ですよ」

 そんな琴美さんは、Aさんが以前タイムラインに投稿したある内容に、どうしても納得できなかったという。

「Aさんは『プールではしゃいでいた息子を注意した年配女性に、「うちの子は悪くない」と反論して、言い争いになった』『息子は悪くないから、言い返した。子どもを守るのが親の役目』というようなことを書いていました。以前公園で、Aさんの息子がうちの子に、水をかけてきたことがあったんですが、『それくらい大丈夫でしょ』と言われたことを思い出しましたね。プールでどんな状況だったのか、詳しくはわからないものの、Aさんの息子は、相手が嫌がっていても面白がってちょっかいを出すタイプなので、周りに迷惑をかけていたんじゃないかと。それでも、Aさんはみんなから『あなたは悪くない』という同意が欲しいんだろうなって思いました。息子自慢はまだいいですけど、このままじゃモンペ化してしまいますよ」

 ママ友内で上に立ちたいという思惑も見え隠れしている子ども自慢。適度にスルーする能力を身につけるのが、一番の対処法かもしれないが……。

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