新宿歌舞伎町“ホスト妻”が告白、夫がコロナに感染し「家族4人での入院生活」

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2020年06月16日 05:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

A子さんが受け取った入院診療計画書。「COVID-19」(新型コロナウイルス)の文字が

「私たち夫婦は外出できるようになりましたが、子どもたちは、いまだに巣ごもりを強いられているので、不憫で……」

 そう語るのは、夫が東京・新宿区歌舞伎町のホストクラブで働く30代の専業主婦・A子さん。

夫婦は陽性、子どもは陰性

 ホストクラブといえば、最近もクラスター(感染者集団)が発生し、小池百合子都知事から、東京アラートが点灯したのは“夜の街から”といわんばかりに指摘され、問題になっている。

 窓がなく換気が不十分な店舗内で、“3密”を伴う接客が行われ、誕生パーティーともなれば、盛大に祝うのが恒例。シャンパンタワーや酒の回し飲みなどは日常茶飯事だ。

 A子さんの新型コロナウイルス感染が確認されたのは5月下旬ごろで、夫の微熱がきっかけだった。

夫の店は緊急事態宣言のあと1週間は休業しましたが、そのあとは闇営業を始めました。協力金をもらい休んでも、運転資金には全然足りません。5月下旬、夫が37・2度の微熱が2日続き、ほかは無症状でしたが、直後に同じ店のホストが発熱して早退しPCR検査をしたところ、陽性。それで夫も検査を受けましたが、私や子どもも心配なので受けることになりました」(A子さん、以下同)

 結果は、A子さんと夫は陽性で子ども2人は陰性だった。

「そのころ、夫の熱は下がっていましたが、今度は味覚や嗅覚に異常が出ていました。私のほうは、まったくの無症状でした」

 小さな子どもがいる家庭だけに心配な状況だったが、3つの選択肢が提示された。  

 夫婦ともに軽症だったので、家族4人で自宅待機。次に、子ども2人をA子さんの実家か施設に預けて、夫婦で入院。最後は、家族全員で入院する─。

「自宅待機をしても、食料は配達か、買いに行かなければいけない。子どもを施設に預けるのはかわいそう。実家は近いのですが子どもが陽性になった場合、高齢の親に感染するおそれもあったので、4人で入院することにしました」

 入院先は都内の病院で、6人部屋にベッドが4つ並べられていた。症状が重くなかったので、退屈に感じる時間が長かったという。

陰性後、2週間自宅待機

 そんな入院生活も3泊で終止符が打たれた。この間、夫婦は2度、PCR検査を受けたがいずれも陰性と出たからだ。

 しかし、今後は困ったことになりそうと、A子さんは告白する。

「実は夫はホストクラブを辞めたがっていたので、これを機に転職を考えています。もちろん私も大賛成ですが、現在、店を休んでいて無収入。なんとか貯金を切り崩して生活している状態です」

 さらに、2人の子どもへの心配の種も尽きない。

「幼稚園は再開していますが、子どもも感染している可能性もあるため、私たちが陰性になった時点から2週間、自宅待機をする必要がありました。子どもはなぜダメなのかが理解できないので、本当にかわいそうで……」

 最後に、自宅のどこで感染したのか聞いてみると─、

「もちろん寝室は一緒ですが、夫はほとんど朝帰りなので、私とはすれ違いの生活でした。だから、どこで夫から感染したかはわからなくて……」

 感染経路不明が、コロナの最も恐ろしいところだ。

このニュースに関するつぶやき

  • 感染リスクの高い仕事に従事しておられると、ご家族への感染も心配だし収入が途絶えたら生活を変える必要も出てきます。入院しておられるうちが転職の考え時かも。
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