たばこ銘柄の略称とあだ名いくつ知ってる?コンビニ店員がまとめてみた

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2020年06月21日 09:01  おたくま経済新聞

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たばこ銘柄の略称とあだ名いくつ知ってる?コンビニ店員がまとめてみた

 コンビニで働いていると、お客さんからよく言われるのが「タバコちょうだい」という言葉。銘柄を直接言われる事もあるのですが、自分が吸っている銘柄にあだ名を付けたり、略称を使っている人も多いので、慣れない店員は理解できないことも。そこで筆者が言われた、ちょっと分かりにくいタバコ銘柄の略称、あだ名をまとめてご紹介します。


【さらに詳しい元の記事はこちら】


 タバコは新商品の入れ替わりが多い為、コンビニでは商品配置がよく変わります。そのため商品の場所を見つけて「それ」と商品を指差すことができない場合、お客さんが銘柄を直接言う事もしばしば。しかし正式名称が長い銘柄だったり、吸い慣れている銘柄だったりする場合、お客さんが普段使っている略称やあだ名を言って指定することがあり、特に働き始めたばかりの店員にとっては理解できずに商品提供が遅れてしまう事もあります。



■比較的メジャーだけど、コンビニで働き始めたばかりの人には分かりにくいもの

1「セッター」Seven Stars
2「マイセン」MEVIUS
3「赤ラーク」Larkの12mg
4「ロンピー」Peace(ロングピース/20本入)
5「アメスピ」アメリカンスピリット
6「オプション」MEVIUSオプションシリーズ


 この6名柄の略称はよく言われます。比較的分かりにくいのはマイセンとロンピーだと思うので解説をします。ケース2の「マイセン」ことメビウスは昔、マイルドセブン(元々はセブンスターのマイルド銘柄なので「マイルド」がつく)という名前の銘柄で国内販売されていました。その流れが未だに消えず、メビウスに変わった今でも、マイセンという略し方で言われるお客様も多いですね。コンビニで働く人、特に旧称を知らない若い人はまずぶつかる壁だと思います。


 次にケース4の「ロンピー」ですが、今だと販売している店舗が少ない、フィルターが無い両切銘柄のショートピース(10本入り)と50本入りの缶ピース(ピーカン、カンピーと略されることが多い)に対して、フィルターが吸口についた「ロング」が短くなったもの。


 昔はこれらのタバコは今より多くのコンビニでも販売していましたし、何より香料を少量しか使わず昔ながらの葉タバコ本来の香りを楽しめるバージニアブレンドのため、根強いファンが多い銘柄でもあるので、その名残で未だにフィルターのない両切のショートと、フィルター付きのロングで名称を別にしているお客様も多いのです。


■違う銘柄なのに同じ略称が使われるもの

1「PM」Philip Morris、PARLIAMENT、pianissimo・Aria・メンソール
2「ショッピー」両切りのPeace、HOPE(10本入)


 パターン1のPhilip MorrisとPARLIAMENTは分かるのですが、ピアニッシモは正直分からず、筆者も修行が足りてませんでした。Philip Morris、PARLIAMENTは、社名の頭文字から「PM」と略称されるフィリップ モリスの銘柄。Marlboroもそうなのですが、ファミリー銘柄が多いため、PMとは省略されないようです。


 pianissimoはR.J.レイノルズの銘柄を日本ではJTが製造販売しているのですが、お客さんに聞いたところ、ピアニッシモのPとメンソールのMだそうです。


 パターン2の両切紙巻2銘柄は、派生でショッパ、ショップがあります(全てショートピースとショートホープのこと)。大友克洋さんの短編集「ショート・ピース(Short Peace)」は、装丁の書名に「Peace」に似せた書体が使われている、というトリビアも。


■最近流行の略称

1「マルメン」Marlboro メンソール12mg
2「マルメラ」Marlboro メンソール8mg(マールボロ・メンソールのライト)
3「マルラー」Marlboro 8mg(マールボロのライト)
4「金マル」Marlboro 8mg
5「マルボロライト」Marlboro 8mg
6「アイブラ」Marlboro アイスブラスト
7「赤マル」Marlboro 12mg(赤いパッケージの通常銘柄)


 ここ2年位でマールボロ系銘柄の略称が増えてきている気がします。赤マル、金マルは昔から良く聞いていたのですが、他はここ2年くらいで言われはじめている気がします。尚、パターン3、4、5は同じ銘柄です。マールボロ系は若い人が吸っている事が多いのか、加熱式のIQOSをふくめて新しい銘柄も増える傾向にあり、あだ名がどんどん増えている気がします。


■あだ名がある方が有り難い銘柄

1「なめらかメンソール」KENT:ネオスティック・スムース・フレッシュ・J
2「強メンソール」KENT:ネオスティック・インテンスリー・フレッシュ・J


 ここで紹介した物は、公式であだ名を作り、そちらを日本人には覚えにくい正式名称より浸透させて販売するという手段を取っていました。これは成功し、どの商品か分からず混乱する事も少なく、スムーズにお渡し出来たので、店員にとっては非常に有り難い取り組みだったと思います。


■銘柄に付随して使われる全体的な呼称

1「ライト」6mg〜8mg
2「薄いの、細いの」径が細く、パッケージが薄いタバコ
3「ショート」キングサイズか更に短いタバコ
4「ロング」100sサイズのタバコ、他、ロングピースの事を指す
5「銘柄+色」パッケージの色の事を指す


 これは昔から使われている呼称で、タバコの銘柄に「ライト」や「ショート」等の特徴を分かりやすく伝える物です。これはスムーズに商品をお渡し出来るのでお客様にとっても、店員にとってもありがたいですね。パターン1の派生でスーパーライト(5〜6mg)やメンソールライト(メンソールタイプの8mg)等もあります。


 各コンビニ店舗では、約200種類程の銘柄を扱っています。店によって扱う種類もまちまちで、近年は紙巻きタバコだけでなく、湿度など品質管理が難しい葉巻(シガー、シガリロなど)まで扱っている店舗も増えてきています。そんな商品の入れ替わりが激しいコンビニで、タバコの略称・渾名が増えてどれだか分からないという方に少しでも役に立てばと思います。ずいぶん経験を積んだはずの筆者でさえ、いまだに混乱することがありますし……。


(戦魂)


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  • 仲間うちで使うのならいいが、コンビニで当たり前のように使うもんじゃないね。同じ銘柄でもバリエーションが多いから、面倒でも番号で言わないと。
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