嵐、無観客ライブで見せたファンとの心の繋がり オンラインライブ『Johnny’s World Happy LIVE with YOU』を前に振り返る

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2020年06月16日 06:01  リアルサウンド

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 ジャニーズ事務所初の試みとして注目を集めている有料オンラインライブ『Johnny’s World Happy LIVE with YOU』。6月15日には無料のSPECIAL Happyダイジェスト版が、そして16日からはいよいよ、各グループごとのライブパフォーマンスが配信される。


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 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、ライブや舞台をはじめとした各イベントの自粛が余儀なくされ、さらには通常の生活もままならなくなった激動の春。ジャニーズ事務所は3月29日から4月1日にかけ、公式YouTubeチャンネルにて無観客ライブを配信した。


 各グループの持ち時間は短いものであったが、それぞれに「いま届けたい想い」をぎゅっと詰め込み、個性あふれるパフォーマンスを見せた。


 今回は、春に参加できなかったグループもライブを配信予定とあって、さらなる盛り上がりを見せることは間違いない。


 ジャニーズにおける「無観客ライブ」の可能性。果たして無観客は「壁」として立ちはだかるのか、それとも新たなエンターテインメントの形、ファンとアイドルを繋ぐ希望となり得るのか。


 本稿では前回のライブで見せた嵐のパフォーマンスを改めて振り返りながら、ジャニーズ初の有料オンラインライブへと期待を寄せる。


■ファンも嵐も忘れることのできない楽曲「season」
 新生活が始まる季節であること、また、卒業式を迎えることができなかったファンの存在を考慮し、嵐が1曲目に披露したのは「season」だった。


 同曲は、2009年7月1日にリリースされたシングル『Everything』のカップリング曲。嵐が出演した、au by KDDI「もし僕らが、嵐でなかったら。」のCMに起用されたミディアムバラードだ。


 デビュー15周年を記念して開催された『ARASHI BLAST in Hawaii』のアンコールで歌われたことも記憶に新しい。ハワイ公演では、デビューからの軌跡を辿った写真を映し出すという演出も相まって、同曲で感極まるメンバー、ファンの姿もあった。


 「season」は、そうそうたる嵐のヒット曲のなかにおいては、とりたてて知名度の高い曲ではない。それでも、ファンにとって、嵐にとって、忘れることのできない大切な1曲。これを、未曾有の春を迎えた人たちに、心を込めて贈る。実に嵐らしい選曲だった。


 5人の背中越しに、電飾が消えた観客席を映すカットがあった。彼らが向かい合っている「無観客」は、想像よりもずっと、寂しい光景だった。せめて、彼らがこれまで瞳に映してきたいくつもの景色の残像が、会場を埋め尽くしてくれるよう願った。


■代名詞的なナンバー「A・RA・SHI」
 続いて披露したのは、デビュー曲「A・RA・SHI」。五十音順で並べても、アルファベット順で並べても「一番」になるようにと、ジャニー喜多川が名付けた彼らのグループ名。その宝物を冠した、彼らの代名詞的な楽曲だ。


 「season」からガラリと雰囲気を変えて始まる櫻井翔のラップとアッパーなサウンドに「これぞライブ!」を感じさせるセットリスト。


今日もテレビで言っちゃってる
悲惨な時代だって言っちゃってる
ボクらはいつも探してる
でっかい愛とか希望探してる
Every day! Every body!
まだまだ世界は終わらない
いまから始めてみればいいじゃない
(「A・RA・SHI」歌詞より引用)


 いま、この瞬間のストレスを吹き飛ばしてくれる痛快な歌詞。暗雲を割って降り注ぐ光のような、大野智のソロパートも心地よい。モヤモヤした想いをぶっ壊してくれる、スカッとさせてくれる、力強いパフォーマンスだった。


■嵐の人気が一気に爆発した2007年リリースの「Happiness」
 ラストを飾ったのは、おなじみの大ヒット曲「Happiness」。


 この楽曲がリリースされた2007年は、グループにとって大きな転換期だった。初めて単独ドーム公演を行った年でもあり、それまで数年間にわたり少しずつ上昇傾向にあった嵐の人気が、一気に爆発した1年。


 パフォーマンスや、楽曲の歌詞に説得力が生まれる瞬間というものが、アイドルにはある。


 5人が笑顔で歌って踊る姿を見れば、理屈ぬきで元気になる。ひとときでも、日々の鬱屈とした感情を忘れることができる。「Happiness」は、嵐がその領域までたどり着いたことを感じさせる楽曲だった。そして、そんな存在を人は「国民的アイドル」と呼ぶのだろう。


 無観客のYouTubeライブであっても、嵐は歌って踊って走って、カメラの向こうのファンに呼びかける。日本中、世界中を巻き込んでゆく。


 5大ドーム、国立競技場という大きな会場でのライブを幾度となく経験してきた彼らは、来られなかったファンにも想いを届けるべく、いつだって「距離」と向かいあってきたのだろう。たとえ目と目が合わなくとも、心と心で想いを伝え合うことができる。時代が、ファンと嵐の距離を阻んでも、きっと大丈夫。心の繋げ方を、彼らはもう知っている。


 そもそもジャニーズアイドルのパフォーマンスが放つパワーは、液晶ディスプレイ1枚の壁に邪魔されるほどヤワじゃない。


 「無観客ライブ」という新しいエンターテインメントの形を、楽しむくらいがジャニーイズムだ。このたびのオンラインライブも、各グループが考え得るすべての手段を使って、楽しませてくれると確信している。


 我々もペンライトを握りしめ、ライブ当日と同じ気持ちで、その瞬間を待ちたい。


■米津玄師作詞作曲「カイト」リリースも決定
 配信を今夜に控えたタイミングで、嵐から嬉しいニュースが届いた。7月29日、米津玄師が作詞作曲を手がけたニューシングル「カイト」のリリースが決定。『NHK2020ソング』として、昨年の紅白歌合戦出場時に国立競技場から披露したあの曲だ。


 さらに、昨年11月に行われた天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典で奉祝曲として歌った「Journey to Harmony」も収録。ジャケットには大野が描く絵画が使用されるという。


 ジャニーズから届きはじめた朗報に、エンターテインメントが少しずつ動き始めていることを感じる日々。


 公式Twitter『Johnny’s Smile Up! Project』上にステージ写真がアップされるなど、その全貌に期待が高まる『Johnny’s World Happy LIVE with YOU』。


 嵐は、バックダンサー時代にその背中を見て学んだ縁の深い先輩・V6と、新世代を彩る後輩・King & Princeという豪華なメンバーとともに、初日を盛り上げる。(新 亜希子)


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